宿泊施設や様々なアクティビティを提供する「SEKAI HOTEL」!
中古住宅リノベーションのクジラ株式会社は、大阪府下のベンチャーなど数社と、大阪市此花区西九条一丁目地区の中古住宅や中古テナントの一部をリノベーションによって再整備し、訪日外国人観光客や国内観光客向けに宿泊施設や様々なアクティビティを提供する「SEKAI HOTEL」のサービスを2017年6月15日より開始しました。
「SEKAI HOTEL」が位置する此花区西九条地区は、今や国内外から圧倒的な人気を集めるUSJに隣接した地域で交通の利便性も高く、関西観光の拠点として非常に高いポテンシャルを持っています。
しかしこのエリアは連棟住宅(長屋)や再建築ができない中古住宅が多くまとまっていて、用地取得が困難なため、これまで大手ゼネコンやデベロッパー、行政による大規模な再開発が進められていない状態でした。
そこで、クジラ社をはじめとする小回りの利くベンチャーチームはスクラップアンドビルド方式ではなく、主にリノベーションの手法を用いて小規模でスピーディ、かつ持続的に町の再整備を進めることが地域の振興により貢献できると判断。「SEKAI HOTEL」が誕生しました。
「SEKAI HOTEL」の“クラウドホテル”構想
「SEKAI HOTEL」は“クラウドホテル”構想を掲げています。
この構想は、従来ホテルが持つ「フロント」「宿泊」「飲食」「物販」「アクティビティ」などの機能を一つの大規模な建物の中に納めるのではなく、点在する空き家を再活用しながら、町全体にホテルとしての機能を持たせるという新しい発想に基づいているのです。
コンセプトは「Little Japan × No Border」
観光立国化を推進する日本への外国人旅行者数は2011年の東日本大震災以降年々増加傾向にあり、大阪府のホームページによると2014年は約1,341万人(うち大阪へは 約376万人、約28%)、2015年は約1,974万人(同 約716万人、約36%)と増加し大阪のシェアも高めています。
一時期の“爆買い”は沈静化したものの、先進国の消費傾向が「モノ」から「コト」へと変化を遂げるなかで、日本の“おもてなし”は訪日外国人観光客のニーズに合致、情緒溢れる関西への人気傾向が特に高まってきたと考えられます。
そこで「SEKAI HOTEL」はコンセプトに「Little Japan × No Border」を掲げました。
Little Japanは、外国人観光客が異文化(=日本)を直截的に体感できるよう、客室やフロントなどの空間、物販やアクティビティについてグラフィックデザインなど工夫を施しました。
No Borderは、様々な市民に雇用の門戸を開くとともに、宿泊料金の一部を地域社会の課題解決や途上国支援に活用しています。
「SEKAI HOTEL」スケジュール
2017年6月12日
「SEKAI HOTEL」公式サイト開設
URL: https://www.sekaihotel.jp
2017年6月15日開業
エリア内にフロント、客室(6室。4名~10名対応。最大収容人数32名。年内に8室まで拡大)をオープン。
フロントでは観光ガイドサービス、「SEKAI HOTEL」ブランドによるグッズ販売も行っています。
2018年~
近隣飲食店(誘致を含む)との連携開始、障害者就労継続支援A型事業所開設によるグッズ制作、客室清掃メンテナンスなどの人材雇用を開始。
将来的には西九条エリアの人たちが「SEKAI HOTEL」を運営していけるモデルを目標として事業を推進。