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岐阜県の移住支援金・補助金まとめ|セミナー・イベント情報もご紹介<2025年>

自然豊かな環境と生活の利便性を兼ね備えた岐阜県

中部地方の内陸部に位置し、豊かな自然・歴史文化・伝統工芸など多彩な魅力を有している岐阜県。

長良川などの清流や飛騨山脈の山々に囲まれ、四季折々の美しい景観が楽しめる一方で、岐阜市のような都市もあり、東海道新幹線や高速道路で名古屋・大阪方面へのアクセスが良いことから移住先として注目されています。

実際、岐阜県への移住者数は年々増加傾向にあり、令和5年度(2023年度)の県外からの移住者数は過去最多の1,792人(前年度比+261人)を記録。令和6年度(2024年度)も1,731人と、高い水準を維持しています。

自然豊かな環境と生活の利便性を兼ね備えた岐阜県は、幅広い世代から移住やUターン・Iターンが検討されているエリアです。

本記事では、岐阜県への移住を検討する方に向けて、UIJターン(Uターン・Iターン・Jターン)の基礎知識や、令和7年度(2025年度)に利用できる岐阜県および市町村の移住支援制度(補助金・支援金)の概要をまとめています。

また、移住支援の相談窓口や就職支援情報、移住体験プログラムやイベント情報、さらに岐阜県に移住するメリット・デメリットや、人気の移住先となっている市町村の特徴もまとめました。

岐阜県出身でUIJターンを考えている方はもちろん、地方移住を検討中の方も、ぜひ参考にしてください。

※参照元:岐阜県庁公式サイト

岐阜県が実施するおもな移住支援制度【令和7年度】

岐阜県では、都市部からの移住やUIJターンを後押しするため、国や県・市町村が連携した移住支援金のほか、就職・定住に関する独自の支援制度を複数用意しています。

ここでは令和7年度(2025年度)に募集・実施が確認できるおもな支援金・補助金制度の概要を、「概要(対象や内容)」「申請期限」「支援金額」「おもな要件」の4項目でまとめます。

制度名 概要(対象者等) 申請期限 支援金額 おもな要件
清流の国ぎふ移住支援金 【対象】東京23区に在住、または東京圏在住で23区に通勤する方。岐阜県内へ移住し、県が指定する求人企業への就職または起業する場合に支給 令和8年1月末まで
(市町村窓口へ移住後1年以内に申請)
単身:60万円
世帯:100万円
※18歳未満の子ども同行の場合
+30万円/世帯
※テレワーク移住は半額
直前10年間で5年以上東京23区在住または23区通勤経験(うち直近1年以上連続)
転入後1年以内の申請、移住先に5年以上定住意思、マッチングサイト掲載求人への就職、専門人材マッチング経由就職、テレワーク移住、関係人口としての移住、または県の創業補助金採択による起業のいずれかに該当
岐阜県地方就職学生支援事業 【対象】東京圏の大学・大学院に通う学生が、岐阜県内企業への就職活動や、卒業後に岐阜県内へ移住・就職する場合に、交通費や引っ越し費用を補助 令和8年2月末まで
(転入予定先の市町村窓口へ郵送申請)
(1)交通費: 東京圏~岐阜県往復交通費を上限11,000円(1人1回)補助
(2)移転費: 就職に伴う転居費用を実費補助(上限81,500円)
大学等卒業後1年以内に県内企業へ就職し移住する意思(在学中の就活も対象)
申請時点で転入後1年以内、5年以上定住意思、週20時間以上の無期雇用での就職見込みなど。
岐阜県林業就業移住支援事業 【対象】東京圏以外から岐阜県内に移住し林業に就業する方。県と市町村が共同で支援金を支給 随時(移住先市町村へ申請)
※移住後1年以内申請・5年以上定住意思等、各市町村要件あり
単身:60万円
2人以上世帯:100万円
(県4分の3、市町村4分の1負担)
東京圏外からの移住で林業に新規就業すること
移住先の市町村に1年以上居住し、林業に継続勤務する意思があることその他細かな要件は各市町村の交付要綱に準拠。
ぎふの木で家づくり支援事業 【対象】岐阜県産材を使用して県内で住宅の新築・改修を行う方。使用木材量に応じて施主(建て主)に助成 令和8年2月末まで
(※申請枠上限に達し次第終了)
県内新築:15~32万円
県外在住者が県内新築:15~20万円
県内改修:4~16万円
※国の補助併用時は上記の55%
令和7年度の募集枠内であること
所定の岐阜県産材(構造材・内装材)使用量の基準を満たすこと、補助対象の住宅仕様や施工業者等の条件を満たすこと

