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星空が輝くキャンプの夜に!親子で楽しむ冬の星座3選

空気が澄んで夜空の星もとてもきれいに見える冬キャンプは、天体観測の絶好のチャンス! 親子で星を見つめる夜は、きっと素敵な思い出になること間違いなしです。そこで今回は、親子で探したい冬の星座をご紹介します。

冬の代表的星座 オリオン座

冬の代表的な星座といえば、オリオン座。ギリシャ神話に出てくる狩人、オリオンの星座です。

冬の星座の中でも目立つ星がたくさんあるため、比較的簡単に見つけることができます。まず、ベテルギウスと呼ばれている大きな赤い星を見つけましょう。

その大きな赤い星の右斜め下あたりに、白く輝くリゲルという大きな星があります。

2つの星の間をよく見てみると、ベテルギウスとリゲルよりはやや小さめの、オリオンの3ツ星と呼ばれる星が少し斜めに3つ並んでいます。これらの星などを線で結んでいくと、砂時計のような形になり、これがオリオン座です。

オリオン座には少し切ないエピソードがあります。

オリオンと、月と狩りの女神であるアルテミスはとても仲が良く、いずれは結婚するのだろうと周りにも言われるほどでした。しかし、アルテミスの兄であるアポロンはこれを知り、2人をなんとか引き離そうと企みます。

ある日、アポロンは突然アルテミスを呼び出し、海のほうにある小さな岩のようなものを指さしてこう言います。

「オリオンなどと一緒にいてばかりで、弓の腕も落ちたアルテミスには、あの岩に弓を当てることもできないだろう」と。

アルテミスはその挑発に乗ってしまい、弓をその岩のようなものめがけて放ちました。見事、弓はそれを射抜き、海の中へと消えていきます。しかし、後日、アルテミスはオリオンが海岸に打ち上げられて死んでいるのを発見します。

岩のように見えたものは、実はオリオンの頭だったのです。悲しみに暮れるアルテミスを見た神の王ゼウスは、アルテミスを憐れんでオリオンを星座にした、というものです。

冬の代表的星座 おおいぬ座とこいぬ座

全天でいちばん明るいといわれている星、シリウスを持つおおいぬ座。そして1等星のプロキオンを持つ星座であるこいぬ座。

ふたつともオリオン座の近くにあり、この3つを結ぶとできる正三角形のことを「冬の大三角」と呼びます。

この冬の大三角は、冬の天体観測でしばしば目印にされます。いずれも、冬の夜空でひときわ輝く星を持っているので、とても見つけやすい星座です。

おおいぬ座とこいぬ座のエピソードも諸説ありますが、オリオン座の近くにいるため、狩人であるオリオンが狩りに行く際にいつも連れて歩いていた猟犬たちである、という話が有名です。

もうひとつ有名な話が、狩りの名人であるアクタイオンの猟犬達であった、というものです。

ある日、アクタイオンは森の中で狩りをしているうちに、猟犬たちともはぐれてしまいます。さまよっているうちに、光り輝く場所を見つけ、向かっていくと泉がありました。そこでは、女神であるアルテミスが水浴びをしていました。

裸を見られてしまったアルテミスは怒り、なんとアクタイオンを呪いの言葉で鹿の姿に変えてしまいます。

鹿の姿のまま森をさまよっていると、はぐれてしまっていた猟犬たちが向かってきました。猟犬たちに助けを求めたアクタイオンでしたが、猟犬たちにとっては今のアクタイオンはただの鹿にしか見えません。

猟犬たちはアクタイオンに襲いかかり、命を奪ってしまいます。その後も主人であるアクタイオンのことを探してさまよい続けた猟犬たちが、星座になった、というものです。なんとも切ない話ですね。

冬の星座の写真を撮るためのコツ

一眼レフカメラやミラーレスカメラを持っている場合は、星座撮影にチャレンジしてみるのも面白いかもしれません。

マニュアル設定で、「絞り」「ISO感度」「シャッタースピード」の設定ができ、三脚に固定できるカメラであれば撮影可能です。

機材や撮影環境によって調整が必要ですが、星空撮影時の設定目安は、絞りはF2.8程度、シャッタースピードは30秒程度、ISO感度は3200~6400程度。加えて、手ブレ補正は誤作動でかえってブレてしまうことを防ぐためにオフにしておきます。

何枚か撮影しながら、先ほどの数値を目安にして調整してみてください。

レンズは、最初からカメラについている、いわゆるキットレンズと呼ばれているものでも十分きれいに撮影できます。

シャッタースピードを遅くして撮影するので、三脚は必須です。ある程度の風が吹いてもぶれにくい丈夫な三脚がおすすめです。

また、あまり月が明るい日や車のライトなどの影響を受ける場所では星空の撮影は不利です。なるべく光が少ない場所で撮影してみましょう。

星座をきれいに撮影するのにはコツが必要なので、最初はなかなかうまくいかないかもしれませんが、「これだ!」と思うような写真が撮れたときの喜びは格別です。

なお、スマートフォンでも星空を撮影しやすくするアプリがリリースされているようですので、カメラを持っていない方はチャレンジしてみても楽しめるのではないでしょうか。

天体望遠鏡をお持ちであれば、接眼レンズにスマホのカメラをつけて撮影することも可能です。

天体望遠鏡越しにスマホで撮影した月

夜空をぼーっと見るのも良いですが、星座の種類や星座にまつわる神話などを知っていると、冬の夜空をより楽しむことができます。

他にもたくさんの星座がありますので、今回ご紹介した冬の大三角を目印にいろいろ見つけてみてくださいね。


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