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テレワーク普及で注目!長野県で広がるワーケーションスタイルとは?

ワーケーションってどんなイメージ?

コロナパンデミック以降注目され始めた「ワーケーション」。みなさんはどのようなイメージを持っていますか?

ワーケーションとは、「ワーク(仕事をする)」と「バケーション(休暇)」を組み合わせた造語です。リゾート地や観光ホテルなどで仕事をすることを指し、コロナ禍でのテレワーク普及によって注目されるようになりました。

これまでの働き方は、会社に出社し仕事をするスタイルがスタンダードでしたが、Wi-Fi環境などが整っている場合は出社しなくても仕事ができることから、各社が積極的にテレワークを取り入れるように。テレワークの普及によって仕事をする場所が多種多様になる中で、仕事場に「リゾート地」を選ぶ人も増えてきました。そのような背景から、電源やWi-Fiが完備されたスペースを持つリゾートが、次々と開発されています。

なかでもとりわけその動きが活発なのが、長野県。今回は、長野県がワーケーションにおすすめな理由を紹介していきます。長野県にワーケーションの拠点を移したいと考えている方や、ワーケーションに最適な地域を探している方の参考となれば幸いです。

ワーケーション誘致を長年行ってきた長野県の取り組み

実は長野県は、コロナパンデミックが始まる前からワーケーションの誘致を行っていた自治体です。「信州リゾートテレワーク」と呼ばれる新たなライフスタイルの提案をし、ワーケーション誘致の取り組みを以前から進めていました。

現代では時短勤務、残業なし、といった働き方が推奨されていますが、時間が限られてしまうことでかえって効率が悪くなってしまった、良いアイディアが浮かばなくなってしまった、というビジネスマンも少なくないようです。そのようなビジネスマンに対し、軽井沢町や白馬村、茅野市、佐久市といった長野県内の各地域が推奨するのは、「質を高める」働き方。

信州リゾートテレワークでは、長野県ならではの魅力に触れながら仕事をするライフスタイルを提案するとともに、長野県内の各地域が企業などと提携しワーケーション拠点を用意しています。リゾートホテルの部屋がテレワーク用として貸し出されているだけではなく、Wi-Fi環境などが整備されたスポットが新設されるなど、長野県では新たなワーケーション拠点が次々と生まれています。

長野県がおすすめな理由1:都心からのアクセスが便利

そんな取り組みを行う長野県がなぜワーケーションにおすすめと言えるのか?

それは、都心へのアクセスが便利、という点がまず挙げられます。

例えば、東京~軽井沢の場合は、新幹線で約1時間。北陸新幹線が東京とつながっているので、行き来がしやすいのです。便数も多く移動の負担が少ないので、仕事で東京のオフィスに出社しなければならないときも、当日移動が可能なのはビジネスマンにとって非常に嬉しいポイント。

都心へのアクセスの良さは、ワーケーション拠点を構えるうえで、重要です。

長野県がおすすめな理由2:自然に囲まれた環境

長野県は避暑地として人気なスポットが多数あり、自然を体感できる観光資源が売りです。

筆者も夏になるとよく軽井沢を訪れるのですが、自然に囲まれてリラックスできるおかげか夜はぐっすり眠りにつくことができ、非常に疲れを取りやすい環境だと感じています。都心部のビジネスマンも軽井沢などに別荘を構える方が多いと聞きますが、近年は軽井沢に居を構え、都心部へ仕事に出かけるという新たなスタイルも生まれているそうです。

長野県のワーケーション拠点も、自然に囲まれた環境下に多く設置されています。例えば、白馬岩岳マウンテンリゾートの「森のオフィス」。ゴンドラリフトで登った先に、電源やWi-Fiなど、ネットワーク環境が整備されているワークスペースが用意されています。

パソコン作業に疲れ周囲を見渡せば、広がるのは絶景。森の中で作業する感覚は、窮屈なオフィスで作業する感覚と一味違います。筆者個人の意見としては、企画案の作成などのクリエイティブな作業が特におすすめ。リラックスした状態だと、発想の湧き方も変わってくるはずです。

長野県がおすすめな理由3:気軽に観光スポットで息抜き

一般的な通勤では、オフィスと家の往復になりがちです。

しかし、長野県のワーケーション拠点の周辺には、魅力的な観光スポットが点在しているので、オフの時間に観光を楽しむことができるのです。先ほどご紹介した白馬岩岳マウンテンリゾートの「森のオフィス」の場合、ワークスペースの近くにある山頂レストランでは眺望を楽しみながら高原野菜を堪能できます。

他のワーケーション拠点周辺でも、茅野市では日帰り温泉施設が、軽井沢町では信州そば打ち体験や浅間山麓トレッキングなどを楽しむことができます。リゾートエリアに設置されているからこその、オフの過ごし方といえるでしょう。

ワークスペースから少し足を伸ばせば、観光スポットに気軽に立ち寄ることができる。仕事だけでなくプライベートの充実も図れます。

仕事の環境にこだわることで生産性も向上

長野県がワーケーションにおすすめの理由を述べてきましたが、筆者がぜひ利用していただきたいと思っているのは、レンタルオフィスのようなワーケーション拠点。ホテルの一室で仕事をするのではなく、あえて“仕事場”のような場所に足を運ぶことでオンとオフが切り替えができ、滞在先でのリラックス効果も高まるからです。

また、ワーケーションと言ってもその利用方法は様々です。よくイメージされる観光地に滞在しながら、仕事の日と休日を明確に分けるタイプ。一日の間に仕事と休暇を織り交ぜるタイプ。そして、出張の前後に周辺の観光地で休日を過ごすタイプなどがあります。筆者がおすすめするのは夏の間など1~2か月間滞在し、仕事場を利用しながら、ときおり休日を設ける方法。移住とまではいかなくても、数ヶ月間、第2の生活拠点として居を構えてみることで、観光とは違う地方の顔を垣間見ることができると思うのです。

ちなみに筆者は、数年前に急遽軽井沢のカフェで仕事をしたことがあります。休暇中だったので、仕方がなく仕事をしたのですが、その時の集中力の深さは今でも忘れることができないほどでした。

天気の良い日に木漏れ日が差し込む緑豊かな環境の中で、PCと向き合う。深く集中し仕事を終わらせた後は、軽井沢でも有名な観光スポット、ハルニレテラスで夕飯。とても充実し、結果的に効率的な仕事ができたと感じました。オンの時は集中力が高められ、オフの時はバケーションのように深くリラックスできる。観光資源が豊富な長野県だからこその、ワーケーションスタイルといえるかもしれません。

筆者が数年前に仕事をしたカフェでは、電源が完備されていなかったのでその点は苦労しましたが、今の長野県のワーケーション拠点には電源もWi-Fi完備されています。生産性を上げることを考えるのであれば、ぜひ、ワーケーション拠点を利用されることをおすすめします。

写真提供/1.3.5枚目:ひらしゅん食べチョク アイキャッチ.2.4枚目:栗原ともこ

文/鈴木香里

【PROFILE/鈴木香里】

元テレビディレクター。現在は地方創生系、観光系の記事を中心に執筆するライターです。地域の魅力を発掘し、お伝えする記事を発信していきたいです。

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