こんにちは、ビューティフルキャンピングです。
この2、3年で急にオシャレキャンパー(特に男性)が増えたように思います。また、オシャレキャンプの傾向も少しずつ変化を感じます。私がビューティフルキャンピングの活動を立ち上げた2011年当時は、山ガールの延長なのか、カラフルなテントや賑やかな飾りつけを備えたファンシーなスタイルが目立っていたような印象でした。この2、3年は雑誌『GO OUT』などの影響と思しき、ウッドやレザーの風合いを好む男性が増えたように見えます。
それはともかく。オシャレキャンプと一口に申しましても、私の好みはかなりそのなかでも独特のようです。一応、自覚はあります。
私のアウトドアのアイデアやイメージの基になっているのは、欧米の伝統的な文化・生活です。このなかにはアウトドアの要素もありますが、むしろ、それ以外の要素から強い影響を受けました。今回は私がアウトドアに雰囲気を取り入れるアイデアの基になった要素をご紹介したいと思います。
昔のボーイスカウトやキッズキャンプを知る
たとえば、こちら。懐古趣味の強い私が好きな映画『がんばれスヌーピー』、『Follow Me, Boys!』です。
『がんばれスヌーピー』は1977年の作品で、スヌーピーたち一行がキッズキャンプに出かけるストーリー。そこに描かれているキャンプの風景が漫画ではあるものの、実にノスタルジックで楽しげなんですよね。この作品は現在日本ではソフト化されておらず、私の持っているのは中古のVHS(もはや死語ですね)。
『Follow Me, Boys!』はディズニーが1966年に製作したボーイスカウトについての映画であります。こちらは当時日本でも『歌声は青空高く』のタイトルで公開されていました。アメリカでは有名な作品であるにもかかわらず、日本での知名度は非常に低く映像ソフト化もなされていません。そのため、私は北米版DVDを入手しなくてはなりませんでした。
2作品が私のキャンプに反映された結果がこちら。
英国貴族の生活を知る
ほかにも、2010年から英国で放送されていたドラマ『ダウントンアビー』も、私のキャンプに強烈な影響を与えました。
銀座の本屋でこのガイドブック(早川書房/本体価格3800円)が置いてあるのをたまたま見かけて、即購入。と、同時に第1シーズン再放送と第2シーズン開始のタイミングでもあったので、テレビで見初めてどっぷりとはまってしまうことに。ダウントンアビーはタイタニック号沈没の時代の貴族と使用人を描いた物語です。驚いたのは当時の文化、習慣の非常に正確なリサーチと再現。小道具、大道具も素晴らしいというほかありません。豪勢なピクニックやキツネ狩りなど、浮世離れしたアウトドアの要素も作品には登場します。
その影響がこちら。すぐにアンティークの銀器を買って雰囲気をキャンプに取り入れました。イヤミなお茶や食事を楽しみます。
あれこれとご紹介しましたが、何がいいたいかと言うと、オシャレなキャンプを目指すなら、アイデアの引き出しは多いに越したことがないということです。アウトドア雑誌やキャンパーのブログばかりを見ていると、どうしても視野が限られ、似たようなスタイルになってしまうでしょう。何をオシャレと感じるかは、人それぞれ。私の場合は伝統的、懐古的といった自分の興味を反映していますが、ほかにもっとモダンで斬新なキャンプを楽しむ人がいてもよいと思います。
text:ビューティフルキャンピング
【PROFILE/ビューティフルキャンピング】
本業はメンズファッション誌、ファッション広告の編集・執筆。2011年春から、キャンプ空間をスタイリッシュに演出する楽しみ方「ビューティフルキャンピング」を広めようと活動中。
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