宮古島への移住は、ご家族で?
「きっかけは、二人の子どもが同時に就職したから『出て行け』って、家追い出したんですよ(笑)。
親にかじるスネはない。稼いでるんだから、出て行って自活しろって。
ほんなら、夫婦2人になるじゃないですか。で、『宮古行ってきます』って。
奥さまは、いまも東京にお住まいですか?
「東京にいます。いま中村家は、4人で4人ともバラバラに一人暮らしをしているんで、全国支部制をとってる。独立採算制と(笑)。
娘が1番稼いでます(笑)。恵比寿の駅前に住んでるんですよ。非常に都会的な、親父と真逆のことやってます。
まぁ、こっちに遊びに来るとかね、そういうときには歓迎するし。東京に用事のあるときは、東京の家に泊まるし」
中村さんの宮古島ライフは単身赴任??
ということは、単身赴任なんですか?
「こういうの単身赴任っていうんですか?(笑)。自分の意思で宮古島へ来てるもん、単身赴任ちゃうでしょう? 自主的な単身赴任かな(笑)」
中村さんはこっちに来てはじめたことってありますか?
「観光業は移住前に資格を取って、こっちではじめたことですね。
漁船なんて乗ったことなかったし。サバニもそうだし、マングローブのツアーもそうです。自分も「やりたい!」って思う、地元の人の楽しみの中で、島の人が「やってもいいよ」と言ってくれたものを観光商品にして、お客さんを巻き込んで島の人と一緒に遊んでる感じですね。
休みの日とかないし。仕事してんだか、休んでんだか、遊んでんだか、わかんないですよ。飲んでるもの、仕事なんだか、楽しみなんだか(笑)。
島には、遊び仕事っていうジャンルがあるんですよ。
例えば、カニ篭漁なんてのは、島のみなさんは、遊び仕事でやったんですよね。魚の頭とかを入れて、ボンって放り出しとくと、次に上げたとき、カニが入ってたらラッキー、美味しいもの食えると。
でも、入らなかったからって別に食いっぱぐれるわけでもない。まあ、ある種、釣りとかと一緒で、遊びですよね。でも、釣れると恩恵があるとか、とれると恩恵があるとか、遊びみたいな仕事みたいな。
そういうのをマイナーサブシステンスとかって言うんですけど。山に行ってキノコを狩って、それでキノコ鍋するとか。遊びでもあり、実益もあり(笑)。でもお金にするわけでもない。
日本ミツバチのはちみつとか、正にそれですよね。流通してないですよ。たまに採れすぎたら、道の駅とかに出して、ビン1つで何千円とかで売ってる。あれなんか、マイナーサブシステンンスの典型ですよね」
宮古島にはマイナーサブシステンスがいっぱい??
宮古島には、カニ篭漁のほかにもマイナーサブシステンスが?
「そういうのが島にいると、いっぱいあるんですよ(笑)
大学の専攻は農学部林学科の造園。植物の方から造園に入ってるんで、ランドスケープデザインより、どっちかっていうと植物生態系と人間との暮らしの関わりみたいなものに惹かれます。卒業後は北海道に行きたかったんですよ、山好きだから。それなのに就職して東京本社へ転勤になって。なんでいま、宮古島で海の仕事をしてるんでしょうかね(笑)。人生わからんもんで、面白いですね」
【了】
沖縄県宮古島移住ライフ・地域づくりコンサルタント/中村良三さん1
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沖縄県宮古島移住ライフ・地域づくりコンサルタント/中村良三さん3
沖縄県宮古島移住ライフ・地域づくりコンサルタント/中村良三さん4
宮古島に移住したヨガインストラクターの記事はこちら
>>https://cazual.shufu.co.jp/archives/tag/miyako_life1
中村さんの催行する「宮古島ひとときさんぽツアー」の情報は、こちらからどうぞ
http://www.plannet4.co.jp/hitotokisampo/
なりきり漁師
http://www.plannet4.co.jp/hitotokisampo/tour-narikiri.php
一本釣り修行ツアー
http://www.plannet4.co.jp/hitotokisampo/tour-katsuo.php
や〜がまく〜がま
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