※上記の 「清流の国ぎふ移住支援金」 は、国の地方創生移住支援事業を活用した制度で、東京23区からのUIターンに対して 単身60万円・世帯100万円(18歳未満子ども加算あり)が支給されます。

岐阜県ではこの制度を全市町村で実施していますが、支給要件や追加加算額は市町村ごとに微調整されている場合があります。

申請前に移住先自治体の窓口で最新情報を確認してください。

また、各市町村では県の支援金以外にも独自の移住定住支援策を設けています。例えば御嵩町では、令和7年4月以降に県外から転入した39歳以下・2人以上世帯に対し「移住支援補助金」25万円を交付しています。

高山市では空き家取得や改修に対する補助、郡上市では若年移住者への奨励金や通勤費補助など、多彩な支援を用意する自治体もあります。

こうした市町村支援の詳細は岐阜県移住ポータルサイト「ふふふぎふ」内の「市町村の支援・補助金」ページや各自治体HPで公開されているので、移住先候補に合わせてチェックしてみましょう。

岐阜県での仕事探し:UIJターン就職支援と相談窓口

地方移住を成功させるには「仕事探し」も重要なポイントです。

岐阜県では、UIJターン希望者の就職支援のためにさまざまな取り組みを実施しています。

ジンチャレ!ぎふ(岐阜県総合人材チャレンジセンター)

岐阜市に常設の就職相談拠点で、UIJターン就職希望者向けの個別相談や求人情報提供を実施。

東京・名古屋・大阪には毎月出張就職相談会も開催しており、有楽町のふるさと回帰支援センター(東京交通会館)や名古屋・大阪の拠点で専門相談員に直接相談できます。

オンライン相談(Web就職相談)にも対応しているため、遠方にいても気軽にキャリア相談が可能です。

ぎふジョブGUIDE

岐阜県内の企業求人を検索できる専用サイト「ぎふジョブGUIDE」は、企業の採用力向上支援、人材獲得のチャンス創出、学生への魅力PR機会の提供などの情報発信を行うポータルサイトです。

ぎふジョブGUIDEでは求人データベースが整備されており、移住支援金の対象求人は求人検索サイトで条件指定することで絞り込めるため、支援金を活用して転職したい人はぜひ活用しましょう。

