発表直後のAnker EverFrost Powered Cooler 30
アウターがいらないくらい暖かな日々が続くようになり、夏のキャンプにむけて新しいギアの購入を検討している人も多いのではないでしょうか。
特にクーラーボックスやポータブル冷蔵庫などのアイテムは、夏のキャンプの必需品といっても過言でありません。
そんな中、Anker社から4月19日発表されたばかりの新製品「Anker EverFrost Powered Cooler 30」をcazual編集部スタッフ(筆者)が自腹で購入!
発表当日に公式サイトより購入した商品の機能や使用感をチェックし、購入を検討している人に役立つ情報をまとめてみました。
とは言ってもまだ製品が届いたばかりなので、まずは製品の概要や外観デザインについて解説していきます。
Anker EverFrost Powered Cooler 30の基本スペック
項目 | 内容 |
---|---|
サイズ | 約64.2 x 43.0 x 48.7cm |
重さ | 約22.2kg (バッテリー含む) |
バッテリー容量 | 299Wh |
容量 | 33L |
USB-C 出力 | 最大60W |
USB-A 出力 | 最大12W × 2 |
充電時間 | ソーラー充電 (100W) :約3.6時間 AC (95W) :約4.0時間 シガーソケット (95W) :約4.0時間 USB-C (60W) :約5.8時間 |
ソーラー充電 | 対応 (Anker 625 Solar Panel (100W) が利用可能) |
対応アプリ | Ankerアプリ(※「Anker Japan 公式アプリ」ではなく、グローバルで提供されているAnkerアプリを使用) |
耐荷重 | 約100kg (天面を椅子やテーブルとして使用可能) |
Anker EverFrost Powered Cooler 30は、Anker社では初めての取り扱いとなるポータブル冷蔵庫。
Anker社はもともとポータブルバッテリーなどの製品を開発・展開している有名メーカーです。そのノウハウは本製品にもしっかり反映されており、なんと約32時間※1という世界最長※2のバッテリー駆動時間を実現しています。
これにより、電源がない場所でも長時間の冷蔵・冷凍が可能となり、夏のアウトドアシーンでの活躍が期待できます。
さらにバッテリー部分はモジュール型となっており、なんと独立しての運用が可能。バッテリーだけでも299Whの容量があり、これはなんと同社の展開するポータブル電源である「Anker 521 Portable Power Station(PowerHouse 256Wh)よりも大きなサイズとなっています。
つまりAnker EverFrost Powered Cooler 30は、実質ポータブル電源と冷蔵・冷凍庫がセットになった製品なのです!
Anker EverFrost Powered Cooler 30の容量と温度
Anker EverFrost Powered Cooler 30の容量は33リットル。冷蔵・冷凍庫としては十分な容量を確保できていると言えそうです。
温度管理は-20℃~+20℃までとなっており、冷蔵・冷凍の両方に対応しています。上位モデルとして「Anker EverFrost Powered Cooler 40」と「Anker EverFrost Powered Cooler 50」という製品がありますが、これらは2023年4月21日現在では予約商品となっています。
また、Anker EverFrost Powered Cooler 30にはUSB充電ポートも装備されており、スマートフォンやタブレットの充電にも対応しています。
さらに最大出力60WのUSB-Cポートでは、パソコンの充電も可能です。
このように、Anker EverFrost Powered Cooler 30は、長時間のバッテリー駆動、大容量収納、冷蔵・冷凍機能、そして充電機能を兼ね備えたポータブル冷蔵庫として、これからのアウトドアシーズンに活躍が期待できる製品と言えるでしょう。
次の章では、開封の様子や外観デザインについて詳しく解説していきます。
※1外気温 30°Cにおいて庫内温度を 4°Cに設定した場合
※2容量30L以上かつ搭載バッテリー容量300Wh未満のポータブル冷蔵庫において (2023年3月 Anker調べ)
外観デザインと付属品
筆者は公式サイトで購入したのですが、発送元はAmazonでした。
厳重な外箱と内箱
かなり大きめなダンボールを拙宅にて開封します。
興奮して既に封を開けてしまっているのですが、厳重な外箱をあけるとAnker社のダンボールとなっていました。
いざ開封
中箱を開封すると発泡スチロールの緩衝材がみえてきます。発泡スチロールの中にケーブル類がまとめられていました。
発泡スチロールを避けると本体の登場です。あとはそのまま本体を垂直に引き上げるだけでお目見えとなります。
本体を引き出してみると全体の作りはマッドな仕上がりで、比較的カジュアル層向けな印象を受けます。この天板は耐荷重100kgとなっており、テーブルや椅子としても利用できるそうです。
ケーブル類
発泡スチロールに格納されていたケーブル類を取り出してみました。ケーブルを格納している袋はテープどめされているのですが、これがかなり強力でなかなか剥がせません。
これは保管用に別途袋を用意したほうがよいでしょう。
ケーブルは右からXT-60ケーブル(太陽光パネルの変換アダプタ)、AC充電ケーブル1(ACアダプタ)、AC充電ケーブル2(電源ケーブル)、シガーソケット充電ケーブルとなっています。
サイズ感をペットボトルと比較
さて、開封もひととおり済んだ所で早速外観を細かく見ていきましょう。
比較用に500mlペットボトルを置いてみました。33リットルクラスの冷蔵・冷凍庫としてはコンパクトにまとまっていると思います。
気になる点としては全体的にやや凸凹しており、車載する場合には少し積み込みに気をつける必要がありそうですね。
美しいパネル部分
こちらは操作パネルです。Anker社はもともとポータブル電源などを展開しているだけあって、綺麗な液晶です。
