古民家生活に憧れを持っているなら、ブラウンズフィールドはお手本になるかもしれません。あるものを活かし、自然を取り入れた暮らし。
写真家エバレット・ブラウンと料理研究家中島デコのプロデュースした渋くてモダンな宿泊施設も、伝統的な古民家に新しい命を吹き込んであります。
宿泊施設にも、ちょっと潜入してみた。
古民家を改装したブラウンズフィールドの関連施設、滋滋の邸(じじのてい)は、外観が思いっきり伝統的な日本家屋ですから、いくらモダンな宿泊施設といっても、「ホテル」とは呼びづらい。
かといって民宿や旅館ではしっくりこない。不思議な和み空間です。
暖簾をくぐると、最初に目に付いたのが、アート作品のような有機的な白い物体。ここには薪をくべられるようになっていて、どうやら煮炊きができそうです。
なので長テーブルもあり、宿泊客みなさんでお食事がいただけるスペースになっています。
客間へと足を運べば、立派な神棚も備わる豪農のお屋敷といった感じ。
かと思いきや……。
一面がガラス戸で、外の風景をとりこめる奥の客間は、布団こそ常備されていますが、海外のようでもあります。
ルームランプは和紙を張った、いかにも純和風なアイテムなのに、なにがこの不思議な感じを作り出しているのでしょうか?
ここではどんなことができるの?
滋滋の邸では『テロワール(土地の味わい)の考え方と、「発酵」をコンセプトに地元のオーガニックな食材を中心に、心を込めたお料理をご用意いたします』とのこと。
中島デコさん主催の「Kitchen Studio DECO」も併設していて、秋には秋に採れる旬の野菜。春には春に収穫した旬の野菜を使った料理教室のほか、様々なイベントやワークショップも体験できるようになっているようです。
千葉県までは遠くて、なかなか行けないという方に朗報があります。
ブラウンズフィールドの暮らし方・生き方をまとめた本BF Books『ブラウンズフィールドの丸いテーブル』も11月29日発売予定となっています。ブラウンズフィールドでの暮らしや、玄米中心の菜食、マクロビオティックに関心のある方は必見の1冊。コラムやレシピなども満載の内容となっています。
photo:ULALA
text:アマキン
【PROFILE/アマキン】
本業はクリエイター。アウトドアアクティビティ、DIY、クッキングを得意とすると豪語しながら、すべてはプロフェッショナルには遠く及ばない「素人にしては、まあ上手だな」程度のレベル。