海だけじゃない!仙台市民が気軽に自然を楽しめる温泉地「秋保温泉郷」
仙台市のイメージといえば、海に面した土地柄から、新鮮な海産物やマリンレジャーが挙がるでしょう。たしかに夏に海水浴や釣りなどのマリンスポーツを楽しむ地元民は多いです。
しかし、東北地方には暑さが苦手な人も多く、涼しさを求めて山間の川遊びに出かける地元民も実は多いのです。
今回は、仙台市中心部からほど近い「秋保温泉郷」をご紹介します。日々の疲れを癒すことのできる温泉はもちろんのこと、夏の暑さを忘れて川遊びができる人気スポットもあります。
都会の喧騒から離れた、自然を満喫できる秋保温泉郷の魅力をお伝えします。
仙台市は高層ビルが立ち並ぶ都会のイメージ しかし車で30分で景色は一変
仙台市は東北最大にして唯一の政令指定都市でもあることから、「都会だ」と考える方も多いでしょう。実際、仙台駅周辺には高層ビルが立ち並んでおり、まさに都会の光景そのものです。
東京の渋谷や新宿のような規模ではありませんが、オフィスビルや有名ホテル、おしゃれなカフェ、ファッションビルなどがあり、連日多くの人で賑わっています。
しかし、そんな仙台中心地から30分ほど車を走らせると、景色は一変!
どこまでも続く田んぼに、遠くにそびえる山々。自然あふれる田舎の風景が広がります。この場所も仙台駅周辺と同じ「仙台市内」なのだから驚きです。
仙台市中心部で暮らす地元民の中にも、週末は田舎を感じに車で郊外へ出かける方が多くいます。
秋保温泉は気軽に行ける温泉街
仙台市中心部から車で30分ほど行くと、「日本三名湯」のひとつとして知られる「秋保温泉郷」があります。「秋保」と書いて「あきう」と読むこの地域、仙台の奥座敷とも呼ばれる有名な観光地です。
山間地域で夏には青々とした緑が生い茂りますが、冬には積雪量が多く、雪見温泉も楽しめます。
その歴史は古く、約1500年前の古墳時代から続く温泉地とされています。名取川の渓谷に沿って旅館が立ち並びます。温泉はさらりとクセのない泉質で、湯冷めしにくいと人気です。
仙台市中心街からのアクセスは観光バスが便利
仙台駅からは、観光バスで30分ほどの距離です。ホテルへの宿泊を予定している場合は、送迎バスが最寄りの駅まで出ていることもあります。
周辺には観光スポットが多々あるので、レンタカーを借りて観光がてら回るのも楽しいですよ。
落差55m! 日本の滝百選にも選ばれる秋保大滝
温泉街からさらに車を15分ほど走らせると、日本滝百選にも選ばれる「秋保大滝」があります。落差55mの滝は圧巻で、マイナスイオンをたっぷり感じることができます。
紅葉シーズンが最も観光客に人気のようですが、筆者は青々とした緑の中で見る滝も大好きです。暑い夏に涼を感じられる、貴重な場所でもあります。
入り口付近の駐車場から散策路が延びており、山の中を約20分ほど歩くと、滝を眺めることができるスポットまでたどり着きます。アップダウンのある山道なので、履き慣れたスニーカーで歩くことをおすすめします。
暑い日差しも木陰に遮られ、マイナスイオンをたっぷりと浴びることができる散策路です。
秋保温泉郷周辺の川遊びスポット
秋保温泉郷付近に流れる名取川上流の水辺は浅い所も多く、流れも穏やかなので、親子で川遊びに出かけるのに人気のスポットです。
お花見シーズン、夏休み、紅葉シーズンと、天気のいい休日には、家族や友人達と川遊びを楽しむことができますよ。宮城県民には、紅葉シーズンに川原で仙台風芋煮汁を楽しむ「芋煮会」という、いわば”秋の風物詩”があります。
秋保の川原も、シーズンになると芋煮会を楽しむ地元民で賑わっていますよ。
涼を求めて秋保を訪れてみては?
仙台市といえば海や都会のイメージがありますが、車を少し走らせると田舎の風景や、今回ご紹介したような自然を満喫できる観光スポットがあります。
暑い中でも涼を感じられますので、この夏はぜひ都会と自然を楽しめる仙台市に足をお運びください。
【PROFILE/さとう あい】
宮城県仙台市在住の料理家。薬膳料理教室の運営や、レシピ提案などのフードコーディネーター業をする傍ら、ライターとしても活動中。やんちゃ盛りの2児の母であり、子どもと海や川、山などアウトドアへ出かけ、休日は自然の中で遊ぶのが日課。
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