表示されている情報は現在の庫内温度(5℃)とバッテリー残量(75%)、冷凍・冷蔵スピードのモード(H)となっているようです。
温度調節ボタンと電源、設定モードの切り替えボタンのシンプルなUIが物理ボタンで展開されているのも個人的には好印象。
電源を投入する場合には電源ボタンを長押しする必要があり、うっかり荷物などでボタンを押してしまっても電源のオンオフが切り替わらないようになっています。
持ちやすくテーブルになる取手
本体サイドに備えられている持ちての部分です。こちらとても持ちやすくなっており、ちょっとした移動であればこの持ち手を持って軽々移動できました。
ただ持ちやすさのためにコンパクトさは犠牲になっており、常に出っ張っている状態なのは評価がわかれるところです。個人的には折り畳めたらもう少し使いやすかったのかなと思います。
片側の取手にはキャスターとして引くための部品が備わっており、こちらはロックするとテーブルとしても利用できるようです。ちょっとした小物などを置く際に便利に使えそうです。
直径約15cmの大型ホイール
Anker EverFrost Powered Cooler シリーズの押しポイントでもある大型ホイールです。こちらかなり動きが滑らかで、先程の取手と組み合わせるとかなり簡単に移動が可能です。
このサイズのホイールであれば、ちょっとした芝生や段差などは気にせず移動ができるのではないでしょうか。
一点気になるとすれば、そういった悪路走行を見越しているのであれば車載する際の汚れ対策が欲しかったです。
さらに欲をいえば、オプションでマットなども用意されていたらいいのにと思いました。
Ankerのノウハウが詰まったバッテリー部
さて、個人的に大本命のバッテリー部分です!こちらは簡単なパネルで保護されていました。
2つの爪を外すとパネルがはずれ、バッテリーにアクセスができます。バッテリー自体はロック機構もなく、簡単に取りはずしが可能でした。
ただ端子部分がむき出しなので、外での利用は注意が必要かもしれません。もともとポータブル電源は雨の中などで使うものではないですが、利用シーンを考えると防塵性能は気になるところですね。
しかしながら299Whの容量でこのサイズというのはさすがAnkerといったところ。また60W出力可能なUSB-Cも他社のポータブル冷蔵庫にはない特徴です。40W出力もあれば大抵のノートPCは充電できてしまうので、60Wの出力はかなり心強い特長です。
299Whの容量も合わせると、このバッテリーがあればパソコンの充電切れは心配する必要がなさそうですね!
スムーズな開閉が可能な天板
天板を開けて中身をみていくと説明書が入っていました。
蓋を閉じる際に自由落下させても、大きな音で閉まることなく非常に静かに閉まります。
キャンプ場は静かな空間であることも多いので、こういった部分は地味ながらとても嬉しいですね。ただし最後までカチッと閉めるには最後のひと押しが必要になるため注意しましょう。
うちカゴと庫内サイズ
内部にはカゴがあり、段差部分には取り外し可能な仕切りが入っています。この仕切のおかげで荷物が落下しないのは嬉しいポイントですね。
カゴを取り外すと500mlのペットボトルを横置き可能ですが、カゴがあるとやや干渉します。
カゴがあることで結露などで内部に格納したペットボトルなどがびしょびしょになることを防げるので、カゴありの状態で横置きを実現してほしかったと感じます。
しかしながら格納できないわけでもなく、縦置きなども当然可能ですので必要十分といったところでしょうか。
公式の案内によると500mlペットボトルは24本はいるようです。2Lペットボトルも縦置き可能なのは嬉しいポイントですね。
水抜き用の底穴
庫内底部には水抜き用の穴があります。こちらで結露した水などを排水できるようで、裏面はそのまま本体底部につながり排水される仕様です。
庫内を照らすLEDライト
蓋を開けるとLEDライトが点灯し、庫内を照らしてくれます。しかし片側にしかないため、内部の配置状況によっては暗くて見えないこともありそうですね。
できれば左右に、欲を言えば天板にも庫内を照らすような仕組みがあればもっと使いやすかったかなと思います。
近日中にはこちらのAnker EverFrost Powered Cooler 30を携えてキャンプに行く予定なので、実際にキャンプ場で使ってみた感想も後日レポートにする予定です。
購入方法と価格
Anker EverFrost Powered Cooler 30は現在は「公式サイト」「Amazon」「楽天」などのサイトから購入することができます。各サイトでの購入価格とポイントは以下の通りです!
サイト名 | 価格 | 値引き | ポイント | 合計 |
---|---|---|---|---|
Anker公式 | ¥99,990 | 15%(¥14,998) | 会員ランクに応じて1~5% | ¥84,992 – ポイント分 |
Amazon | ¥99,990 | なし | 15%(14,999) | ¥84,991 |
楽天市場 | ¥99,990 | 15%(¥14,998) | 楽天SPUポイントに応じて1~16% | ¥84,992 – ポイント分 |
ポイント分を考慮すると記事執筆時点の最安値は楽天市場での購入でしょうか。値引きの15%は先着100名までですので、ご購入はお早めに!
Anker EverFrost Powered Cooler 30自腹レポまとめ
Anker EverFrost Powered Cooler 30は、33リットルの容量を持つポータブル冷蔵・冷凍庫です。
Ankerのバッテリーノウハウが詰まっており、バッテリー単体としても優秀な製品であるといえるでしょう。
綺麗な液晶ディスプレイとシンプルなUIも使いやすく、大型ホイールと持ち手があり、移動が容易であるためファミリー層におすすめです。
内装にはカゴや仕切りがあり庫内にLEDライトが搭載されていますが、片側にしかないため暗い部分もあると思われます。
動作音は静かな空間ではやや気になりますが、問題ないレベルだと感じました。
価格は税込み99,990円で、先着100台限定で15%引きが適用されるため、検討中の人はお早めの購入をおすすめします。