最北の離島・礼文島
礼文島は、稚内市の西方60キロメートルの日本海に位置する最北の離島です。
東海岸はなだらかな起伏や丘が続く地形が広がり、西海岸は断崖絶壁が連なっています。
礼文島までのアクセスは、新千歳空港から稚内空港まで飛行機で約1時間、稚内港から礼文島までフェリーで約2時間ほどです。
大陸から切り離されたこの島では奇跡的な自然が残り、夏には多くの高山植物が咲き乱れる美しい眺めが魅力の島です。
今回は、田舎旅を提案するcazualが運営のInstagramアカウント「都市脱出計画」より、定番から穴場まで礼文島のおすすめ観光スポットをピックアップしてみました。
礼文島までのアクセス・行き方
礼文島には空港がないため、基本的にフェリーで訪れることになります。
道外からアクセスする場合は、まず飛行機で稚内空港もしくは利尻空港まで向かい、稚内港フェリーターミナルからフェリーで礼文島へ向かいましょう。
道内からアクセスする場合は、電車でJR稚内駅もしくは都市間バスで稚内を目指し、稚内港フェリーターミナルからフェリーで礼文島へ向かうことになります。
羽田(東京)から稚内まで約1時間30分、稚内港フェリーターミナルから礼文島の香深港フェリーターミナルまでは約1時間55分。
気軽に行きやすい場所とは言えませんが、礼文島でしか見られない絶景と貴重な体験ができます。
なお、礼文島内は観光バス・路線バス・観光タクシー・レンタカー・レンタル自転車などで移動する人がほとんどですが、時間を気にせずマイペースに観光したい人はレンタカーがおすすめです。
礼文島のグルメ・名物
礼文島の名物といえば、甘くてコクたっぷりの濃厚なウニ。
特に夏はウニのシーズンなので、自然豊かな海の栄養たっぷりの昆布を食べて育った新鮮なウニを心ゆくまで楽しめます。
さらにホッケ・タラ・コンブ・カニ・タコ・イクラなどの海の幸がお腹いっぱい味わえるので、滞在中のランチやディナーはもちろんお土産にも困りません。
新鮮かつ素朴な味わいの海産物をお腹いっぱい楽しみたいなら、ぜひ礼文島を訪れてみてはいかがでしょうか。
”花の浮島”と呼ばれるほど種類が豊富な高山植物の花
”花の浮島”と称される礼文島には、雄大な自然が育んだ約300種類の高山植物が咲いています。
礼文島でしか見られない鮮やかなピンク色の「礼文小桜 (レブンコザクラ)」や純白の絹を纏ったような「礼文薄雪草 (レブンウスユキソウ)」などが島を彩ります。
はるか氷河時代から礼文島に存在し健気に咲いている可憐な花々を見ていると、心がきっと洗われるはず。
入れ替わりで咲く高山植物は、訪れる時期や場所によって何度でも楽しめます。
■住所
北海道礼文郡礼文町大字香深村字トンナイ558番地の5
■アクセス
稚内からフェリーで約1時間55分
”礼文ブルー”を体験できる人気スポット「澄海岬」
澄海岬(すかいみさき)は、その名前の通り澄んだ海が特徴の入り江です。
駐車場から階段を上がると、ぐるっと弧を描くような入り江に静かな波が打ち寄せる光景を見渡せます。
“礼文ブルー”とも称されるコバルトブルーの海は、海底の砂地を目で確認することができるほど透明度が高く、光の差し込む角度によって色が変化する幻想的なスポットです。
映画『北のカナリアたち』のロケ地としても有名で、思わずシャッターにおさめたくなる絶景が楽しめます。
■住所
北海道礼文町船泊西上泊
■アクセス
礼文島香深港フェリーターミナルから宗谷バススコトン岬行きで約50分、「浜中」下車徒歩約40分
利尻富士の愛称で親しまれる「利尻山」
「利尻富士」の愛称で親しまれる利尻山は、島全体を見渡すことのできる利尻島のシンボル。
礼文島観光協会の公式ツイッターでは、「今日の利尻富士」というコメントとともに利尻富士の様子が投稿されており、日々移り変わる礼文島の魅力を感じられます。
利尻山という名前はアイヌ語で「高い島山」を意味するリー・シリに由来しているのだとか。
朝日で輝く利尻山はもちろん、エモーショナルで美しい夕陽に染まる利尻山も素敵です。
利尻富士が望める映画のロケ地「北のカナリアパーク」
2013年にオープンした、礼文島の南部にある観光スポットです。
吉永小百合さんが主演の映画『北のカナリアたち』の公開を記念して、ロケ地として使用された麗端小学校岬分校が一般に公開されています。
校舎内では、ロケ時の写真や衣装などを見ることができ、パークから見える利尻富士が非常に美しいと評判です。
入場料や駐車料金は無料なので、気軽に立ち寄ってみてください。
■住所
礼文町知床村奮部
■アクセス
香深フェリー乗り場より車で5分
日本最北端の離島の最北端「スコトン岬」
礼文島の最北端の景勝地、スコトン岬。
”スコトン”という名前はアイヌ語に由来しており、シコトン(大きな谷)・トマリ(入江)=「大きな谷にある入江」という意味だそうです。
日本海の大海原が広がる岬の正面にはトド島が浮かび、11〜4月には数十頭のトドが集まります。
また、後ろに広がる利尻富士と最北端の集落、漁港のここでしか見られない貴重な風景も必見です!
スコトン岬周辺には「最北限のトイレ」「最北限の売店」「最北限のバス停」などが点在しており、とにかく”最北限”を感じられるスポット。
売店では名物「昆布ソフトクリーム」が楽しめるほか、おみやげなども豊富に取り扱っています。
■住所
北海道礼文町船泊順古頓
■アクセス
礼文島香深港フェリーターミナルから宗谷バススコトン岬行きで約1時間、終点下車 徒歩約5分
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