ぎふアグリチャレンジ支援センター

新規就農希望者向けの「ぎふアグリチャレンジ支援センター」(愛称:アグチャレ)は、研修、営農定着までをワンストップで対応する総合窓口です。

農地探しから資金相談まで、移住就農や企業の農業参入を支援しています。

岐阜県で農業への転職を検討している方は、ぜひ利用してみてはいかがでしょうか。

森のジョブステーションぎふ

岐阜県は林業・木材産業が古くから盛んで、林業を支える産業や施設が数多くあります。

森のジョブステーションぎふ(森ジョブ)では、林業専門の情報を発信し、相談やイベント告知なども行うサイトです。

木材だけでなくなめこや生しいたけの栽培も盛んであり、岐阜県の林業はまだまだ可能性を秘めている業界と言えるでしょう。

清流の国ぎふ移住・交流センター

移住全般の相談は岐阜県の移住相談センター「清流の国ぎふ移住・交流センター」が東京(有楽町ふるさと回帰支援センター内)・大阪・名古屋に設置されています。

まず情報収集したい場合は、こうした窓口やオンライン相談を活用してみましょう。

東京窓口
東京都千代田区有楽町2-10-1
東京交通会館8F

名古屋窓口
名古屋市東区東桜1丁目11番1号
オアシス21 「GIFTS PREMIUM(ギフツプレミアム)」内

大阪窓口
大阪府大阪市中央区本町橋2-31
シティプラザ大阪1階

岐阜県へ移住するメリット

岐阜県が移住先として人気を集める理由には、以下のようなメリットがあります。

名古屋へのアクセスが良い

岐阜県南部からは名古屋まで電車で最短約20分と近く、通勤・通学や買い物にも便利です。

新幹線を利用すれば東京へ約2時間、大阪へ約1時間といった高速アクセスも可能で、日本の主要都市に行きやすい立地です。

将来的にはリニア中央新幹線が中津川市に開業予定で、さらなる時間短縮も見込まれています。

生活コストが低め

岐阜県は大都市圏に比べて物価や地価・家賃が安く、マイホームを取得しやすい傾向があります。

総務省の物価指数によると岐阜県の物価は全国平均より低く、特に東海地方では最も物価水準が低い県です。

平均家賃も東京の約半分(約4〜5万円)と家計に優しく、都会よりゆとりある生活が実現できます。

豊かな自然環境

北部の飛騨地域は北アルプスの山々や広大な森林に囲まれ、南部の美濃地域は清流長良川や木曽三川の水郷地帯など多様な自然が広がります。

県土の約8割が森林で全国2位の森林率を誇り、アウトドアレジャーや四季の風景を存分に楽しめる環境です。

釣りやキャンプ、スキーなど季節ごとの自然遊びを満喫でき、自然を身近に感じる子育てがしたいという方にも適しています。

移住支援制度が充実

前述のとおり、移住支援金や住宅・就職支援など公的サポートが手厚いのも岐阜県に移住するメリットです。

特に東京圏からのUIターンには最大100万円の支援金が用意されているほか、各自治体で住宅取得補助や家賃補助、子育て支援金など多彩な制度があります。

こうした支援を上手に活用することで、引っ越し費用や住宅費の負担を大きく減らすことができるでしょう。

多様な働き方・産業

岐阜県は製造業が盛んな土地柄で、事業所数は全国1位・従業員数6位※と中小の優良企業が多数あります。

刃物や陶磁器、木工、航空機部品など全国シェアトップクラスの地場産業もあり、専門技術を活かせる仕事が見つかるかもしれません。

さらにテレワーク環境の整備も進み、都会の会社に在籍しながら岐阜でリモート勤務する人も増えています。

自然に囲まれた環境でありながら、仕事の選択肢が比較的豊富で働きやすい点も魅力です。

※参照元:岐阜県公式サイト

岐阜県への移住デメリットと注意点(失敗しないために)

一方、岐阜県での暮らしにはいくつかデメリットや注意すべき点も存在します。

移住後に後悔しないために、あらかじめ以下のポイントを理解しておきましょう。

公共交通の利便性

岐阜市や大垣市など一部の都市部を除き、岐阜県内の移動は車が前提になる地域が多いです。

特に山間部では鉄道やバスの本数が少なく、日常の買い物や通勤に車が必須となります。

移住後は自家用車の維持費が新たにかかる可能性が高いため、生活コストの計算に入れておきましょう。

また、運転免許を持っていない場合は取得を検討するか、駅周辺など交通利便性の高いエリアを選ぶと安心です。

冬の気候(積雪)

岐阜県北部の飛騨地域や郡上市・高山市など山間部では冬に豪雪となるエリアがあり、慣れないと除雪作業や冬道の運転に苦労するかもしれません。

スタッドレスタイヤの用意や雪かき道具の準備など、雪国での暮らしの備えが必要です。

一方、美濃地方南部(岐阜市周辺や西濃地域)は比較的雪が少なく温暖なので、雪が苦手な方はエリア選定の参考にしてください。

都会との差(娯楽や医療環境)

