ジューシーな厚切り牛タン発祥の地、仙台!
仙台のご当地グルメと言えば「牛タン」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか? 厚みのあるジューシーな仙台の牛タンは、専門店でしか食べることができないのですが、全国的にファンが多い人気の料理です。
牛タンを食べるためにわざわざ仙台を訪れる方も多数いるようで、仙台駅には牛タン専門店が並ぶ「牛タン通り」があります。この通りでは、専門店ならではの絶品牛タン料理を味わうことができます。
全国の焼肉屋で一般的に提供される薄切りの牛タンと違い、厚切りの牛タンを焼いた後にカットするのが、仙台流です。カットせずに丸ごと焼くことで、旨味たっぷりでジューシーな仕上がりになっています。
仙台には行けないけれど、仙台流牛タンを一度は食べてみたい!と思った方、ご安心ください。今回は、キャンプや自宅でするBBQで、いつもの牛タンを専門店のような美味しい牛タンに仕上げる方法をご紹介するので、ぜひ実践してみてください。
【仙台流】旨味たっぷり厚切り牛タン焼きの作り方
牛タンは厚切りタイプのものを用意します。肉の厚さは、1cm程度がおすすめです。食べ応え抜群の仙台の牛タンに近づけるには、この厚みがポイントです!
まずは、食べやすくするために、両面に包丁で1cm幅の切り込みを入れます。裏表の切り込みが、互い違いになるように作業しましょう。
裏面と同じ場所に包丁を入れてしまうと、肉が切り落とされてしまうことがあるので気をつけてください。仙台の厚切り牛タンのようにおいしく食べるには、この切り込みも重要です!
次に、肉に岩塩を振ります。
ミネラルたっぷりの岩塩は、ほのかな甘みもあり、牛タンのおいしさを引き立ててくれます。岩塩の旨味が肉にしっかり染み込むように、ラップをして一晩冷蔵庫で寝かせます。
塩を振ってすぐに焼く場合は、粗塩を使用してもいいでしょう。
一晩寝かせた牛タンを炭火で焼く
一晩寝かせておいた牛タンは、前日の鮮やかな赤色から、少しくすんだ赤色になっています。振りかけた岩塩も全て溶けて、肉に味がしっかりついている状態です。
キャンプなどのアウトドアに持っていく際は、この状態まで準備したものを持参するといいでしょう。
焼き網の上に牛タンを並べ、炭火でじっくりと焼きます。厚切りの牛タンは中まで火が入りにくいので、中火でゆっくり焼きましょう。
しばらく焼いていると、肉の表面に血がにじんできます。片面が焼けてきている証拠なので、この状態になったら裏返しましょう。
両面キツネ色に焼き色がつきました。ジューシーで香ばしい牛タンに、焼き上がりました。この状態のまま食べたいところですが、より美味しく食べるために牛タンをカットします。
牛タンは斜めにそぎ切りすることで、より食べやすくなります。柔らかな食感を楽しむことができますよ。ちなみに、仙台では焼きたての牛タンを麦ごはんと一緒に食べます!ぜひ試してみてくださいね。
塩もみキャベツを添えるのが仙台流
仙台では牛タンを食べる際、前述のとおり麦ごはんを合わせるほか、塩もみのキャベツを添えることも多いです。今回はセロリ、キュウリも一緒に塩もみにして添えました。
あっさりとした味のキャベツは、脂ののった牛タンとの相性もバッチリですよ。
仙台の牛タンの味付けは「塩味」「味噌味」「タレ味」などがありますが、シンプルに食べられる塩味が一番人気! そして、牛タン定食に欠かせないのが「南蛮みそ漬」です。
南蛮みそ漬は、青唐辛子を仙台味噌で漬け込んだ、刺激的な辛さの調味料です。塩味の牛タンに、ピリッとした辛さをプラスしながら食べるのが仙台流ですよ!
ジューシーで旨味たっぷりの厚切り牛タンをBBQでも楽しもう
炭火で香ばしく焼ける香りと、ボリューム抜群牛タンは大人も子どもも盛り上がる、BBQのイチオシ食材です。厚切りにすることで、一般的な薄切りの牛タンにはない食べ応えと、ジューシーな旨味を味わうことができますよ。
だんだんと暖かくなり、外で過ごす時間も多くなってきた今日この頃。BBQなどで今回ご紹介した仙台流厚切り牛タンの作り方を、ぜひお試しください!
【PROFILE/さとう あい】
宮城県仙台市在住の料理家。料理教室の運営や、レシピ提案などのフードコーディネーター業をする傍ら、ライターとしても活動中。やんちゃ盛りの2児の母であり、子どもと海や川、山などアウトドアへ出かけ、休日は自然の中で遊ぶのが日課。
【仙台関連記事はこちら!】
【Uターン移住経験者】が語る”仙台”の魅力!「適度な都会、適度な田舎がちょうどいい!」
”春の七草”根っこまで食べられる「仙台せり」 人気ご当地食材の特徴と食べ方を紹介!
宮城県民のソウルフード「しそ巻き」は甘辛味のめしドロボウ!?
移住をするなら海の近く?山の中?居住経験者が語るメリットとデメリット