どの店も完売の新作卓上ガスコンロ。なぜ人気なの?
ここ最近のキャンプギアは、SNSで拡散されると販売してからすぐに完売するほど人気になることが多い気がする。今年2019年の代表格は、このスノーピークが発売した「HOME & CAMPバーナー」だろう。
昨年に行われた同社の展示会でかなり注目を集め、業界からも熱い視線が注がれた同製品はなぜ人気なのか、実際にキャンプ場でレビューしてみた。
HOME & CAMPバーナーの魅力は、他でもなく“高いデザイン性”
今回紹介するHOME & CAMPバーナーは、2019年の新商品である卓上ガスコンロ。7月に発売され、即完売になった商品だ。
なぜ人気なのか? それは、ぱっと見で目を奪われるデザイン性の高さ。
ご覧のとおり、今までのガスコンロとはまったく異なる外観! 一般的なガスコンロは四角形の大きいものだったが、パスタケースくらいのとてもコンパクトな仕上がり。収納サイズは90×120×255mm。
同ブランドのホームページを見ると、キャンプではなく家でも活躍するとのこと。特に、このボトル形状がスペースを取らず、見せる収納としてもカッコよく決まるとか。たしかに、写真を見てもインテリアになじんでいる。
組み立て方をチェック!
では実際に組み立ててみよう。やり方は簡単。しかし注意が必要だ。最初にガス缶ケースのフタを開け、五徳を引っ張り出す(五徳がこの中に収まっていることも画期的!)。
五徳を引っ張り出したら、本体裏側にある金色のロックピンを押し込みながら時計回りに90度ほど本体を回す。あとは五徳を広げれば完成! 流れが理解できれば、キャンプ初心者でも1分以内で組み立てができるほどラクちんだ。
ここが一番重要で、本体を回す際に裏にある「ロックピン」を押し込みながら回転させる。これのおかげで五徳が固定され、料理中も安定して使うことができる。
ロックピンを押し込まずに無理やり回してしまうと、破損の原因となるため、使用時には絶対に気をつけよう!
組み立て完了! 実際に料理を作ってみた
さて、五徳を広げるとこのような形になる。卓上ガスコンロとは思えないシンプルな作り! 本体の脚を含めた4つの支点で安定させ、上に鍋やフライパンを置いても倒れにくくしている。
実際にクッカーを置いてみた。ソロくらいのクッカーだとギリギリ五徳に乗るが、使用には問題なさそう。対応鍋径は最小φ14~最大φ30cm。
火力は3段調節でき、最大2100kcal/hまで出力が可能。圧電着火方式を採用しており、チャッカマンやトーチなしで火をつけることができる。一番強い火力より奥までつまみを回せば点火できる。
さて、点火してお湯を沸かしてみた。この日は風が少し強めだったが、スタートしてから約5分で泡が出てきて、プラス2分でしっかり沸騰できた。風がない時はもっと早く沸かせることだろう。
この日は手抜きで、コンビニの白米パックとカレーのルーをボイルして完成。火力が安定しているので、パック全体を温めることができておいしく作ることができた。
HOME & CAMPバーナー使用してみて唯一気になったこと
今回クッカーで実際に調理をしてみて、火力から使い勝手まで申し分ない! と思ったが、ちょっとだけ気になったことが五徳の「ギザギザ部品」。ガス缶ケース側は2本あるが、あとの五徳のギザギザは1本ずつ。
ファミリーレベルの大きいフライパンや鍋なら問題ないだろうが、ソロレベルの小さいクッカーだと少し不安定かもしれない。自分は、クッカーを手前に引いた時に、ギザギザがない部分に傾きかけてお湯をこぼしそうになった。
HOME & CAMPバーナーでワンランク上のおしゃれキャンプを!
安定感は使用するギアによるのであまり心配はないだろう。実際にHOME & CAMPバーナーを使ってみて、このサイズ感で想像以上の使い勝手の良さを味わえたので満足! お店で置いているところを見つけたら、すかさずに買うことをオススメしたい。
スノーピーク HOME & CAMPバーナー アイテム情報
価格:9980円+税
使用サイズ:301×346×120mm
収納サイズ:90×120×255mm
重量:1.4kg
出力:2.4kw(2100kcal/h、178g/h)<気温20〜25℃時>
連続燃焼時間:約110分
撮影・文/小川迪裕(オガワミチヒロ)
【Profile/小川迪裕(オガワミチヒロ)】
フリーランス編集者、ライター。得意ジャンルはキャンプとファッションで、雑誌からWEBまで幅広く寄稿する。最近はタブロイドやイベント冊子の製作、イベントの企画、ブランドPRなどもやる何でも屋に。