太陽光パネル下で栽培するしいたけの原木は、約5500本。生しいたけと干しいたけにて出荷予定!
太陽光架台の製造・設計・施工をしている「三喜工務店」が、愛知県で初となる営農型発電設備の下で育てたしいたけを収穫!
この土地はもともと、雑草が生い茂り、廃屋が建つ荒れた放棄地。その土地を競売にて取得し、解体造成後、きのこ栽培の出来る土地へと変貌を遂げ、再生したのです。
再生後は原木を約5500本仕入れ、日照が当りすぎないよう調整し、定期的な水やりや組替え等を行い、刺激を与えることでしいたけの発芽へと実を結びました!
放棄農地の再生化事業。太陽光発電+しいたけ栽培でしっかり稼ぐ農業の実現へ!
「三喜工務店」の代表取締役である三輪憲一さんはもともと、しいたけ栽培にも精通していて、愛知県原木椎茸生産者の会にも所属してるのです。そこで昨年、愛知県で初めて農地法4条の一時転用許可を利用した営農型太陽光発電事業によるしいたけ栽培を開始。
愛知県下のソーラーシェアリングによるしいたけ栽培第一号案件として認可を取得し、そして今回、太陽光パネル下で育てたしいたけが初めて収穫を迎えたのです。
ソーラーシェアリングによる放棄地再生事業
現在日本のエネルギー自給率は、6%前後と言われています。これは先進諸国の中でも最も低い水準であり、自国内にてエネルギーを生産することが急務と考えられております。また、COP21で日本が掲げた削減目標を達成する為にも、再生可能エネルギーの普及は必須と考えられます。
現在日本の食糧自給率は、約39%と言われています。これは、上記同様主要先進国の中で最低の水準となっています。そして、農業所得は近年大きく減少し、農業の継続が経済的に難しく、それが後継者不足にも繋がっています。
しかし、日本の国土は農地が約12%を占めており、今後高齢化に伴い、更なる社会問題になると予測されます。農業が難しくなった土地は放棄地となり、管理が行き届かず、雑草や樹木が生い茂り、地域の人たちにも迷惑が掛かってしまいます。
そうした社会問題を解決するためにも、ソーラーシェアリングという発想は今後日本で必要とされ、成長すべき産業だと「三喜工務店」は考えているのです。
太陽光パネルによる日射の調整で生育促進
しいたけだけでなく、新しい農作物の可能性を模索し、里芋も栽培しています。植物には光飽和点があり、直射日光が当りすぎると生育にも悪影響があります。そうした中、隙間のある太陽光パネルは光の調整を程良くし、植物の成長を促します。
しいたけは日影で水分を好む性質があるので、幕をして日射のコントロールをしています。比較的日射の取れる場所では、里芋を植えることで、すくすくと育ってきました。
育てる農作物の特性を研究し、その地にあった農業を営むことが出来れば更なる普及につながると考えているのです。
雑草生い茂った放棄土地の再生! ソーラーシェアリングで実現した絶品しいたけ!
太陽光パネルを支える架台は、三喜工務店が独自開発した杭(特許第5756551号)や、自社製造の鉄骨架台を使用していて、頑丈で錆びない先進的技術が採用されています。
今年は台風等の影響も受けたのですが、無事に収穫を迎えることが出来ました。その台風が刺激となり、早めに発芽した採れたてのしいたけは、市販のしいたけよりも肉厚で、非常にジューシーとのこと。
その収穫を記念して、11月6日(日)9:00~16:00に感謝祭として、しいたけ狩りのイベントを開催!
イベント開催日時
会場
内容
参加費
参加申込方法
電話:0568-78-0505