知られざる和竿の世界
アウトドアアクティビティの中でも比較的、気軽に始めやすい釣り。
竿とリールに糸、針、あとは魚がいる環境さえあれば、すぐにはじめられるので、年齢や性別を問わず多くの人が楽しんでいます。
そんな釣り業界の中で、長い歴史を持つ「和竿」をご存知ですか?
和竿とは、感度の良いカーボン、もしくは安価で折れにくいグラスの竿がほとんどの竿事情の中で、基本の材料である「竹」を使用し、主に手作りで作られる竿のこと。
1本ずつ時間と手間をかけて丁寧に作られる和竿は、今なお多くの釣りファンを魅了しています。
和竿の歴史
そんな和竿文化の歴史は古く、江戸時代の庶民文化として花開き、その技法は現在まで受け継がれてきています。
中でも埼玉県川口エリアは、今なお和竿の歴史や技術を引き継ぐ「和竿師」を抱えており、最盛期には国内の和竿の約90%を製造するなど、名実ともに地域の一大産業を担っていました。
この背景には、埼玉県には利根川や荒川といった関東屈指の大型河川があることや、県土に占める河川面積割合が日本一であることなどが挙げられます。
WAZAO-IPPON(ワザオイッポン)
そしてこの度、日本の伝統文化であり、埼玉県の伝統産業である和竿専門のオンラインストア「WAZAO-IPPON(ワザオイッポン)」がオープンしました。
こちらは業界では珍しい和竿のみを取り扱うストアで、山野和竿店・山野正幸氏の監修の元、国内産の竹を使用したこだわりの和竿を取り扱っています。
また、既製品の和竿の販売のみならず、自宅の和竿修理やオーダーメイドによる好みの竿の製作のほか、素材販売の要望にも対応しているとのこと。
和竿は一生モノの道具
サイトを見てもわかるように、一般的な竿と比べると和竿は決して安くはありません。
しかし、厳選された素材を使い、1本1本心を込めて手作りされた製品は、まさに”一生モノ”。
現代の最高峰のロッドにも負けない感度と釣り味を持った和竿を一度使ったら、きっと元の竿には戻れないはず。
また、WAZAO-IPPONでは、世界にたった1本の自分専用のオーダーメイドロッド製作も可能とのことなので、オンリーワンが欲しい人はぜひ問い合わせてみてはいかがでしょう。
お問い合わせ先
スタジオサイタマ合同会社
Email: wazao@studiosaitama.com
instagram:「WAZAO-IPPON」
https://www.instagram.com/wazaoippon/
HP: https://wazao-ippon.com/
note: https://note.com/studiosaitama/
文/中山 圭
【Profile / 中山 圭】
東京都立川市出身。広告代理店、出版社2社での広告営業を経て2019年に独立。趣味はルアー釣り、カメラ、音楽(ベース)。学生時代に始めたバス釣りで、2年もの間釣れなかったことから、ルアー釣りにのめり込むことに。ここ数年はバラした70cm以上のGTを追い求めて、南の島遠征を繰り返している。将来の夢は風景写真で入賞を果たすこと。モットーは、“釣果と景色は足で稼ぐべし”。