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2020年秋冬発売!キャンプファン必見のギア6選:ナンガ、スタンレーなど

2020年秋冬の展示会が各地で開催

冬真っただなかのこの時期、アウトドア業界では次の秋冬(2020年シーズン)に発売する新商品をお披露目する展示会が開催されている。

都心では小規模のメーカーが合同で開催したり、実際にキャンプ場で展示してリアルなサイズを見てもらったりなど、各社で工夫を凝らしている様子だ。

筆者も仕事柄、ほぼすべての展示会に足を運んで新商品を目にしている。さまざまな新商品のなかから特に気になった7つに絞って紹介してみる。

気になる新商品の傾向は?

秋冬はテントやタープといった幕体より、寝袋やブランケットといった寝具や、ちょっとしたときに便利な小物が出ることが多い。

今回もその流れは変わっていないが、寝具でいえばダウン素材を使った寝袋のバリエーションが増えたことと、ホットドリンクを手軽に楽しめる雑貨が多く出ている印象だった。

キャンプで使えることももちろんあるが、プレゼントや室内でも使うことを想定したものが思った以上にあり、メーカーも新規客獲得に向けて裾野を広げているのかもしれない。

では、さっそくここから気になった商品を紹介する。

大容量のホットドリンクを楽に淹れられる便利器具

まずは、ビッグウイングのブースで見つけたホットドリンクのギア。サーマルウエアブランド『STANLEY(スタンレー)』の「クラシックプアオーバー」という新作だ。

最大0.6Lまで入れることができ、コップで計算すると約4杯分のコーヒーを抽出できる。

使い方は簡単で、底からメッシュフィルターを外して中にコーヒー豆を入れ、セットしたらあとは上からお湯を注ぐだけ。コーヒー豆だけでなくお茶も抽出が可能。

3,800円(+税)とやや高めだが、ペーパー不要ですぐにドリンクを淹れられるので、大人数でホットドリンクを提供したい人は便利だ。発売は2020年9月を予定している。

初心者でも極細のお湯が注げるドリップポット

ケースやバッグを中心に販売するガレージブランド『Oregonian Camper(オレゴニアンキャンパー)』が新たに提案するこちら。

「オレゴニアンデリ」という新しいレーベルとして立ち上げるそうで、なかでもこの「HEXA POT」は面白い構造。

実際に注いでみた。最初は本体をやや傾けるが、ある程度傾けるとそれ以上お湯が出ないようになっている。

一方で、本体を真っ直ぐに戻していくと、少しずつお湯が細くなり、ラクに細口で注げるようになった。

ポイントは注ぎ口。先端をよく見ると、穴が下に空いている。これによって、本体をどこまで傾けてもお湯が一気に出ることはなく、お湯の最大排出量が決まっているので安心して注げる。

また、一般的なポットは本体を傾けたり戻したりと、ちょっとした角度で注ぐ量を微調整する必要があるが、こちらは戻す方向だけ気をつければいいので、余計な神経を使う必要がない。

要は、プロのような手間をかけずとも本格的な細口が出せるのが魅力!

さらにうれしいのは、お湯の温度が見られる温度計が付属していること。コーヒーを抽出する最適なお湯の温度は82〜83度と言われており、的確な温度を見定めないとおいしいコーヒーを入れることができないとのこと。

しかも、温度計がフタにセットできるため、安定感もよく最後まで温度を見届けながらお湯を注げるのもポイント。価格は5,800円(+税)で、こちらも秋頃に発売予定。

メスティンの刺客!?トレイがセットになったボックスクッカー

飯塚カンパニーのブースでは、応急処置グッズや老舗のアックスブランドまで幅広い商品をそろえていたが、そのなかで気になったのが『エスビット』の商品。

ボックスタイプのクッカーで、しかもハンドルも折りたためるとしたら、メスティンを想像する人も多いだろう。

この「1100ml クックセット」は、アルミにハードアルマイト加工を施したクッカーに、同素材のトレイがセットになったアイテムで、アルミより耐熱性や腐食性にすぐれているのがポイント。

また、トレイは同ブランドの固形燃料タブレットを2個使って燃焼し、調理のほかに白米を炊くことも可能。700mlまでのメモリがついているので、水の量を調整するにも便利。

価格は7,400円(+税)。メスティンの次に来そうなクッカーをお探しの人はぜひとも手に入れたいところだ!

