安全性を飛躍的に高める衝撃吸収技術
子供のころを思い出すと、自転車に乗るときヘルメットを被ることなんて考えられませんでした。
でもそれって子供の浅はかな知識。
自転車って結構なスピードが出るので、転倒のことを考えるとヘルメットを被るのは必須ですよね。
現在、一般的に販売されているヘルメットはEPSフォーム(発泡スチロール)を内蔵し、主に頭部に垂直にかかる衝撃を吸収。
頭蓋骨骨折を防ぐことを想定して開発されているそうです。
しかし現実世界では、高速で走行するサイクリング中に転倒した場合、頭部が斜め方向で地面に衝突。
その際、回転やひねりの力によって脳が揺さぶられることで、脳震とうや後遺症につながる脳障害が発生。
こういった脳へのダメージの多くは、頭蓋骨骨折を伴わず、頭蓋骨の内部で発生することがわかっているそうです。
そこで総合自転車メーカーのトレックは、このダメージを最小化することこそがサイクリングヘルメットに求められる最も重要な性能であると考えました。
そして、安全性を飛躍的に高める衝撃吸収技術WaveCel(ウェーブセル)を搭載したヘルメット2モデルを、ボントレガーブランドから発売したのです。
トレックとは
トレック・バイシクルは1976年にアメリカ・ウィスコンシン州で創業した総合自転車メーカーです。
ツール・ド・フランスなどの世界最高峰のロードレースを走るチーム「トレック・セガフレード」に機材を供給するなど、世界最高レベルのテクノロジーを持つブランドとして知られています。
日本国内では100%子会社のトレック・ジャパン株式会社が1991年より輸入卸売を行っています。
直営9店舗をはじめとし、日本全国に販売網を構えています。
圧倒的なプロテクションパフォーマンスを発揮するWaveCel
より安全なヘルメットを提供するため、トレックは、外部研究機関と綿密に連携しながらヘルメットの開発を進めてきました。
そして頭部にかかる斜めの衝撃を吸収することを目的に開発されたのがWaveCelです。
衝撃を受けると、WaveCelのレイヤーが独立して動き、セル構造が変形し、潰れた後に横方向へ滑り、頭部にかかる衝撃を積極的に吸収。
WaveCelは、一般的なサイクリングでの転倒を想定した実験(*)において、軽度の脳障害の発生を1.2%に抑えるそうです。
ちなみに、従来のEPSフォームヘルメットを用いた同条件での実験では、軽度の脳障害の発生が58.2%。
またWaveCelと同じく斜めの衝撃を吸収するために開発された「MIPS(ミップス)」というスリップライナー付きのヘルメットでも、軽度の脳障害の発生が34.2%という結果が出ました。
(*)実験は、標準的なEPSフォームのヘルメットと、WaveCelを取り付けた同一のヘルメットを、秒速6.2m、斜め45度の衝突で生じるAIS スコア2の怪我(脳震とう~軽度の脳障害)の発生確率を比較
ボントレガーWaveCel ヘルメット ラインアップ
トレックは、米国APEXバイオメディカルが開始したWaveCelの技術研究に初期段階から協力してきました。
今回発売されるヘルメットは、世界初のWaveCelが搭載された2製品はボントレガーブランドから登場します。
XXX WaveCel Road Helmet(トリプルエックス ウェーブセル ロード ヘルメット)
・エアロダイナミクスや軽量性を重視したハイエンドモデル。
・価格:¥31,481(税抜)
・サイズ:S/M、M/L
・カラー:Black, White, Red, Radioactive Yellow, Azure, Purple Phase
Specter WaveCel Road Helmet(スペクター ウェーブセル ロード ヘルメット)
・日常的なサイクリングを目的としたミドルグレードモデル
・価格:¥19,444(税抜)
・サイズ:M、L
・カラー:Black, White, Red, Radioactive Yellow
製品情報
wavecel.trekbikes.com/jp/ja_JP/