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キャンピングカー白書2022が発表!搭載装備ニーズや購入背景に迫るデータをチェック

ブーム到来!大人気のキャンピングカー

アウトドアフリークなら誰もが一度は憧れる、キャンピングカー。

昔と比べると安価な車種が増えたこともあり、2021年には国内売り上げが過去最高を記録し、保有台数もどんどん増えているそうです。

そんな中「キャンピングカー文化を日本に!」をテーマに、普及・市場の育成・環境整備の活動を行っているキャンピングカー製造・販売事業者等の会員で構成された「一般社団法人日本RV協会(JRVA)」が、キャンピングカーのリアルに迫るアンケートを実施しました。

会員企業のキャンピングカーメーカーおよび販社ならびにキャンピングカーユーザーに対して、年に1度、調査・集計した結果を基に発表するキャンピングカーに特化した報告書をもとに、キャンピングカーブームの秘密について紐解いてみたいと思います。

キャンピングカー累積保有数は過去最高の「136,000台」到達

JRVAが調査・集計した国内キャンピングカーの保有台数データによると、2005年の調査開始以来増加し続けている国内キャンピングカー保有台数は、2016年に10万台を突破。

昨年2021年には、前年から約8,600台が増加し、累計保有台数は過去最高の136,000台となりました。

調査開始以来、様々なタイプの車両が国内外から流通し、新しいライフスタイルが求められている昨今において、キャンピングカーの存在がより浸透してきていることがわかります。

世界のキャンピングカー市場に目を向けてみると、日本とほぼ同じ国土面積のドイツでは、昨年時点でキャンピングカー保有台数が1,500,000台(日本の約10倍程度)と圧倒的な保有数を誇っており、今後も国内マーケット市場は拡大期が続くと予想されています。

今年に入り、キャンピングカーの構造要件が変更となり、様々なニーズに合わせた多種多様な車両の発表も始まる中、キャンピングカー市場への期待がより高まってきているといえそうです。

国内キャンピングカー販売売上合計額が新車・中古車を合計して過去最高

キャンピングカー保有台数の増加に伴い、売り上げ総額についても2021年は過去最高となる635.4億円に。

これにより、2011年時点での約211億円から過去10年間で3倍増と、かなりの需要があることがわかります。

売上構成の中で最も成長が著しいのは、8ナンバーのキャンピングカーで新車・中古車ともに対前年比で100%を超える成長率(新車:122.4%、中古車:108.6%)。

8ナンバーは、シンクや調理器具などの装備が整った車種が多いことから、昨今の新型コロナウイルス感染症や防災対策として、キャンピングカーの存在意義が見直され、購入者が増加したのではないかと考えられています。

「40代」のキャンピングカー販売店への来店率が拡大

累積保有台数・販売売上総額が過去最高を更新した2021年。実際にどのような層が販売店舗へ足を運ぶことが多かったのかについても調査を実施しました。

割合としては50代以上の世代が50%程度を占めており、次いで40代・30代・20代と続く形に。

一方で、20~40代ユーザー層の割合は昨年対比で上昇しており、その中でも40代ユーザーの割合増加(昨対比1.6%増加、25.9%)が最も顕著という結果となりました。

こうしてみると、昔からアウトドアを楽しんでいるベテラン勢だけでなく、若い人の中でもアウトドアが浸透してきているといえるかもしれませんね。

今後は、キャンピングカーに興味を持つユーザーの年齢層が広がることにより、多様なシーンや用途に合わせた仕様やデザインなど、今まで以上のバリエーションが求められていく予感がします。

66%以上のユーザーが「電源システム」へ関心を寄せる

キャンピングカーの装備品として、もっとも注目度が高かったのは「電源システム」。

扇風機、電子レンジなど幅広い使い方ができるので、ひとつあるとキャンプカーの快適度が一気に広がります。

また、発電機やソーラーパネルといった発電機器だけに留まらず、リチウムイオン電池などのサブバッテリーなども上位にランクインする結果に。

関心の理由は、キャンピングカーをテレワークする場所として活用したり、スマートフォンをはじめとした各種電子機器の充電ニーズが高まったりと、さまざまな場所やシーンで電気を使うシチュエーションが増えていることが要因なのかもしれません。

キャンピングカーユーザーの購入金額ボリュームゾーン

キャンピングカー購入時に気になるのは、やっぱり価格。

実際にユーザーがキャンピングカーを購入した際の価格について調査をしたところ、最も多かったのは「400~500万円台」で全体の26.3%とのこと。

これであれば、ちょっとした自家用車と同じくらいの金額なので、思っているより安く購入することができそうですね。

一方、昨対比で割合が増加したのは「800~900万円台」「1000~1500万円台」で、全体の約3割のユーザーがこの価格帯で購入とのこと。

今後も装備の充実やニーズに合わせた車両が誕生することを考えると、最終的に高価格帯になるキャンピングカーが増えていくのかもしれません。

とはいえ、自分好みにカスタムがしやすく自由気ままに旅ができるキャンピングカーはとても魅力的。購入を考えている人は、一般社団法人日本RV協会のサイトをチェックしてみてはいかがでしょうか。

お問い合わせ先
一般社団法人日本RV協会
https://www.jrva.com/inquiry/contact.html

文/中山 圭
【Profile / 中山 圭】
東京都立川市出身。広告代理店、出版社2社での広告営業を経て2019年に独立。趣味はルアー釣り、カメラ、音楽(ベース)。学生時代に始めたバス釣りで、2年もの間釣れなかったことから、ルアー釣りにのめり込むことに。ここ数年はバラした70cm以上のGTを追い求めて、南の島遠征を繰り返している。将来の夢は風景写真で入賞を果たすこと。モットーは、“釣果と景色は足で稼ぐべし”。


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