冬キャンプで使うテント選び
キャンプにおける家であるテント。アウトドア初心者は選び方や設営のコツをいちから学ぶ必要があります。
そんなときのために、情報が少しでも頭に入ってきやすくなるように、あらかじめパーツの名前や設営時の注意点などの基本を押さえておくと便利です。
冬キャンプでテントを張る前にテント用語を解説
初めてキャンプに行く人、テントを買おうと思っている人の多くがはじめにつまずくのは、テントのパーツなどの「専門用語」の多さ。
ロープやフレームなどなんとなく想像のつくものから、フライシート? 自在? など聞き慣れない言葉まで、たくさんあります。
ここではまず、よく使われるテント周りのパーツの名前をいくつか覚えていきましょう。
・インナーテント
テント本体のこと。ポリエステルやナイロンをはじめ様々な素材があり、通気性や撥水性が求められます。
一般的なテントはこのインナーテントと、次に説明するフライシートの二重構造になっています。
・フライシート
テントの外側部分のこと。テント全体を覆う「フルフライ」と、テント上部だけを覆う「ハーフフライ」があります。
屋根や壁の役割をしており、こちらも素材はさまざま。外気に触れる部分なので、撥水加工や防水加工に加え、水の漏れにくさである「耐水圧」も重要になってきます。
・フロアシート
ボトムとも呼ばれる、インナーテント本体の床部分。
地面に近い場所なので、ほとんどのテントが耐水圧や防水性の高い丈夫な素材で作られています。
・グランドシート
テントの床下(フロア)と地面の間に敷く専用のシート。
下からの湿気、冷気、テントの汚れはもちろん、地面の岩や枝などによる破損からも守ってくれます。
市販のブルーシートでも代用可能ですが、生地の性能が高く、テントのサイズに合ったもののほうが効果を発揮するので、やはり正規のグランドシートがオススメです。
・ガイライン
外ロープ、張り綱とも呼ばれる、テントを固定するためのロープ。
フライシートを引っぱり、地面などにペグを打って固定します。これをしっかり固定できれば風に強いテントになります。
たいていはテントのセットに付属で入っています。
ただ、夜でも見やすい発光タイプや強度を増したタイプ、オシャレな色のものなど種類が豊富で、後から自分好みのものに買い替える人も多いです。
・自在
通称”ブタ鼻”とも呼ばれる、ガイラインの長さを調節する道具。自在にあいている穴にガイラインを通し、ペグを打ってからロープがピンと張るように長さを変えます。
見た目がまさにブタの鼻のような2つ穴タイプもあれば、3つ穴タイプもあります。
冬キャンプでテントを張るときの注意点
専門用語がだいたいわかってきたところで、今度はテントを張るときの基本的な注意点をおさらいしましょう。
安心安全なアウトドアのため、しっかり心にとめておいてくださいね。
テントが浸水しない安全な場所に設営する
キャンプの敵と言えば雨。水はけが悪い場所だと、雨が降ってきたときに水が溜まってテントが浸水してしまうことも。
あらかじめくぼんだ場所や雨水が流れ込んできそうな場所のほか、水はけが良いからと言って川や海の近くに設営するのは避けましょう。
特に天候によって水位が変化しやすい川の近く、河川敷や砂浜はキャンプ時には危険です。
川幅や水位の変動、海の荒れは予想をはるかに超えて早いこともあるので、異変に気づいてからは手遅れです。
テントの浸水だけでなく命に関わることなので、周りの環境をよく調べてから設営するようにしてください。
なるべく木陰を狙う
快適な憩い空間には、陰の確保が重要です。
タープやキャノピーなど自分で日陰を作ることもできますが、木陰に設置できればその手間も省けます。
日中の直射日光はもちろん夜露からも守ってくれるので、木の近くにテントを張ることをオススメします。
周りとの距離感に気をつけて
人気のキャンプ場では他の利用者でいっぱい…なんてことはよくあります。
そんなときは、お互いが気持ちよく楽しめるよう、適度な距離を保ったテントの位置、テント内が見えない向きなどを考慮して設営するとよいでしょう。
フリーサイトで混み合っている場合は、できればひと声かけてから設営するなど、周囲のキャンパーさんへの配慮を忘れずに。
風に合わせた向き・手順を考えよう
スムーズなテント設営のコツは「風」。テントの設営前に風向きを確認しておきましょう。
テントの入り口は風が中に吹き込んでこない方向に向け、フライなどを張るときも風上からペグを打つようにします。
あらかじめテント内に荷物などの重しを置いておけば、風が強い日も設営時に飛ばされることなく、うまくテントを立てることができます。
冬キャンプのテント内は寒さ対策が必須!