地方ならではですが、娯楽施設の少なさや医療機関の数は都市部に比べると限られます。

大型ショッピングモールや専門病院へ行くには、車で遠出が必要なケースもあるでしょう。

ただし名古屋へ出やすい岐阜市周辺に住めば、都市機能を享受しやすくなります。

田舎暮らしの静かさと利便性のバランスをどう取るか、家族構成やライフスタイルに合わせて地域を選ぶことが大切です。

岐阜県のお試し移住体験プログラム

いきなり本格移住するのが不安な方には、岐阜県内で「お試し移住」を体験できるプログラムの利用がおすすめです。

岐阜県では各市町村がお試し移住住宅や移住体験ツアーを実施しており、短期間実際に暮らしてみることで地域の雰囲気を掴むことができます。

例えば、中津川市では市営住宅の空き部屋を活用した「おためし住宅」を提供しており、自然豊かな環境で数日~数週間の田舎暮らしを体験できます。

白川町の「クオーレふれあいの里」では、Wi-Fi完備の貸別荘コテージに滞在しながらワーケーション体験が可能です。

他にも高山市や八百津町、御嵩町、羽島市など各地にユニークなお試し移住施設があります。

岐阜県市町村の移住体験ツアー・交流イベント

また、市町村によっては移住体験ツアーや交流イベントも開催されています。

郡上暮らし体験オーダーメイドプラン(随時受付)

郡上で「暮らし」を軸に、ヒアリング内容に合わせて体験先や人との出会いを組むオーダーメイド型の移住体験ツアー。

町家暮らし・山里暮らし・子育て環境・趣味・Uターンなどテーマ別に、移住相談員がプランを提案します。

1日数時間〜宿泊を含む内容まで調整可。プランニングは無料です。

利用条件(郡上市外在住/事前面談など)あり

費用:プランニング無料(現地までの交通費・食事・体験料・宿泊費は実費)
申し込み/流れ:申込→ヒアリング(対面/オンライン)→行程設計→実施

地元民&先輩移住者がご案内!関ケ原町移住体験ツアー(1泊2日)

そば打ち体験、まちなか散策(子育て・買い物環境、賃貸や空き家バンク物件の周辺確認)、史跡(笹尾山・決戦地)見学、地元住民との交流会、東海名物「モーニング」、今須地域散策、古民家カフェなど、暮らし目線の動線で関ケ原を体感できます。

宿泊は特色の異なる民泊2タイプから選択可能。

開催日:2025年11月1日(土)〜2日(日)

1組2人以上/定員8名、参加料1,000円(飲食・体験・保険込/宿泊・交通は別)

申し込み:専用フォーム(Logoフォーム)より

問い合わせは関ケ原町役場 企画政策課まで

白川町「農園付きコテージ」での田舎暮らし体験(随時)

集落の中に建つ農園付きコテージで、地域の人との“普通のお付き合い”を通じて本物の田舎暮らしを体験・試住できます。

入居者は書類選考+面談で決定。最新の募集情報は白川町移住・交流サポートセンターのサイトで確認してください。

岐阜県の移住相談会・イベント情報

岐阜県では、移住希望者が直接相談できるオンライン・オフラインの移住イベントも開催されています。

オンラインセミナー「岐阜で、はじめる。〜暮らしと仕事の見つけ方〜」

移住を考えていて、住まいだけでなく仕事・暮らしの両方をバランスよく考えたい人向けのセミナー。

地域の生活情報・仕事の探し方・二地域居住の実際などをテーマに “都会的な便利さと自然との調和”を求める人に響く内容となっています。

開催日:2025年10月8日(水)
形式:オンライン開催
対象者:移住やUIJターンを検討中で、現地事情を事前に知りたい人。時間をかけずに情報を集めたい人、オンラインで参加したい人にも最適。

暮らす、働く、生きるを探求 Life Shift ENA 2025

「自分らしい暮らし・働き方・生き方」を探したい方向けの講座形式イベント。

恵那市中野方地域協議会が主催し、移住・定住を視野に入れて、自然豊かな暮らし/地域との関わり/仕事とのバランスを模索したい人たちを対象しています。

住まいや地域とのつながり、先輩移住者との交流などを通じて「暮らす・働く・生きる」をトータルに考える機会を提供します。

開催日
第1回:2025年7月19日(土)〜20日(日]
第2回:10月11日(土)〜12日(日]
第3回:12月6日(土)〜7日(日]
第4回:2026年1月17日(土)〜18日(日]
(説明会(オンライン)あり:第1回の前に7月6日(日)午前10時から)
場所:恵那市 中野方町内
対象者:地方での暮らしや働き方を見直したい人、都市生活に疲れを感じている人、自然のある環境でのびのび子育てをしたい人、地域で暮らしたい、人とのゆるやかなつながりを持ちたいと考えている人

