冬キャンで欠かせない寝床対策
冬キャンプで重要なのは、ズバリ寒さ対策です。特に就寝中をどう快適に過ごすのかは、安心・安全なキャンプライフを楽しむための重要なポイントだと言えるでしょう。
冬キャンプでも、ポカポカあったか寝床を作るためのテク4つを紹介します。
テント床には防寒用のマットを敷こう!
冬キャンプで就寝中に寒い! と感じる原因のひとは、床面から伝わってくる冷えです。この底冷えを遮断することができれば、テント内の温度も快適に保ちやすくなります。
地面からの冷えをシャットアウトするためには、テントの床面に防寒用のマットを敷くのがオススメです。
・銀マット
・ウレタンマット
・段ボール
これらのアイテムは、断熱性能にすぐれたアイテムです。テントの内部にこれらを敷き詰め、その上から暖かいブランケットや毛布、スリーピングマットを敷き詰めることで、温かいだけではなく適度に柔らかな、快適空間を作ることができます。
床のマットは、何層にも重ねて敷くことで、それぞれの間に空気の層ができあがります。この空気の層こそが、冬の寒さ対策の重要ポイントとなります。
銀マットやアルミシートであれば、キャンプ専用アイテムが比較的手ごろに手に入ります。プラスアルファで手頃に対策をしたい場合は、段ボールを敷くのも手です。キャンプ場の状況に合わせて、ピッタリな寒さ対策ができるはずです。
湯たんぽやハクキンカイロも徹底活用
夜間の寒さを軽減するためには、湯たんぽやカイロなど、熱を発するアイテムを上手に取り入れるのもオススメです。寝袋の中に入れて使えば、それだけでポカポカと身体を温めてくれます。
湯たんぽには、
・金属製
・プラスチック製
・ゴム製
といった種類があります。
熱伝導率が高く温かさを感じやすいのは金属製ですが、幼い子どもが使用する場合、表面温度が高くなり、やけどをしてしまう心配ももあります。
プラスチック製とゴム製には、そうした心配は少ないものの、温まるまでに時間がかかるというデメリットがあります。個々の状況に合わせて、最適な種類を選んでみてください。
ハクキンカイロは、アウトドアにおなじみのアイテム。少量の燃料を内部に入れることで、長時間温かさをキープしてくれます。
デメリットとしては、
・価格がそこそこする(3,000円程度~)
・専用の燃料を用意しなければならない
・燃料の臭いが気になる
などの点が挙げられます。
イニシャルコストはかかるものの、何度も繰り返し使えるのがハクキンカイロの魅力です。冬のアウトドアを満喫するなら、用意しておいて損はないでしょう。
コットを使えば、床からの冷気をシャットアウト
マットを何層にも重ねても、やっぱり床からの冷気が気になってしまう方には、コットを導入するのがオススメです。
コットとは、キャンプで使用する簡易ベッドのこと。少し荷物は増えてしまいますが、床と接さないため、寒さ対策としては非常に優秀です。
コットにも、ロータイプとハイタイプの2種類があり、それぞれで使い勝手が異なります。
またコットを使っていても下からの冷気が気になることもあるので、ブランケットなどと併用するのがオススメです。
コットがあれば、寒さだけではなく床面の固さ対策をすることも可能。「キャンプ中もぐっすりと眠りたい!」と思う方は、ぜひコットの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
お手軽対策ならホットカーペットがオススメ
小さな子どもと一緒にキャンプに出かける場合や、できるだけ手軽に楽しみたい場合には、より簡単な方法でポカポカ寝床を作る方法がオススメです。
導入しやすいのはホットカーペットです。
ホットカーペットなら、テントの中をあっという間にポカポカ空間にしてくれます。燃焼系の暖房器具とは違って、一酸化炭素中毒を気にすることなく使用できます。
ホットカーペットを使用するためには電源が必要ですが、電源付きのテントサイトも増えているので、そういったキャンプ場を選ぶようにしてください。
就寝中の寒さ対策をより重視するのであれば、電気毛布を使用するのもオススメです。電気の力で快適な万全の冷え対策をしながら、冬ならではの澄んだ空気や雄大な自然を満喫できることでしょう。
電源がないサイトでも、最近は大容量のモバイルバッテリーを持参して、電化製品を使っているキャンパーも増えています。
身体を温める器具は、低温やけどに注意して
湯たんぽやカイロ、ホットカーペットや電気毛布は、身体を効率よく温めてくれる便利なアイテムです。ただし注意点を守って使用しないと、低温やけどのリスクがあります。
低温やけどとは、低温によりじっくりと、しかし体の深部にまでダメージが及んでしまう火傷のこと。44度から50度程度の、体温より少し高めの温度に、長時間触れ続けることで起きてしまいます。
湯たんぽやカイロは、寝具の内部を温めるために使用し、できるだけ身体に直接触れることがないよう注意しましょう。ホットカーペットや電気毛布は、温度を高く設定し過ぎないことが重要です。
特に子どもの場合は、大人よりも皮膚が薄く、低温やけどになりやすいと言われています。やけどの意識を持ちづらい低温やけどではありますが、就寝中はさらにリスクが増してしまうもの。十分に注意して、暖房器具を使用しましょう。
今回は、冬キャンプで快適な寝床を作るためのコツを紹介しました。快適に眠れる環境を用意できれば、冬キャンプの難易度はぐっと下がります。
今回紹介したテクニックも参考にしながら、ポカポカ冬キャンプを楽しんでみてください。