冬キャンプを快適に楽しむため、いちばん大事なポイントといっても過言ではないのが「寒さ対策」です。
テントの選び方によって体感温度はずいぶんと変わってくるため、寒さ対策が万全のテントかどうかは、以下の2つのポイントで見極めましょう。
・冬用テントかどうか?
・スカートがあるか?
キャンプ用のテントには、春夏秋の3シーズンに対応したものと、冬用があります。
前者はインナーテントがメッシュ構造になっているなど、通気性を重視した作りになっていますが、冬は寒さを感じやすいです。
フルクローズで冷気をシャットアウトしやすい、冬用テントを選択しましょう。
すでに3シーズン用のテントを保有している場合、同一メーカーから販売されている専用アタッチメントを取り付けることで、冬用テントとして活用できる可能性もあるため、チェックしてみてください。
寒さ対策として、もうひとつ忘れてはいけないのがスカートについてです。
スカートとは、テントと地面の間の隙間を埋めるためのパーツのこと。
すきま風や外からの冷気をしっかりと防ぐためにも、スカートがついているものを選びましょう。
ツールームテントの場合、リビング部分のスカートは必須、さらに寝室部分にもついているとより安心です。
また、テントを張る前には天気予報を必ずチェックし、天気があやしくなるようであれば中止や撤収など早めに判断して動けるよう、事前の情報収集も欠かせません。
冬キャンプのテント内「結露対策」のポイントは?
冬のキャンパーが悩まされがちなポイントといえば、結露です。
せっかく室内を暖かくする工夫を施しても、結露対策をしていないと内部が濡れて冷たくなってしまうこともあるため、テント選びの段階からきちんと対策できるよう準備を整えておきましょう。
まず、結露対策において重要なのは換気です。ベンチレーション機能が十分なテントを選べば、テントの外側と内側の温度差が生じにくくなり、結露を減らす効果が期待できます。
さらにテントの下部だけではなく上部にも十分な対策が施されており、空気が流れやすい設計になっているとより安心です。
コットン素材やコットン混紡のTC素材は、素材そのものの通気性が良く結露しづらいため、より結露対策に力を入れたい場合はこれらの素材を使用した冬用テントを選びましょう。
冬キャンプのテントと暖房
冬キャンプのテント内でより快適に暖かく過ごすために、暖房器具の使用を想定している人も多いことでしょう。
しかし、テント内で暖房器具を使用する際には気をつけなければいけない点があります。
まずストーブなど、火を燃やして空気を温める器具を使う場合、いちばんに注意しなければならないのが「一酸化炭素中毒」です。
実際に冬キャンプで事故が多く起きているので、ベンチレーション機能が十分に備わっているかどうかを確認するほか、状況に合わせて窓を開けることも重要です。
冬キャンプ用テントの中には上部に穴が開いていて薪ストーブの煙突を出せる仕様になっているものもあり、このようなテントを選べば温かさを保ちやすく、安全性にも配慮しやすいでしょう。
また、テント内部で暖房器具を使用するなら、できるだけ燃えにくさを重視して選ぶことをおすすめします。
最悪の場合、引火してテントが燃えてしまう可能性もあるので、ナイロンやポリエステルなど化繊のみの素材は避けたほうが良いでしょう。
結露対策としてもおすすめのコットン素材やコットン混紡のTC素材は、難燃性の素材としても知られており、冬用テントにはぴったりの素材と言えます。
このほかにも一定の一酸化炭素量を感知したら、アラートで知らせてくれる一酸化炭素チェッカーを用意しておくとより安心です。
冬キャンプ初心者におすすめ人気定番テント7選
テントの用語や張り方のコツをおさらいしたところで、次は人気テントをご紹介!