移住先として人気!岐阜県のおすすめ市町村6選

岐阜県内には特徴ある地域が多く、移住希望者に人気の市町村もさまざまです。

ここでは、その中から特に注目度の高い6つの自治体(高山市、恵那市、中津川市、大垣市、羽島市、郡上市)をピックアップし、それぞれの魅力をご紹介します。

移住先におすすめの岐阜県市町村:高山市(飛騨地域)

高山市は岐阜県北部の飛騨地域に位置し、「飛騨の小京都」と呼ばれる歴史ある城下町です。

江戸時代から続く古い町並みや朝市が残り、春と秋には絢爛豪華な高山祭も開催されるなど、伝統文化が色濃く息づいています。

北アルプスの麓に広がる雄大な自然にも恵まれており、夏は登山やキャンプ、冬はスキーなど四季折々のアウトドアも満喫できるでしょう。

飛騨牛や地酒、朴葉みそなどグルメも豊富で、食文化も楽しみの一つ。

市内中心部は観光都市らしくにぎわっていますが、一歩郊外に行けば静かな田舎暮らしも楽しめ、観光のにぎわいと自然に囲まれた落ち着きの両方を味わえるのが魅力です。

高山市の移住支援

高山市では移住支援金のほか、独自の移住支援策も用意しています。

例えば「飛騨高山ふるさと暮らし・移住促進事業」では、飛騨地域外から移住して一戸建て空き家を賃借・取得・改修する場合に経費の一部を補助しています。

また、市街地中心部へ移住する人向けの住宅取得補助や、地元就職した若者への支援金・家賃補助制度もあります。

移住体験施設としてお試し住宅や農業体験ができる宿泊施設も整備されており、移住前の準備段階から手厚くサポート。

さらに、子育て面では18歳まで医療費無料や学校給食費補助など支援が充実しており、家族世帯にも嬉しい環境です。

伝統文化に触れながら観光業・製造業・農業など多様な仕事に挑戦できる地域であり、都会にはない豊かな暮らしが実現できるでしょう。

移住先におすすめの岐阜県市町村:恵那市(東濃地域)

恵那市は岐阜県東濃地域の山あいに位置し、美しい棚田や里山の原風景が広がる人口5万人弱のまちです。

恵那峡や恵那山などの景勝地があり、春の桜、夏の新緑、秋の紅葉、冬の雪景色と四季折々の自然美を楽しめます。

また、栗きんとんをはじめとする和菓子作りが盛んで、老舗和菓子店が市内に点在するなど食文化も魅力の一つ。

恵那市は移住希望者からの評価も高く、『田舎暮らしの本』が選ぶ「住みたい田舎ベストランキング(人口3万~5万人未満の市区町村)」総合部門と子育て部門で2年連続全国1位に輝いています。

これは自然環境の良さに加え、子育てしやすい施策や移住者受け入れ体制が整っている点が評価された結果でしょう。

恵那市の移住支援

恵那市の移住支援策としては、清流の国ぎふ移住支援金に加えて「えなで暮らそう奨励金」や「移住促進補助金」など独自の施策を実施しています。

たとえば奨励金では、市外から転入して住宅を取得した場合に最大30万円(条件により加算あり)の補助を実施。

また、新婚世帯向けの家賃補助や、空き家バンク登録物件の改修費補助なども用意され、住まい探しのハードルを下げる支援が充実しています。

子育て支援では高校生まで医療費無料、第3子以降の出産祝い金、3歳以上児の給食費無償化、小中学生の入学祝い金支給、通学定期代補助など至れり尽くせりの内容です。

恵那市は地域の農業体験や伝統行事への参加機会も多く、移住者が地元コミュニティに溶け込みやすい風土があります。

実際に新規就農希望者への支援も行われており、田園暮らしをしながら農業にチャレンジしたい人にもおすすめです。

移住先におすすめの岐阜県市町村:中津川市(東濃地域)

