実は寒くなってからが旬! 日本一の高知のナス
ナスは夏野菜の代表として紹介されたり、はたまた、”秋茄子は嫁に食わすな”ということわざもあるように秋が旬と言われたりします。
しかーし! ナスの旬は実はこれからの季節、冬春なんです! というのも、生産量日本一のナス産地である高知県では実は12月から6月に出荷される「冬春ナス」がメイン。そう、これからが旬なのです。
高知では温暖な気候を生かした促成栽培が盛んで、栽培されているタイプもさまざま。生産量が多い高知ナスをはじめとして、形が大きく味が濃厚な米ナス、コロンとかわいい小ナスなどは、全国的にも有名ですね。主な産地は安芸市、芸西村、安田町、香南市、室戸市、田野町、奈半利町、高知市、大月町、四万十市、南国市、東洋町、土佐市など。高知の中でもこれだけの市で作られているとは日本一というのも納得です。
環境への負荷もすくないエコシステム栽培「高知ナス」~こうちの「エコ野菜」~
すごいのは生産量だけでなく、その生産量を支える技術力! 高知県では、農協と高知県園芸連が中心となり、環境にやさしい農業として「エコシステム栽培」という栽培方法を促進中。この栽培方法で育てられたエコ野菜は、生産者の方々が、様々な技(栽培方法)を駆使して農薬の使用等による環境への負担をできるだけ減らして生産された野菜。生産者のこだわりがたくさんつまっています。
虫が大活躍!? 天敵導入率・交配昆虫導入率 全国1位
「エコシステム栽培」のなかでも、IPM(総合的病害虫管理:Integrated Pest Management)技術に沿って昆虫を使った栽培が盛ん。害虫をエサにする虫(天敵)を使って害虫を駆除する農法や、ミツバチなどを使って自然受粉させる交配昆虫はいずれも導入率全国1位。虫さん様様です!
また、栽培終了前に採取した天敵をいったん温存ハウスに持ち込み、夏越しさせて、再び元のハウスに戻すことで効率的に天敵を確保する取組みも。生産量だけでなく技術力も高いから日本一になれるというわけなんですね!
海外からの先進技術導入へのさらなる挑戦!
高知県は世界第2位の農産物輸出額を誇る園芸農業先進国オランダの中でも、最も施設園芸が盛んなウェストラント市と2009年11月に協定を締結。海外の最先端の環境制御技術も積極的導入しようとしています。
トマトでは、農林水産省の支援事業として全国10箇所で整備されている次世代園芸施設のうち、全国最大規模となる高軒高ハウスを扱う本場施設での収穫が2016年夏からスタート。
またナスでは、高知県一の産地である安芸市において次世代園芸施設を建設しており、2016年度末に完成予定。この施設は、高所ワイヤーにナスをつり下げて育てるハイワイヤー方式や、炭酸ガス濃度や湿度、温度などを統合的に管理する環境制御技術を取入れ、一般的なナス農家の1.5倍にあたる10アールあたり年30トンの収量を目指す計画だ。
高知のご当地ナス料理をご紹介!
生産地ならではのナス料理をみなさんにお届け! キャンプでやってもおもしろそうですね。
カツオだけじゃない! ご当地レシピ「ナスのタタキ」
高知ではカツオだけでなくナスもタタキにして食べるんだとか。薬味をたっぷり乗せてめしあがれ。
【材料】
米ナス(2個)、さば(1/2尾)、やっこねぎ・しょうが・みょうが・大葉(各適宜)
【作り方】
(1)ナスは1センチ幅の輪切りにし、両面に軽く焼き色がつく まで揚げる。
(2)さばは軽く塩をふって焼き、皮と骨を除いて身をほぐす。
(3)1と2を器に盛り、やっこねぎの小口切り、しょうが等のせん切りをのせてポン酢しょうゆをかける。
※さばの代わりにツナ缶でも美味しくできます。
高知県園芸農業協同組合連合会提供レシピ
東京でも高知の「ナス」が楽しめる!? 「まるごと高知」に行こう!
高知県アンテナショップ「まるごと高知」では、高知県産「ナス」を取り扱っているほか、2Fレストランの「おきゃく」では、ナスを使ったメニューも提供です。
高知県アンテナショップ「まるごと高知」/TOSA DINING おきゃく
HP:http://www.marugotokochi.com/index.html
住所:東京都中央区銀座1-3-13 オ―ブプレミア1F/2F