冬キャンプに適した機能性を持つテントをセレクトしました。
ファミリーに人気!snow peak(スノーピーク)/ランドロック
スノーピークが誇る、2ルーム仕様のファミリー向けテントです。
リビング部分だけではなく、寝室部分にもスカートがあり、冷気の侵入をシャットアウトしてくれます。
室内空間に余裕があるため、食事や団らんにも余裕で対応できるでしょう。
室内で過ごす時間が長くなりがちな冬キャンプに、特に活躍してくれる定番テントです。
結露しにくい!NORDISK(ノルディスク)/Utgard 13.2 (ウトガルド)
キャンパー憧れのノルディスク。
さまざまな素材のラインナップがありますが、ノルディスクといえば。やはりコットン素材のテントがオススメです。
コットン素材は通気性や吸湿性にすぐれていて、結露しにくいのが特徴です。
ナイロンやポリエステルなど化繊と違い、火の粉にも強いので、キャンプの時に焚き火を考えている場合も安心です。
ビジュアルと機能性を両立 クロンダイク/ROBENS
おしゃれな雰囲気にファンも多い「ROBENS」のベルテントです。
見た目は個性的でおしゃれですが、水に強いハイドロテックスポリコットンを採用しており居住性と機能性にも優れています。
通気性に優れた仕様になっているほか、ストーブパイプポートを備えているので、冬キャンプにも安心です。
グランピングのような華やかな雰囲気を楽しませてくれます。
冬キャンプで本領を発揮する サーカスTC/tent-Mark DESIGNS
人気の高い、「tent-Mark DESIGNS(テンマクデザイン)」のアイテムです。
綿混紡のテントは通気性が良く、結露しづらいという特徴があります。
テント上部から煙突を出すこともできるので、テント内を温める際にも便利なテントです。
出入り口のファスナーには、凍結に強い「ビスロンファスナー」を採用するなど、ディティールにもこだわりが。
別途インナーテントを購入すると、より温かさを感じられます。
冬のファミキャンにおすすめ ランドロック/snow peak
ランドロックはスノーピークが誇る、2ルーム仕様のファミリー向けテントです。
リビング部分だけではなく、寝室部分にもスカートがあり、冷気の侵入をシャットアウトしてくれます。
室内空間に余裕があるため、食事や団らんにも余裕で対応できるでしょう。
室内で過ごす時間が長くなりがちな冬キャンプに、特に活躍してくれる定番テントです。
雪が積もりにくいワンポールテント ogawa Pilz7(ピルツ)
とんがり屋根が特徴のワンポールテントは、雪が積もりにくい形状のため、倒壊するリスクが低いです。
また、ポールひとつで設営できるので、なにかと苦労が多い雪上でのテント設営でも比較的スムーズに設営できます。
結露しにくいコットンタイプNORDISK(ノルディスク) Utgard 13.2 (ウトガルド)
冬キャンプには通気性や吸湿性にすぐれていて、ウトガルドのような結露しにくいコットン素材のテントもオススメです。
ナイロンやポリエステルなど化繊と違い、火の粉にも強いので、キャンプの時に焚き火を考えている場合も安心です。
冬キャンプにおすすめのブランド:ヘルスポート(Helsport)とは?
cazualがこの冬注目している冬キャンプに強いアウトドアブランドと言えば、1951年に北欧のノルウェーで誕生したヘルスポートです。
もともと扱っているのはテント、寝袋、バックパック、各種アウトドアアイテムで、設立当初は家族経営のごくごく小さな会社でした。
ヘルスポートが注目されるきっかけになったのは、過酷な冬キャンプで頼れる世界屈指の品質の良さ。
また、1954年には世界初の寝袋を、そして1957年にはオリジナルテントを開発するなど、革新的なアイテムを作り続けたことも世界中で人気が高まった理由のひとつです。
現在ではごく当たり前に使われているトンネルテントを、1970年に世界で最初に開発したのもヘルスポートです。
ここ数年、日本のアウトドアショップの中にもヘルスポート取扱店が増え、手軽に購入できる人気ブランドのひとつとなっています。
実力あるメーカーが作る特徴的なアウトドア製品は、北欧ブランドらしくデザイン性にも優れています。
「他の人とは少し違う個性的なアイテムを使いたい!」と思うキャンパーたちを中心に、注目されているブランドです。
冬キャンプに強い!ヘルスポートのテントの特徴・利用メリット
寝袋やバックパックなど、各種アウトドアグッズを扱うヘルスポート。なかでも人気が高いアイテムといえば、テントです。
ヘルスポートのテントがキャンパーたちに人気の理由は、以下のとおりです。
ヘルスポートのテントが冬キャンプにおすすめの理由1.薪ストーブの使用が前提!