恵那市と同じ東濃地域に位置し、長野県境に接する人口7万人弱のまち・中津川市。

「馬籠宿」など江戸時代の中山道の宿場町が残り、歴史的景観と自然が調和した地域です。

リニア中央新幹線の岐阜県駅が設置予定で将来性が注目されており、東京・名古屋へのアクセスが飛躍的に向上する見込みです。

現時点でもJR中央本線で名古屋へ約1時間半と通勤圏内に入っており、自然豊かな環境に住みながら都市の仕事にアクセスしやすいポテンシャルを備えています。

木曽川の上流域にあたり、美しい渓谷や山並みに囲まれた中津川市は、市北部の付知峡や付知川は透明度の高い清流で、夏の川遊びや渓流釣り、キャンプが楽しめます。

冬は隣接する長野方面へのスキーアクセスも良く、アウトドア好きには魅力的でしょう。

また、中津川市は栗きんとん発祥の地ともいわれ、恵那市と並んで和菓子文化が根付いています。秋には栗菓子を求めて観光客も訪れるなど、食と観光の楽しみもあります。

中津川市の移住支援

移住支援としては、東京圏からの移住支援金や林業移住支援金の対象地域です。

さらに、住宅取得支援として「えなで暮らそう奨励金」に類似した補助を独自実施しており、市外から転入し住宅を購入・新築した場合に最大50万円の補助(基本30万円+条件加算)を受けられます。

空き家バンクも積極的に運用しており、空き家バンク登録物件を利用する移住者には改修費補助を出す制度もあります。

実際、中津川市の空き家バンクで家を契約すると改修費補助が受けられる特典があり、理想の古民家暮らしをコストを抑えて実現可能です。

子育て支援では、第3子以降の保育料無料化や、中学生までの医療費助成などを行っています(※詳細は公式サイト参照)。

市内に総合病院もあり、医療体制も地域の割には充実しています。リニア開業を控え発展が期待される中津川市は、将来性と伝統、自然環境を兼ね備えた移住先として人気が高まりつつあります。

移住先におすすめの岐阜県市町村:大垣市(西濃地域)

大垣市は岐阜県西部(西濃地方)に位置する人口約16万人の市で、岐阜市に次ぐ県内第2の都市です。

古くは城下町・水郷の町として発展し、「水都大垣」の異名を持ちます。

市内には豊富な地下水が湧き、日本名水百選にも選ばれた自噴井戸が点在する風情ある街並みです。

大垣駅から名古屋まではJR東海道本線の新快速で約30分と近く、都会への通勤圏内でありながら落ち着いた暮らしができるのが魅力。

市街地には商業施設や医療機関も揃い、田舎過ぎず都会過ぎない絶妙な住みやすさがあります。

大垣市は「都会もあって田舎もある!選べる自由な生活スタイル」をキャッチコピーに掲げ、移住者に多様な暮らし方を提案しています。

市内中心部で便利なマンション暮らしをすることも、少し郊外で庭付き一戸建てでスローライフを送ることも可能で、自分に合った生活ペースを選択できるでしょう。

また、周辺には養老公園や揖斐川など自然も豊富で、週末に少し車を走らせればアウトドアも楽しめます。

大垣市の移住支援

移住支援策としては、東京圏からの移住支援金の対象市です。

さらに独自の住宅取得補助や空き家改修補助を実施しており、市外から転入して住宅を新築・購入する場合や空き家バンク物件を改修する場合に経費の一部を助成しています(年度ごと予算・条件あり)。

また、若者定住促進のため、UIターンで地元就職した若年層に奨励金を交付する制度もあります。

子育て環境も良好で、市内に高等教育機関まで揃い、教育水準が高いエリアです。

待機児童も少なく、保育園・幼稚園の受け入れ枠も安定しています。

大垣市は利便性とゆとりの両立を求める方にとって、岐阜県内でも有力な移住候補地となるでしょう。

移住先におすすめの岐阜県市町村:羽島市(岐阜地域)