1つで2人が入れるツインシュラフ

エバニューのブースの一角には、1983年に創業したポーランドのアウトドアブランド『PAJAK(パジャク)』のコーナーが展開。

寝袋からジャケット、パンツなどダウンを使った幅広いアウトドアアイテムを販売しており、ポーランドの老舗ダウン工場 ANIMEX(アニメックス)社の高品質ダウンを採用している。

注目はこちらの「QUEST 4TWO(クエスト フォートゥー)」というツインダウンシュラフ。

化繊のツインシュラフは、少しながら日本でも他ブランドで販売されているが、ダウンシュラフはめったに見かけない。

こちらは羽毛量を1.4kgに抑え、価格は6万7,000円(+税)に設定。

フードの中央をスナップボタンで区切っており、ここを外すとダブルサイズほどの広いシングルシュラフになる。快適温度5度、限界温度マイナス8度なので3シーズン向けになりそうだ。

ナンガから難燃生地を使ったダウンブランケットが発売

日本勢も負けていない。滋賀県発のダウンブランド『NANGA(ナンガ)』からは、片面はポリエステル、もう片面は難燃素材を使った「KAKE-FUTON」を発売する。

掛け布の表側にはアラミド繊維混合の難燃生地を採用し、掛け布の裏地と敷き布にはリップストップナイロンを使っている。

ナンガといえば、焚き火をしても気にせずに着られる難燃生地を使ったダウンジャケットが好調。今年はさらにカラバリを増やし、多くのキャンパーを魅了してきた。

掛け布だけを使って焚き火中のブランケットとして使えば、冬キャンプも快適に過ごせること間違いなし。価格は8万円(+税)で、発売は2020年6月を予定。

※完全に燃えないわけではないので、火の粉が出る場所での使用には十分注意してもらいたい

リサイクルポリエステルを使ったエコなタオルが登場

2014年にカリフォルニアで誕生したタオルブランド『NOMADIX(ノマディックス)』。

新しく作り出される素材ではなく、使い捨てのペットボトルで作られたポリエステル繊維を採用した取り組みは、アメリカを中心に世界各地で利用者が増えているそうだ。

今年から、アルコインターナショナルが正規代理店として扱うこととなり、展示会では大々的にお披露目された。

実際に触ってみた。さらっとしていながら、程よいしっとり感がある独特な肌触りは、一度使ったら病みつきになる人も出てきそうだ。

新作はこちらの「ウルトラライト タオル」で、幅76×長さ137cmのバスタオル並みのサイズ。一般的なタオルより高い吸水性をそなえ、重量も226gととても軽い。

また、メッシュ生地をつけて高い通気性をもつ収納袋がついているので、乾きも早いそうだ。

価格は4,500円(+税)。砂がつきにくい特性も持っているとのことなので、海辺での使用もできて幅広い場面で活躍しそうだ。

アルコインターナショナルの公式サイトはこちら

このほかにも、2020年秋冬には様々な商品が登場する。発売までお楽しみに!

※本記事で紹介した商品は、発売前に仕様や価格が変更される可能性があります

撮影・文/小川迪裕(オガワミチヒロ)

【Profile/小川迪裕(オガワミチヒロ)】

フリーランス編集者、ライター。得意ジャンルはキャンプとファッションで、雑誌からWEBまで幅広く寄稿する。最近はタブロイドやイベント冊子の製作、イベントの企画、ブランドPRなどもやる何でも屋に。


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