ヘルスポートのテントが「冬キャンプ用」として注目される理由は、ずばりテント内で薪ストーブが使用できるよう計算して設計されているから。
テント上部には、薪ストーブの煙突を出すための穴があるほか、降雪地帯でも安心して使えるよう計算された位置に、吸気口が複数用意されています。
使われている素材は難燃性のポリエステル素材で、火の粉が飛んでもすぐに穴が開いてしまうなんてことはありません。
ヘルスポートのテントなら、どれを選んでも冬キャンプに対応できる点がメリットと言えるでしょう。
初心者でも、冬キャンプに挑戦しやすいテントです。
ヘルスポートのテントが冬キャンプにおすすめの理由2.軽さと強さの両立
火の粉に強いテント素材として有名なのが、コットン。強さとデザイン性を両立できるコットン製テントは非常に魅力的ですが、”重い”というデメリットがあります。
その点、ヘルスポートのテントは、難燃性のポリエステルを採用しており、コットン生地に比べると非常に軽いです。
荷物が多くなりがちな冬キャンプでも車からキャンプ場内まで持ち運びやすく、設営しやすいというメリットがあります。
またヘルスポートのテントは、耐水圧3,000mmを誇ります。
市販品には耐水圧1,500~2,000mmのテントもあるので、雨や雪が降ったときでも安心して使用できるでしょう。
ヘルスポートのテントが冬キャンプにおすすめの理由3.個性的なデザイン
冬キャンプで役立つ優れたテントは、ヘルスポート以外にも多く存在しています。
そんななかでも「他ブランドではなくヘルスポートのテントが欲しい!」と思うファンが多いのは、他に類を見ないデザイン性に魅了されているから。
ドーム型テントの個性的な曲線や、突き出した屋根は、北欧ブランドらしいおしゃれさと可愛らしさを演出。
決して派手ではないスタイリッシュな単色カラーが、デザイン性の高さをいっそう引き立てています。
キャンプ場でもよく目立つため、ほかの人と被らない冬用テントをお探しの人にもおすすめです。
買うならコレ!ヘルスポートのおすすめテント3つ
おしゃれで機能的なヘルスポートのテントは、冬キャンプ初心者にもおすすめできます。
人気テント3つを紹介するので、購入時の参考にしてみてください。
ヘルスポート バランゲルドーム(4-6人用)
バランゲルドームはヘルスポートを代表するドーム型テントです。
テント内の有効面積が広く、デッドスペースが生まれにくい点も魅力のひとつ。
テントの中央で薪ストーブを使える仕様になっているので、熱がテント内に素早く行き渡ります。
そのデザインにひとめぼれして購入するファンも多い、人気モデルです。
ヘルスポート ロフォーテン トレック 5 キャンプ
入り口が広く作られているタイプのトンネルテントです。
広々とした前庭があり、調理や荷物置き場等、多用途に活用できます。
軽量で通気性が良く、全体的に低めに作られているため、強風時にも安心して利用できるというメリットがあります。
冬キャンプだけではなく、オールシーズン快適に使えます。
ヘルスポート バルホール アウターテント
グループキャンプにもぴったりの、大型トンネルテントです。
室内高は180cm、インナーテントは左右に2つ取り付け可能で、多人数でも圧迫感を抱きにくいデザインとなっています。
ワンルームにすれば、広々とした空間を確保できるので、グループでの食事にもぴったり。
さまざまな空間アレンジを楽しんでみてください。
【番外編】冬キャンプで雪が降ったらどうしたらいい?
