キャンプに欠かせないタープ
雰囲気がオシャレになるだけでなく、実用性もバッチリなので、初心者の中でも「挑戦したい!」と思われる方も多いはず。
そんな方のために今回は、設営に必要な道具や綺麗に張るポイント&手順など、タープの基本をご紹介します。
タープ張りに必要な主な道具
まずはタープの設営に必要な道具を揃えておきましょう。
・ポール
タープを支えるポールには、タープ全体の重みを支える「メインポール」と、アレンジの際に活躍する「サブポール」の2種類があります。
メインポールはタープの重みや悪天候に耐える必要があるので、スチールやアルミなど強度に優れた材質、かつ太いものが良いでしょう。
一方、サブポールは空間のアレンジや急な天候の変化に対応できるよう、ポールの長さを自由に調節できる伸縮タイプのものを選ぶと便利です。
・ペグ
丈夫なタープの設営に欠かせないペグ。
重くて持ち運びに不便ではありますが、固い地面でもしっかり固定できる鍛造ペグや長めのペグがオススメです。
・ペグハンマー
ペグを地面に打ちこむ際に必要です。
サイト内にある石を代用する方法もありますが、スムーズな設営のためにもそろえておきたいアイテム。
店で実際に握ってみて、重さや持ち手の材質など自分にフィットするものを探し求めるのも良いでしょう。
・ロープ
たかがロープ、されどロープ。強度のあるものからオシャレな色のものまで、ロープにも様々な種類があります。
足を引っかけて転倒したりタープを崩したりしないよう、夜でも見やすい光るロープや派手なロープで視認性をアップさせるのもオススメ。
・自在
ロープの長さを調節する道具で、「ブタ鼻」とも呼ばれます。2つ穴タイプと3つ穴タイプがあります。
タープは張る場所がキモ
道具をそろえたら次はタープの設営場所を決めます。
設営場所は、安全なアウトドアを楽しむためにもしっかり確認しておきましょう。
上から岩や枝などが落ちてきそうな場所はNG
タープは上からの衝撃に弱いです。
事故を防ぐためにも、岩が落ちてくる恐れのある崖下や強風で倒れそうな木、朽ちて折れそうな大きな枝の下には設営しないようにしましょう。
一本木の下はNG
陰があるので設営したくなりますが、突然の雷雨の際、落雷の危険があります。
天気が急に変わってからの撤収では間に合わないので、あらかじめ避けておく必要があります。
川の近くはNG
川は天候次第で川幅や水量がすぐに変わります。そんな川の近く、河川敷や中洲での設営はとても危険です。
こちらも天気が変わってからでは遅いので、あらかじめ水の影響を受けない場所に設営するよう気をつけましょう。
風向きや太陽の向きも確認しておく
場所の安全が確保できたらレイアウトも合わせて考えておきましょう。
タープが風を真正面から受けないよう、風上をタープ頂点に、風下をその対角線上において、タープ内に風の逃げ道ができるようなレイアウトをしましょう。
また、余裕があれば太陽の位置も確認し、タープを張ったのに直射日光に当たってしまう…なんてことがないよう、日陰を作る意識をしてレイアウトを考えてみてください。
設営手順やポイントを押さえよう
設営場所が決まったらいよいよ設営です。
設営に必要な道具はあらかじめ出してすぐ使えるようにしておいてくださいね。
①タープを広げる
まずはタープを張りたい位置に広げて、どのように張るか全体図を考えましょう。
レイアウトが決まったらひとまずタープの端にペグを打ったり、上に荷物を置いたりなどしてタープが風に飛ばされないようにしておきましょう。
また、ポールを立てる所にはポールを、ペグを打つ各点にはペグを置いておくなど、あらかじめ必要な道具を各場所にセットしておくと設営がスムーズに進みます。
②ペグにロープを引っかけ、ペグを打ちこむ
タープの角の直線上にペグを打っていきます。風があるときは風上から打っていきましょう。
張った時のロープの角度をイメージし、それに対し90度の角度になるようペグを打つと、ポールを立てた時にペグが抜けにくいです。
ロープは今の時点ではピンと張らず自在も緩め、後で長さを調節しやすいようある程度余裕を持たせておきましょう。
③ポールにロープとタープをセットする
ポールにはタープ→ロープの順に通しましょう。
そうすればロープがタープを押さえつけてくれるので、風によってタープが浮き上がりにくくなります。
④ポールを持ち上げ、タープを立ち上げる
まずはメインポールから立ちあげます。ポールをタープに対して少し内側に向けて立てると、真っ直ぐ立てるより安定します。
同じ要領でタープの対角線上にあるサブポールも立ち上げていきます。
⑤テンションをかけて美しい形に仕上げる
テンションとは簡単に言うと「引っぱる力」。まずはメインポールのある中央ラインにテンションをかけ、その後両サイドにもかけていきます。
1点にテンションが強くかかりすぎてバランスが崩れないよう、少しずつ様子を見ながら張っていきましょう。シワがなくなれば完成です。
人気ブランドの定番タープ3選
多くのキャンパーが愛用している定番タープをピックアップしました。
【コンパクトさ重視なら】HILLEBERG(ヒルバーグ)/タープ20 XP
収納袋に詰めていくと、片手で持てるくらいコンパクト&軽量なヒルバーグのタープ。
張った際のほんのり曲線を描くタープのシルエットが美しいと多くのキャンパーに愛されています。
【ソロキャン&焚き火好きなら】tent-Mark DESIGNS(テンマクデザイン)/ムササビウイング13ft.Cotton 焚き火version
ムササビが飛んでいる姿を想起するシルエットが魅力のテンマクデザインの定番タープ。
コットン製なのでタープ下での焚き火もOKなので、多くの焚き火好きに支持されています。
サイズは、ソロか、少人数向けとやや小さめです。
【グルキャン好きなら】MSR/ランデブー 200 ウィング
MSRのロングセラータープのランデブー。
ベースキャンプ使いにぴったりな6〜12人用の大型タープで、グルキャンやファミキャンにオススメです。
7ポイントデザインは生地にテンションがかけやすく、強い風が吹いても安定した設営が可能。
タープをしっかり張って、安心安全なアウトドアを!
タープの設営は道具の準備や場所選びなど、事前の準備が重要となります。
手順を踏まえながらスムーズで安全な設営ができれば、快適な空間ができるだけでなく、自分のスキルアップにも繋がり、よりアウトドアが楽しくなりますよ。