羽島市は岐阜県南部の濃尾平野に位置し、名古屋からほど近い人口約6万人の市です。

東海道新幹線の岐阜羽島駅を有し、名古屋駅へ新幹線で約10分とアクセス抜群なことから、ベッドタウンとしての人気も高まっています。

市内は平坦な田園地帯が広がり、自然豊かな環境と交通利便性の良さを兼ね備えている点が羽島市の大きな魅力です。

羽島市は木曽川・長良川に囲まれ、水と緑に恵まれた土地柄で、市西部には広大な竹鼻平地林が残り、ホタルが舞う清流も見られるなど自然環境を身近感じられるでしょう。

その一方で、岐阜羽島駅周辺には商業施設やホテルも整備され、新幹線利用客で賑わうなど都市的な側面も持ち合わせています。

通勤面では、新幹線を使えば名古屋・京都・大阪方面へスピーディーに移動できるため、リモートワーク+たまに出社といった働き方にも適したエリアです。

羽島市の移住支援

移住支援として、羽島市も東京23区からの移住者に対する支援金交付対象自治体です。

また、市独自に空き家バンクを運営し、登録物件の情報提供やマッチングを行っています。

羽島市の空き家バンク物件を取得し改修する場合、補助金が出るケースもあるので(要確認)、安価にマイホームを手に入れたいUIターン希望者は活用したいところです。

子育て支援では中学生までの医療費を無料化し、高校生についても県の医療費助成対象となります(※高校生医療費無料は県内多くの自治体で実施)。

また第2子以降の保育料軽減策など、子育て世帯の負担軽減にも努めています。

羽島市は新幹線駅がある利点があり、将来的にリニア開業後も在来新幹線が停車する地方都市として価値を維持するでしょう。

名古屋圏勤務のUターン希望者や、東京から地方に移りつつ都市部との往来も必要な方にとって、有力な移住候補となるのではないでしょうか。

移住先におすすめの岐阜県市町村:郡上市(中濃地域)

郡上市は岐阜県中央部の山間地域に広がる人口4万人弱の市で、市域面積の約9割が森林という自然あふれるエリア。

長良川の源流域にあたり、水がとてもきれいで、日本三大清流の一つ長良川では夏の鮎釣りや川遊びが盛んです。

また、冬になると市内に10か所以上のスキー場がオープンし、スノーボードやスキーを楽しむ人々で賑わいます。アウトドア好きには理想的な環境と言えるでしょう。

郡上市は歴史文化の面でも有名で、毎年夏に開催される「郡上おどり」は夜通し踊り明かす盆踊りの祭りとして全国に知られ、多くの観光客やUターン者が集まります。

上八幡の城下町は古い街並みと清流が調和する美しい景観で、水の町・踊りの町として親しまれています。食文化では長良川の鮎やアマゴ、湧き水を生かした日本酒、郡上ケイチャン(鶏ちゃん)など山川の幸が豊富です。

郡上市の移住支援

郡上市も移住支援金の対象地域であり、さらに独自に「郡上移住奨励金」を設けています。

これは令和6年4月以降に市外から転入した49歳以下の移住者で一定条件を満たす方に奨励金を交付する制度です。

他にも、郡上市に住みながら市外(隣接市町など)へ通勤する人に対する通勤費補助や、空き家活用の改修費補助、地域活動への参加支援など手厚い施策が並びます。

薪ストーブやペレットストーブ購入補助金といったユニークな制度もあり、山里ならではの暮らしをサポートしています。

子育て環境も、医療費高校生世代まで無料や3人目以降の子どもへの子育て応援給付(毎年商品券支給)、2人目保育料半額・3人目無料など全国トップクラスの充実度を誇ります。

市内スキー場のリフト券優待まであるのは、郡上市ならではの支援策でしょう。

発展が期待される岐阜エリアで自由気ままな移住ライフを

岐阜県の移住支援情報から各地域の特徴まで幅広く紹介しました。

岐阜県は自然環境・暮らしやすさ・支援制度のバランスが良く、UIJターン先として注目度が高いエリアです。

ぜひ本記事を参考に、理想の移住プランを描いてみてください。

移住に関する詳細情報や最新募集状況は公式サイトや移住相談窓口で確認し、準備を万全に進めましょう。

きっとあなたに合った“ふふふ”と思わず笑顔になる岐阜での暮らしが見つかるはずです。


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