バスケットの可能性に改めて注目!
キャンプのスタイルが多様化する中で、アウトドア専用ブランドにこだわらない楽しみ方が広がっています。私(編注・プロフィールは記事最後に記載)自身、牧歌的なキャンプスタイルを提案していて、あまりアウトドアブランドのものを使わずにキャンプを楽しんでいます。
とりわけ、私が積極的に取り入れているのがバスケットです。昔から欧米ではピクニックにバスケットがつきものだったし、ノスタルジックな雰囲気を表現するには最適。軽くて使いやすいうえ、自然の風景にもとてもよくなじみます。
私にとっては、特に最後の“自然になじむこと”が重要なのです。また、コットンのタープやテント、木製のファニチャー類を使うのが好みなので、それらとの統一感を表現できるのも魅力だと思います。
では、実際にどんなものを使っているのかをご紹介しましょう。
英国的なピクニックバスケット
ピクニックバスケット。こちらは特にブランドのあるものではありません。英国の伝統的な仕様の4人用です。蓋の裏にカトラリーやグラスを固定して安全に運ぶことができる設計になっています。内側にはステンレスの魔法瓶と、お皿が4枚固定できるようになっています。
ライニングがタータンチェックというのも英国風で魅力的。8~9年使って、いまなお現役です。最初は付属していたワイングラスも皿もプラスチック製だったので、すぐにサイズの合うガラスと陶器のものに取り換えましました。
エスニックな雰囲気が魅力のバリ島のカゴ
2017年の夏にバリ島へ出かけました。バリ島ではカゴが名物で、特にアタという繊維を使ったハンドバッグが人気。街のあちこちでカゴ類が売られています。
私は手提げ型のピクニックバスケットとザルのようなカゴを購入してみました。後者(写真右)はアタではなく、竹でできています。欧米のバスケットとは少し違った雰囲気で、バリ島風の演出でキャンプをするのにいいかなと思っています。きっと、出番は来年の夏ですね。
和風のカゴをキャンプに応用
ときには和風のカゴも使います。以前、京都からタケノコを取り寄せたところ、包装用の竹のカゴがあまりに立派だったので、捨てずにそのまま利用しているのです。
行李(こうり)ってご存知でしょうか? フタと本体がほぼ同じ大きさで、フタをすっぽりと被せて使う昔ながらの収納箱です。私の竹カゴも行李のような使い方をするものでした。
これは和風のキャンプに大活躍。京都の「おばんざい」をテーマにしたキャンプにはぴったりでした。余談ですが、タケノコは京都でも最高のものを扱うことで知られる「とり市老舗」に注文しました。
アウトドアにうってつけの機能派バスケット
活動を始めた初期から使用しているものに、ドイツのブランド「ザリーン」のバスケットがあります。食器を洗う時や食材をまとめておくときに重宝しています。
さて、こちらのすごいのは籐のように見えて人工の素材でできている点。繊維には凹凸があって、近くで見ても本物にしか見えません。さらに熱湯OK、紫外線にも強いなど、キャンパーには頼もしい特性があります。
キャンプはもっと自由に!
キャンプ用の道具というと、ついついアウトドアショップに目が向きがちですが、演出にこだわりたいなら、自宅で使うものが思いがけず、有効なことも。
バスケット類を取り入れることで、キャンプの雰囲気を変えるアイデアをぜひ参考にしてみてください。
文/Beautiful Camping
【PROFILE/Beautiful Camping(ビューティフルキャンピング)】
本業はメンズファッション誌、ファッション広告の編集・執筆。2011年春から、キャンプ空間をスタイリッシュに演出する楽しみ方「ビューティフルキャンピング」を広めようと活動中。
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