子どもと一緒にどんなアウトドアスポーツを楽しみたいですか?
昨今のアウトドアブームでキャンプなど、親子で自然にふれあうことを楽しむ人は多くなりました。
身近なアウトドアスポーツでも自然を満喫しながら楽しめるものがたくさんあります。また、上達していくにつれて上級者向けの本格的な楽しみ方ができるものもあることでしょう。
どこででもできるけど実は奥が深い釣り
子どもと一緒に手軽に楽しめるものといえば、まずは釣りかもしれません。海でも川でも初心者から楽しむことができます。
釣れなかったらどうしようと考える人もいるかもしれませんが、釣りは「待つ」というのもある意味、醍醐味のひとつ。自然の中で、のんびりと魚がかかるのを待つ時間を思いっきり楽しみましょう。
秋は海釣りはピーク、釣れる魚の種類も量も格段に増えます。冬になれば脂ののった魚が釣れるので、一年で一番おいしい魚を狙うことができるでしょう。
川釣りでは、流域によって釣れる魚もさまざまです。下流域ならハゼやテナガエビなどが釣れやすく、中流域ならフナやタナゴ、ザリガニ釣りなど、ナマズやコイはどちらでも釣ることができます。
上流域といえばアユやヤマメ、ニジマスなどが有名です。清流のある場所へ出掛けるなら一度は試してみたいと思う人も多いかもしれません。川の近くのキャンプ場などでは管理釣り場で釣りを楽しめることもあります。
そういった場所はたいてい釣れやすくなっているので、初心者にはもってこいといえるでしょう。
川釣りは魚によって釣り方も違えば、エサもかわってくるので凝り性の人にはいいかもしれません。また、いわゆるバスフィッシングなら、川だけでなく池や沼でも楽しむことができます。バス釣りで子どもにルアーデビューさせるのもいいですね。
険しい道をさっそうと走るマウンテンバイク
険しい山道をさっそうと進んでいくマウンテンバイク。アウトドアスポーツの人気種目であるマウンテンバイクは、自然の中で爽快感と達成感を味わえるため、年々人気がうなぎのぼりです。
マウンテンバイクはもともと険しい道も乗りこなせるように作られたものなので、路面のデコボコも感じにくくスムーズにすすめるので楽しさも倍増します。
マウンテンバイクは初めてという人なら「トレイルライド」という乗り方を試してみるのもいいかもしれません。トレイルライドはトレッキングで歩くような、比較的平坦な山道を進むというものです。
アップダウンは少ないですが、石ころや木の根などが飛び出たデコボコ道や、木の葉などで滑りやすくなっているところなど、日常では触れることの少ない路面をすすんでいきます。
マウンテンバイクなのでそんな不安定な道も問題なし。親子で周りの景色や鳥のさえずりなどにも耳を傾けながら、自然を満喫しましょう。
もっと上級者向けに「ダウンヒル」という楽しみ方もあります。それなりのテクニックが必要な場所から、初心者でも挑戦できる場所までさまざまありますが、ダウンヒルというだけあって風を切って山をくだっていくスピード感と、険しい道を乗りこなしていく達成感で日常では味わえない爽快感を味わうことができます。
さまざまなコースが整備されているレジャースポットなら初心者でも安心です。
また、マウンテンバイクはもちろんのこと、ヘルメットやプロテクターなどもレンタルできるようになっているスポットもあるので、そういった場所を利用するととても便利です。
外岩で楽しむボルダリング
最近では室内で楽しめるものも数多くあるボルダリング。ロッククライミングの一種で低めの岩や室内などに作られた人工壁を登ることを言います。アウトドアスポーツとして楽しむなら「外岩」に挑戦してみるのもいいかもしれません。
「子どもには危ないのでは」と考える人もいるのでは。しかし、子どもも楽しめる手軽なボルタリングもあります。
子どもなら背丈くらいの小さな岩からはじめてみるのもいいでしょう。「すぐ登れてしまう」ような岩でも十分にボルタリングを楽しめます。もちろんそれでも落ちたら大変なので、必ず大人は目を離さないようにしましょう。
ボルタリングは全身をフルに使うので、体幹を鍛えることにつながります。また、手や足を大きく伸ばしたりする必要もあるので柔軟性も身につきます。また、どうやって登ろうかと思案することで思考力も身につきます。
外岩でボルダリングをすれば、そこにある草花や虫などに目がいくこともあるでしょう。岩に抱き着くようにして登っていくボルダリングは、自然を全身で感じながらできるアウトドアスポーツといえるのではないでしょうか。
話題のSUPでのんびりと
SUPとはスタンドアップパドルボートの略で、ボードの上に立ってパドルをこぎながら水面を進んでいくアウトドアスポーツです。ここ数年で人気が出てきたため、さまざまな場所で楽しむことができるようになりました。
もともとはハワイで、カヌーのパドルを使ってロングボートで波乗りをしていたというのがルーツのようですが、川・海・湖など、どのフィールドでも楽しめるという魅力もあって世界中で人気になりました。
安定感抜群のボードなので、年齢も関係なく初心者でも簡単に立つことができます。
海や湖などで、スイスイと進める楽しさを味わうのもいいでしょう。最初は座った状態で慣れ、次に立てるように練習します。
ボードは安定感があるので簡単に立てることができるようになります。あとはパドルをこぐだけ。こぎ方のコツを覚えれば自由に進むことができます。
水のきれいなところなら、水中に泳ぐ魚を観察することもできます。のんびり進めるので水上という非日常的な場所から自然の景色を満喫することができるでしょう。
慣れてきたら川下りに挑戦してみてもいいかもしれません。ラフティングで進むような川をSUPで進むというスリリングな楽しみ方もあります。
流れのあるところは進むのが難しいので、膝のクッションを使ったり、バランスを保ちながら進んでいきます。一度ゴールできたら、何度でも挑戦したくなるアウトドアスポーツです。
安全対策はしっかりして、全身で自然を楽しもう!
アウトドアスポーツは、自然を身近に感じ、開放感を味わいながら思いっきり楽しめるのが魅力です。しかし、自然はいつどんなふうに変化するかわからないということも頭に入れておく必要があります。
とくに子どもと一緒に楽しむのなら、安全第一にして行動しましょう。その上で、家族の素敵な思い出がたくさんできたらいいですね。