ここからは「いざ冬キャンプに行こうと思ったら雪予報」「雪が降る地方で冬キャンプに挑戦する」という人に向けて、雪中キャンプに持っていくと便利なグッズを紹介します。
・ソリ
荷物を運ぶのに重宝します。駐車場からキャンプ場まで意外と距離があるときは、雪がなければワゴンやキャリーカートが使えるのですが、雪が積もっているときには、タイヤが固まって使えなくなることも。
そんな不便さを解消してくれるのがソリです。子どもたちのソリ遊びにも使えて、まさに一石二鳥の存在です。
・スコップ
雪中のテント設営の必需品といえばスコップ。
キャンプ用品としてよく売られているのは、折りたたみ式のスコップですが、雪中では、ホームセンターなどで売られているアルミ製のシャベルが活躍します。
強度があるので固くなった雪も掘れますし、雪の降る地域ではふだん使いもできるため、ひとつ持っておくと安心です。
・ホットカーペット
AC電源付きのテントサイトにぜひ持っていきたいのがホットカーペット。下からの冷気をシャットアウトし、ほっこり温めてくれます。
コンパクトに畳めて、かさばらないのもうれしいところ。
・カイロ
テント内にいないときでも体を温めてくれるカイロは、とても役立ちます。
体に貼るものや、つまさき専用、ポケットに入れるタイプなど、用途に合わせて効果的に使いましょう。
繰り返し使えるタイプはゴミにもならないのでおすすめです。
・ストーブ
なんと言っても、ストーブほど温めてくれる暖房器具はありません。薪ストーブ、石油ストーブ、カセットガスヒーターなど、さまざまなタイプがあります。
最近では、石油ストーブ独特の臭いがカットされているものもありますし、やかんに水を入れて乗せれば、お湯を沸かすのと同時に加湿することもできます。
またコンパクトで持ち運びしやすいカセットガスヒーターなら、テント内だけでなく、外でくつろいでいるときにも大活躍することでしょう。
ストーブを使う際は、一酸化炭素チェッカーも必ず用意してください。
・飲料水とクーラーボックス
真冬は水道管が凍結するおそれがあることから、場所によっては水道の使用を禁止しているキャンプ場もあります。
そんなときは、自分たちで飲料水を持参する必要があります。
クーラーボックスに多めのミネラルウォーターを入れて、飲料用だけでなく料理用や生活用水として使えるようにしておきましょう。
雪中でのテントの張り方のコツ
雪中キャンプでは、テントの張り方にもコツが必要です。事前に必要なグッズを準備し、現地で困らないようにしておきましょう。
・準備するもの
夏のテント設営と違い、雪中では通常よりも長めの40~50cmのペグや、幅が広い雪、砂用のペグとスコップが必需品です。
雪が積もっているキャンプサイトでは、通常のペグではスポッと抜けてしまい固定しづらいのですが、雪用のペグであれば、雪にも固定しやすいので必須と言えます。
また、十字型で雪の重さを利用して固定するクロスペグも販売されています。
スコップやシャベルは、積もった雪をかき出す用です。必ず持っていきましょう。
・雪中でのテントの張り方
①積もった雪をスコップでかき出し、足で踏み固めて地面を平らにし、テントサイト(テントを張るスペース)を作る。
②テントを設営し、雪用のペグでしっかりと固定する。
③テントに防水スプレーをかける。雪がテントの上に積もってしまうと倒壊の恐れもあるので、雪離れをよくするために防水加工を施しておきましょう。
④保温性を高めるため、テントのスカート部分と雪面の隙間を雪で埋める。
⑤翌日、ペグを抜くときには凍結しているようであれば、お湯をかけて雪を溶かし、ペグを引き抜く。
雪中のテントサイト作りはなかなか重労働ですが、慣れると体も温まり、楽しく感じてくるでしょう。
雪がふる冬キャンプには大型のトートバッグがおすすめ
キャンプのストレージと言えば、ハードタイプのボックスやキャリーカートが人気ですが、雪中ではあまり機能的とは言えません。
そこで、持ち運びしやすく収納力のある大型トートバッグをおすすめします。
トートバッグの最大のメリットは肩にかけられること。ボックスタイプは重くて持ちにくいのですが、トートバッグはボックスタイプと同等の収納力がありながら、肩にかけて身軽に持ち運べます。
さらに、使わないときには畳めるので、収納に場所を取らないのも魅力です。
また、雪の中でものを紛失するとなかなか見つけられないので、スプーンやフォークなどの小物類はメッシュケースに入れ、キャンプ道具は常に整理整頓するよう心がけましょう。
万全の対策をして、いざ冬キャンプへGO!
念入りに準備をし、注意点を守って臨めば、ひと味違ったアウトドアが楽しめる冬キャンプ。
テントの内部を快適に保つことで、冬キャンプならではの魅力もよりいっそう満喫できます。
今回紹介したポイントもチェックしながら、お気に入りテントを探してみてください。
※この記事は2021年の記事を再編集して再掲したものです。
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