新作アウトドアグッズが続々登場!
2018年1月23日、24日の2日間、池袋で2018-2019秋冬アウトドア14社合同展示受注会が開催されました。前編(こちら→https://cazual.shufu.co.jp/archives/25340)に続き、気になるアウトドア企業各社の新作をレポートいたします。
『プリムス』移動式の大型バーベキューグリルが登場
スウェーデン生まれの『PRIUMUS(プリムス)』は数々の名作ストーブを生み出してきた創業125年を超える老舗の燃焼器具専門のメーカーです。
新作ラインナップの中で目を引いたのは、スーツケースのように折り畳んで、転がして運ぶことができ、使用する場所で写真のように展開するバーベキューグリルです。バーベキュー用のグリルプレートと、ゴトクが備わっているので、多彩な調理に対応するスグレモノです。つまり、バーベキューグリルと2バーナーの1台2役というわけです。カセットガスを使用するので、キャンプに限らず、庭でバーベキュー楽しむ方にもよいのではないでしょうか。
「PRIUMUS(プリムス)」http://www.iwatani-primus.co.jp/products/primus/index.html
『ニーモ』のバカ売れ中の快適チェア
『NEMO Equipment(ニーモ イクイップメント)』は、2002年にアメリカで誕生したアウトドアギアのブランドです。高い技術力とデザイン性を兼ね備えた革新的なアウトドアギアを作るブランドとして知られています。テントやタープを中心に、シュラフやキャンプファニチャーを展開しています。
展示会で注目したのは、すでに発売中の「ニーモ」の新作キャンプチェア「STARGAZE™ RECLINER LUXURY(スターゲイズ リクライナー ラグジュアリー)」。発売すると即完売状態になってしまった超話題作です。ハンモックのようでもあり、ロッキングチェアのようでもありの快適な座り心地はこれまでのキャンプチェアにはない座り心地。チェアの足元に置かれたバッグに収まる設計も見事。ついでに言うと、このケースは積み重ねることができる程度の強度を持たせてあります。
「NEMO Equipment(ニーモ イクイップメント)」http://www.iwatani-primus.co.jp/products/Nemo/
『ブッシュクラフト』コットンテント好きにはたまらないはず
『Bush Craft』はそのブランド名のとおり”ブッシュクラフト”をテーマにした日本のブランドです。”森と生きる知恵”をベースに作られたアイテムは、使い手の知恵とスキルが求められます。
会場でひときわ目立っていたものがこちら。新作の”ベーカーテント”です。名称は、この製品特有のものではなく、こうした形状のテントのことをベーカーテントといいます。『ブッシュクラフト』の新作は難燃加工を施した100%コットン生地を採用しています。大型メッシュを備えていて、快適性にも配慮されています。
「Bush Craft(ブッシュクラフト)」http://www.bushcraft.co.jp/
注目の『スタンレー』の新作、ドバッと見せます
アウトドア好きにおなじみの『STANLEY(スタンレー)』は1913年にアメリカで生まれたサーマルウェアブランド。水筒やマグなど質実剛健のクラシカルなデザインと高い保温性で人気を集めています。
従来はグリーン×グレーのみだったクーラーボックスに新色が登場しました。レッドとホワイトです。前回の展示会にも出ていましたが、今回、改めて出品されていました。
そして、スタンレーと言えば、やはりボトルでしょう。今回はとにかく新作が非常に充実していました。
量り売りビールを持って帰るボトルが原点のスタンレーの真空グロウラー。新作では金属なのにセラミックのような質感を持たせた”セラミバックテクノロジー”を採用。外観からでも確認できる傾斜している白い部分(写真両端のボトル参照)がそれです。セラミバックはステンレスにアクリル樹脂塗膜加工を施しているため、金属の味やにおいがしない特徴があります。
ビールを飲むのに適した真空ジョッキ。ひとつ上の真空グロウラ―から、このジョッキに注いで一杯やるのです。
スタンレーで人気のワンハンドマグのアップデートモデル「ワンハンドマグⅡ」が新登場します。直径がやや細くなって女性でも握りやすくなっているほか、これまで付いていた底のパーツが廃され、全長がコンパクトになりました。従来真円形だった飲み口にも注目。口に当たる部分が楕円状になり、より唇にフィットしやすくようになっています。気が利いていますね。
人気のクラシックシリーズのロック機能付きモデルです。右から二つ目を見てもらうと、金属のフックが付いているのが分かると思います。フックは可動式で、写真の状態だとカラビナなどにぶら下げられるし、折り畳むとトートバッグの縁に引っ掛ける使い方ができます。よく考えられていますね。
「STANLEY(スタンレー)」http://www.bigwing.co.jp/sitemap
クラウドファンディングで誕生したニューカマーブランド『カモック』
『カモック』は2010年にアメリカ・テキサスで設立された新しいアウトドアブランドです。ハンモックを中心に、タープなども展開しています。創業者のグレッグ・マッケビリーさんはアフリカで毎分一人の子どもがマラリアで亡くなっている現状を知り、マラリアで失われる命を救いたいと考えていました。そこで彼が思いついたのが軽量ハンモックのカモックのアイデアです。彼がクラウドファンディングのキックスターターを使い、1万5000ドルの支援の募ったところ、20万ドルのお金が集まりました。
そんな新進気鋭のブランド『カモック』で注目したのが、9月発売予定の新作テント「SUNDA」。写真だとバックパッカー用テントのように見えますが、実際は左右から吊り下げてハンモック型テントとしても使用できます。
SUNDAは(地面に置く)2人用テントとして使ったり、本体とシェルを組み合わせてハンモック状テントとして使ったりできるのが特徴です。また、シェルなしの本体のみなら、普通のハンモックになるなど、使い方がとにかく多彩。まだまだ日本では展開が少ないので、人と被らないテントが欲しいという方におすすめです!
「KAMMOK(カモック)」http://www.bigwing.co.jp/sitemap
『アソビト』キャンバス製のキャンプ雑貨をお探しならぜひ
アウトドア用品を多数手がけるビッグウイングのオリジナルブランドが『asobito(アソビト)』。オリジナル防水帆布(帆布にパラフィン加工をしたもの)を使用したケース・バッグ類のブランドです。レザーやデニムのように使い込むと経年変化を楽しめるのが『アソビト』のアイテムの魅力。
昨年末に発売されたツールボックスはペグの収納に最適で、リリースから間もないにもかかわらず、すでに人気となっています。
注目作は、薪を入れるバッグ(写真内左)です。キャンプ場の売店で薪を買うと、針金やビニールひもで縛られていることが多いですよね。これを運ぼうとすると手に食い込んで、痛いんだよね、という方にはオススメです。大きなサイズなので、薪に限らず、キャンプ道具をたくさん収納するのにもよいと思いますよ。
『asobito(アソビト)』http://www.bigwing.co.jp/sitemap
いかがでしたか。気になるものはありましたでしょうか? ご紹介した新作アウトドアグッズは、すでに発売中だったり、春から順次発売されるものもありますが、なかには秋発売開始など、かなり先になるものがあります。
また、紹介した製品は仕様変更、発売中止になる場合がありますので悪しからずご了承ください。
文/Beautiful Camping
【PROFILE/Beautiful Camping(ビューティフルキャンピング)】
本業はメンズファッション誌、ファッション広告の編集・執筆。2011年春から、キャンプ空間をスタイリッシュに演出する楽しみ方「ビューティフルキャンピング」を広めようと活動中。
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