人工合成クモ糸繊維の生地を採用したプロトタイプ!
株式会社ゴールドウインが開発中の「Goldwin SKI JACKET」のプロトタイプが、「ビーズリー・デザインズ・オブ・ザ・イヤー2018」(ロンドンのデザイン博物館主催)にノミネートされました。
ビーズリー・デザインズ・オブ・ザ・イヤー2018(Beazley Designs of the Year 2018)は、英国ロンドンのデザイン博物館(The Design Museum)が主催し、毎年開催されている国際的なデザインアワードと展示会です。
Spiberの独自技術で開発した「Q/QMONOS®」
「Q/QMONOS®」は、Spiber株式会社の独自技術で開発した人工合成クモ糸繊維。
クモの糸を基に新たに設計された人工合成タンパク質から作られ、石油などの枯渇資源を原料としないので地球環境にも優しく、産業界でのパラダイムシフトを起こす可能性をも秘めた素材です。
「Goldwin SKI JACKET」プロトタイプは「Q/QMONOS®」の生地を採用し、Spiber株式会社と株式会社ゴールドウインの両社で共同開発中。
この未来素材の実用化に向け、様々な品質検証を繰り返しています。
「Goldwin SKI JACKET」プロトタイプは、2018年1月に海外で開催されたスポーツ用品見本市での展示で注目され、今回のビーズリー・デザインズ・オブ・ザ・イヤー2018の「Fashionカテゴリー」にノミネートされました。
「ビーズリー・デザインズ・オブ・ザ・イヤー2018」とは
「ビーズリー・デザインズ・オブ・ザ・イヤー2018」はデザイン分野では高く評価されている賞の一つで、今年で11回目の開催となります。
Architecture(建築)・Digital(デジタル)・Fashion(ファッション)・Product(製品)・Graphic(グラフィック)・Transport(交通)の6つのカテゴリーにわたり、世界中のデザインの専門家から応募があった約500作品の中から、その多様性・創造性・イノベーション・インパクト が認められた約80作品がノミネートされます。
近年では、米国初の国立アフリカ系米国人歴史文化博物館「National Museum of African American History and Culture」や、IKEAの慈善事業が国際連合難民高等弁務官事務所(UNCHR)と共に制作した難民用の組み立て式シェルター「Better Shelter」などがArchitectureの部門でノミネートされ、大賞を受賞しました。
開催期間(展示期間)
「ビーズリー・デザインズ・オブ・ザ・イヤー2018」のスケジュールは今後、カテゴリーの優勝、総合優勝(DESIGN OF THE YEAR)、観客賞(PEOPLE’S CHOICE AWARD)が発表されます。
展覧会及び一般公開:2018年9月12日~2019年1月6日
アワード発表:11月を予定しています
展示場所:The Design Museum
224-238 Kensington High St,Kensington,London W8 6AG,UK