サングラスの常識を覆した折りたたみサングラス
これからの季節は紫外線が強くなり、サングラスを使う機会が増えてくる。一般的なサングラスの形はメガネと同じく、テンプル全体を内側に折りたたむタイプだが、ここ最近注目されているのが手のひらに収まるほど小さく折りたためるフォールディングタイプ。
今回は、そんなタイプをいち早く取り入れたフランスのメガネブランドを紹介。折りたたみ方法からレンズの性能までお伝えする。
リーズナブルな価格帯が魅力の「IZIPIZI(イジピジ)」とは
今回紹介するのは、IZIPIZI(イジピジ)というフランス・パリ生まれのメガネブランド。
同ブランドは3人のフランス人が2010年に立ち上げ、「お客様の生活を一変させる老眼鏡」をコンセプトにスタイリッシュでありながらリーズナブルなメガネを発売。銀行やホテルなどの卓上メガネから始まり、現在では世界中のショップで取り扱われている。
その中でこちらのモデル「#F SUN」は、フレームを折り曲げてコンパクトに収納できるすぐれもの。従来の半分程度まで小さくなるため、屋外だけでなくキャンプやフェス、旅行など幅広い場所で重宝しそうだ。
イジピジのサングラスを実際に使ってみた
こちらのモデルは、ボストンタイプより少し丸みをつけたやわらかいただずまいが特徴の「クラウンパント」を採用。ボストンよりやわらかい印象で、丸型よりクラシックすぎない塩梅が、男女問わず支持されそう。テンプルは細身に作られおり、耳への負担も軽減してくれる。
今回使ったのはTORTOISE(トータス)というべっ甲柄のカラーで、レンズは他のカラーにはないグリーンレンズ。可視光線透過率14%で、紫外線透過率0.10% をマークしている。
イジピジのメガネに共通する最大のポイントは、フレームの付け根にあるヒンジ。たたむ方向と反対に開いても折れないように稼働するため、外国人と比べて幅があるとされる日本人の顔にもマッチ。フィット感もあるのでつけ心地も良好である。またフレームはポリカーボネイト素材を採用しているので、軽量かつ丈夫に作られている。
実際にサングラスをかけてみた。リム(レンズ周辺のフレーム)が肌に接触することなく、快適なかけ心地。
耳の後ろにも先セルがしっかりとかかり、違和感なく付けられた。
実はこの商品以外に、某有名グラスメーカーが同じような折りたたみ式サングラスを販売しているのだが、そちらは鼻の上にあたるパッドが低いため、リムが頬の上に当たってしまう欠点があった。こちらにはパッドがある程度高いので、触れることがないのはうれしい。
次にレンズの見え具合をチェック。こちらは普通に撮影したときの状態。
こちらはレンズを通した状態。
道の途中のT字マークがしっかりと見え、明瞭がはっきりとわかる。グリーンレンズではあるが、極端に周辺がグリーンになるわけではないので、安心して使えるのも魅力。アウトドアなら、より周辺が緑になりそうで癒やし効果が上がるかもしれない。
折りたたみ方もチェックしてみた
最後に、手のひらサイズに折りたたむ方法をご紹介。まずはテンプルを持つ。
使っていて気になったところ
使い勝手やレンズの性能は申し分なし。ただ個人的に気になったのは、レンズにホコリが多く付くこと。ケースがフェルト素材で、なおかつ使用時期が冬だったこともあり、静電気などでホコリが付きやすいこともあっただろうが、すべて落とすのに時間がかかった。
気にならなければ欠点はないが、気になる人はレンズクロスを忘れずに持ち歩こう。
キャンプやフェスで「#F SUN」は大活躍!
レンズにつくホコリの部分を差し引いても、圧倒的な収納力とつけ心地、そして6,300円+税とコスパ抜群なので絶対に買いなサングラス。小さいバッグに入れられるので、キャンプやアウトドアにはうってつけ。雑貨ショップのほかに、セレクトショップでも取り扱いがスタートしているので、気になった人はぜひ試してもらいたい。
IZIPIZI(イジピジ)「#F SUN」商品紹介
価格:6,300円+税
サイズ:フリーサイズ(フレーム幅 13.5cm、フレーム高さ 4.5cm、テンプル 13cm)
カラー:5色(ブラック、トータス、ネイビーブルー、ブルートータス、カーキグリーン)
IZIPIZIの公式ページはこちら
【Profile/小川迪裕(オガワミチヒロ)】
フリーランス編集者、ライター。得意ジャンルはキャンプとファッションで、雑誌からWEBまで幅広く寄稿する。最近はタブロイドやイベント冊子の製作、イベントの企画、ブランドPRなどもやる何でも屋に。