昔から変わらずのんびり過ごせる鹿児島県・霧島市
鹿児島県でも有数の観光地として知られる霧島市は、霧島連峰を擁する大自然が魅力のスポットです。自然の恵みを生かした名産物が数多くあり、観光目的で訪れても満足できる地域です。
筆者が初めて鹿児島県・霧島市を訪れたのは、中学生のころ。サマーキャンプで約2週間滞在しました。さらに、社会人になってからもテレビ番組の取材で霧島を訪れることに。この時は2泊3日の滞在でしたが、中学生時代に堪能した霧島の魅力は決して色褪せておらず、むしろ大人になってより身に染み入るように感じられたことを覚えています。
そんな霧島市は、移住地としてもおすすめ。理由は、とにかく「食」が魅力的だからです。九州ならではの甘辛い濃い目の味付けは、疲れた体に元気を与えてくれます。食事を日常のひとつの愉しみとして捉えている方には、霧島での生活をきっと気に入ってもらえることでしょう。
そこで今回は、鹿児島県・霧島市の移住地としての魅力を、筆者目線でご紹介していきたいと思います。
スタミナ食に高原の新鮮なソフトクリーム
筆者が何よりもおすすめしたいのが、前述のとおり、霧島市の「食」です。名だたる名産品が揃う地域ではありますが、特に一度手に取っていただきたいのが「黒ニンニク」です。
霧島の黒ニンニクは一般的なニンニクのイメージとは少し違います。ニンニクを長期熟成して作るもので、真っ黒な見た目が特徴的です。食感はねっとりとしており、まるでプルーンのような噛み応え。通常のツンとするニンニク臭さが全くなく、おやつ感覚でいただける逸品なのです。
さらに、地鶏料理もおすすめです。霧島といえば「豚肉」で有名ですが、筆者としては「霧島鶏」という地鶏の炭火焼がイチオシ。鶏のうま味が濃厚で身もぷりぷり。まずは岩塩のみのシンプルな味付けで地鶏を食べてみてください。
飽きのこない地鶏料理は、グルメの舌をもうならせる味わい。牛肉や豚肉は少し重い、という方にもおすすめです。
市街地から車で山の方へ足を伸ばしてみると、牧場がありソフトクリームを味わうこともできます。高原でのびのび育った牛の牛乳から作られるソフトクリームは、濃厚でありつつも切れのいい後味が特徴です。こってり過ぎず、あっさり過ぎず、また食べたくなるようなクセのあるおいしさなのです。
牛乳をそのままいただくのもおすすめ。市販の牛乳とは全く違う生クリームのようななめらかな味わいは、牧場でいただく牛乳だからこそ。食べることを愉しみたい方にはおすすめのスイーツスポットといえるでしょう。
霧島連山の恵み、あらゆるところから湯煙の霧島温泉
霧島温泉という霧島連峰の恩恵を受けた温泉が湧き、山の麓は温泉街として賑わっている霧島市。もちろん日帰り温泉施設は多くあり、通いやすい場所をセレクトして上質な温泉を楽しむことができます。さらに、霧島温泉は各地区によって温泉の色も異なります。さまざまな温泉を堪能することもできるのが、他の温泉地と決定的に違う点です。
筆者は乳白色の湯に浸かった経験がありますが、意外とさらりとした湯で、湯上りの肌もべとつかずに快適でした。名物として温泉卵も販売されており、湯あがりにいただくこともおすすめです。
大自然の中をセグウェイ散策
社会人になり取材で訪れた際に体験したアクティビティが、あの電動の立ち乗り二輪車、セグウェイです。
筆者がセグウェイで走ったのは、霧島高原の緑に囲まれた道路。顔に当たる風が心地よく、爽やかな空気がなんともすがすがしい気分にさせてくれました。
筆者が当時利用したセグウェイレンタルのお店は、現在コロナ禍でレンタルをお休み中とのこと。ただ、大自然の中をゆったり散策するだけでも気分転換になるので、レンタルを再開した際にはぜひ利用してみてはいかがでしょうか。
「食」を大切にしたい方に特におすすめしたい移住先・霧島
筆者が2回に渡る霧島滞在で強く感じたことは、食の豊かさです。よく知られている名産品をいただくことも楽しいですが、知られざるグルメがたくさんあることも霧島市の魅力のひとつと言えるでしょう。筆者が感動した黒ニンニクと地鶏の炭火焼きだけではなく、他にも隠れた逸品がまだまだあるはずです。
旅行の場合はガイドブックに載っているお店にしか足を運ぶ時間がないかもしれませんが、長期滞在を通してお気に入りの逸品を探し出すことも楽しみのひとつになるのではないでしょうか。食べ物を基準にして移住先を選んでみると、これまでの食生活がガラリと変わり、新たな習慣を愉しめるかもしれませんね。
写真提供/霧島市
文/鈴木香里
【PROFILE/鈴木香里】
元テレビディレクター。現在は地方創生系、観光系の記事を中心に執筆するライターです。地域の魅力を発掘し、お伝えする記事を発信していきたいです。
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