キャンプで出たゴミを適当に処理するのはNG
キャンパーなら一度は直面する、”キャンプのゴミ問題”。
地方によって処理が違ったり、暗黙のルールがあったりするからこそ、事前に正しいゴミ処理の知識を身につけておきたいところ。
今回は、キャンプをより快適に過ごすためのゴミ対策についてまとめてみました。
ゴミの片付けはキャンパーのマナー
大自然の中で、のびのびと過ごせるのがキャンプの魅力!
しかし、開放的な気分に浸り過ぎて、キャンプ中に出たゴミの処理を雑に行うのはNG。
自分たちで出したゴミは、責任を持ってしっかりと片付けることが、キャンパーとしての最低限のマナーだと言えるでしょう。
もしも、キャンプ場利用者がゴミ処理を適当に行った場合、以下のようなリスクが発生します。
・キャンプ場の景観が損なわれる
・カラスや野生動物が集まってくる
・臭いトラブルが発生する
他のキャンパーにも迷惑をかけることになるので、しっかりと処理するようにしましょう。
ゴミ処理ルールはキャンプ場によって異なる
利用者が出すゴミについては、各キャンプ場で対応が異なります。
キャンプ中に出たゴミを適切に処理するためには、まずキャンプ場独自のルールを把握することが大切です。
チェックイン時には、ゴミの扱いについての説明があるはずなので、聞き逃さないよう注意してください。
・ゴミステーションに置いておけば、無料で処理してもらえる
・一部ゴミのみ、引き取り可能
・ゴミ引き取り可能だが、お金がかかる
・ゴミ受け入れ不可で、全てのゴミを持ち帰る
このようなキャンプ場のルールを把握したら、それに則って行動していきます。
最近では、ホームページ上でゴミ処理方針を詳しく説明するキャンプ場も増えてきているので、こちらも合わせてチェックしておくとより安心です。
ゴミ処理の負担を軽くするコツ3つ
ゴミを自宅に持ち帰るかどうかは別として、ゴミの分別や収集までは利用者が責任を持って行う必要があります。
キャンプ中のゴミ処理を少しでも楽にするためのコツは、以下の3つです。
分別は「捨てるとき」に!
分別はゴミ処理でもっとも面倒なアクションかもしれませんが、自治体によってはかなり厳しいところもあるので、適当に済ませたくないところ。
いったんゴミ袋に集めたものを、再度分別するのは衛生的にあまりよくないので、捨てる段階で確実に分別できるよう、事前に体制を整えておきましょう。
具体的には、ゴミ袋とゴミ箱を複数用意しておきます。
「カン用」「ペットボトル用」「生ゴミ用」など、一目でわかるように工夫をすることで、内部でゴミがごちゃ混ぜになることはありません。
ゴミ箱を複数持ち込むのは大変なときには、折り畳み式のものや、ゴミ袋をひっかけて使うゴミスタンドを用意するのがおすすめです。
使い捨てアイテムに頼り過ぎない!
ゴミ処理を少しでも楽にするため、欠かせないのが「少しでもゴミを減らす」という意識を持つこと。
キャンプ中には、紙皿や紙コップが便利ですが、使えば使うほどゴミが増えてしまいます。
洗って繰り返し使える食器にするだけで、ゴミの総量は減らせるでしょう。
「でも、いちいち洗うのは大変だし……」なんて人は、繰り返し使える食器をラップで保護して使うのがおすすめ。
この方法なら出るゴミはラップだけで済むので、食器を洗う手間も省けます。
自宅でのひと手間を惜しまない!
ゴミを減らすためのひと手間は、キャンプに出かける前からスタートしています。自宅で準備を整える際にも、ぜひゴミ減量を意識してみてください。
キャンプ中に口にする食材は、自宅で下ごしらえを済ませていきましょう。カットや味付けを済ませた上でジップ付き袋に入れておけば、現地で調理するのみとなります。余計な生ゴミも発生しません。
また、お菓子などの空き箱は事前に処分するのがおすすめです。中身だけを持ち運ぶことで、キャンプ場で出るゴミを減らせるでしょう。
ゴミ持ち帰り必須のキャンプ場での対策
ゴミ持ち帰りが必須のキャンプ場では、キャンプ場から自宅まで、トラブルなくゴミを持ち運ぶ必要があります。
臭いや漏れといったトラブルが発生すれば、せっかくのキャンプの思い出も台無しになってしまうでしょう。ぜひ以下の対策を実施してみてください。
・ペット用トイレシートで汁ものキャッチ
・臭いが発生するゴミは、できるだけジップ付き袋へ
・ゴミ袋は、防水トートバッグにイン!
汁物をそのまま捨てると、環境に悪影響を及ぼしますが、ゴミとして持ち帰るのにも不安が残るもの。
そんなときには、ペット用のトイレシートを使って、汁ものを吸収させてしまいましょう。シーツは燃えるゴミとして処理します。
また、ゴミ分別の段階で、臭いが発生しそうなものとそうではないものに分けておくのもおすすめの方法です。
臭いが出そうなものは、極力ジップ付き袋に入れるようにします。食材を入れてきた袋を再利用すると一石二鳥。
また、万全な対策をとったつもりでも、状況によってはゴミ袋からの汁漏れが発生してしまう可能性も……。
こんなトラブルを避けるためには、ビニール製の安価なバッグを活用しましょう。
ゴミ袋をそのままインして持ち運べば、たとえバッグが汚れても、自宅でじゃぶじゃぶ洗えます。
キャンプ中のゴミ問題、キャンパーとして責任ある行動を!
キャンプ中に出たゴミは、キャンパー自身が責任を持って処理するようにしましょう。
ほんの少し工夫するだけでゴミ処理の手間は激減するので、ぜひ今回紹介したコツも参考にしてみてください。
ゴミ処理に関するストレスがなくなれば、キャンプももっと楽しくなるはずです。