分校Stay haruhi
誰もが子供の頃に通っていた小学校。
友達と遊ぶのが楽しくて、「いつまでも学校で遊んでいたい」「そのまま学校に泊まりたい」なんて思った経験のある人も多いのではないでしょうか。
ここ最近、そんな幼少の頃に描いていた”学校に宿泊する”という体験ができる施設が増えています。
2022年5月1日、佐賀県嬉野市にオープンした「分校Stay haruhi」も、子どものころに戻ったようなワクワク感を味わえる宿泊施設です。
こちらは、明治8年に開校し平成13年度に廃校となった”旧吉田小学校春日分校”の敷地を活用した1日2組限定の宿となります。
グラウンドに設置したノルディスクのテント(Asgard 19.6)に宿泊し、地域を散策したり、星空を眺めたり、地域の高齢者と交流したりすることにより、いつもと少し違った安らぎを感じられる空間となっています。
<宿泊することにより、人口100人の山間地ならではの体験>
施設で飼育している”ヤギ”の散歩をしたり、隣の畑で野菜を収穫したりと、山間地だからこそできる体験を楽しむことができます。
<ここだけでしか味わえない特別レシピ>
夕食はミシュランの星を獲得したシェフ監修による”ここだけでしか味わえないレシピ”を用意。
下ごしらえまで行った食材を使用するため、楽しく簡単におしゃれ料理が完成します。
<自ら収穫したとれたての食材を使える有難さ>
収穫体験で収穫した野菜をトルティーヤに使ったり、鶏小屋から生みたての卵をとってきて朝食の目玉焼きにしたりと、取れたての食材を使うありがたさを感じることができるのは分校Stay haruhiならではの魅力です。
<ゆっくりくつろぐことができる客室内設備>
客室内(テント内)には横幅14cmのダブルベッドが2台、家庭用エアコンも設置。
季節を問わず快適に過ごすことができるので、いつものホテル宿泊と変わらない感覚で宿泊することができます。
春日地区
こちらの拠点は、季節を感じることができる山々や美しい渓谷、光害がほとんどないダイナミックな星空、素晴らしい自然を守ってきた素敵な方々が住む魅力あふれる春日地区にあります。
しかし、この地区は年々住民が減り、田畑は荒れ、このまま何もしなければ20年後30年後は住むことすらできなくなるかもしれない、という状況にありました。
こうした中、宿泊を通して春日地区の魅力を存分に感じながら、他にはない充実した時間を過ごして欲しいという願いから、今回の計画が始まりました。
また、この計画実現には欠かせない、施設の清掃や体験を協力してくれる人たちは地元の”むかし美人の会”の皆さんたち。
春日地区に住む11名(平均年齢75歳)のおばぁちゃんたちが、何も着飾ることのないありのままの姿で、元気に宿泊者のサポートをしてくれます。
豊かな自然と新鮮な食材で作った料理を堪能し、人の優しさに触れる旅をしてみたいという人は、ぜひこちらに泊まってみてはいかがでしょうか。
施設基本情報
営業日:不定休
営業時間:チェックイン 15:00、チェックアウト 11:00
お部屋数:2部屋
定員:5名(大人4名まで)
ベッド数:2~3台(ダブルベット×2、エキストラベッド×1)
料金: 14,000円~(税込)/泊(朝・夕食込み)
その他施設設備
・男女別シャワー
・男女共用トイレ
・流し台
・くつろぎスペース
・無料Wi-Fi
・無料駐車場
文/中山 圭
【Profile / 中山 圭】
東京都立川市出身。広告代理店、出版社2社での広告営業を経て2019年に独立。趣味はルアー釣り、カメラ、音楽(ベース)。学生時代に始めたバス釣りで、2年もの間釣れなかったことから、ルアー釣りにのめり込むことに。ここ数年はバラした70cm以上のGTを追い求めて、南の島遠征を繰り返している。将来の夢は風景写真で入賞を果たすこと。モットーは、“釣果と景色は足で稼ぐべし”。