ビニールみたいだけど溶けない焦げないグリルシート!
見た目からは想像もできないような威力を発揮するアイテムって、ときどき存在しますよね。
最近発見し、「そりゃあ無理ってもんだろう」と疑いつつも試してみたらスゴかったと思ったアイテムが100円ショップで買った「グリルシート」です。
あまりの凄さに、ぜひみなさんにも使っていただきたいと思い、今回ご紹介させていただきます。
ワタクシが買った「グリルシート」はキャンドゥの製品ですが、セリアでも同じようなアイテムを見かけました。
見比べていないので確かではありませんが、謳い文句も、さらにはラベルなども同じような感じでした。
ラベルに書かれている謳い文句はこんな感じ。
網焼きではできなかった焼きそばや千切り野菜なども下に落とすことなく美味しく焼ける!
お手入れ簡単、サッと拭いて次の料理に!
自由に移動して、お皿がわりに!
ってことは、BBQの際に網焼きグリルしか持ってなかったとき、鉄板やスキレット代わりに使えそうなアイテムってことですよね。
でも製品を実際に広げてみると、まるでビニールシート。
エンボス加工を施してあるけど、表面積が広くなる分だけ逆に熱に弱そうな気がします。
大きさを計測してみますね。
縦の長さは33cm。
横幅は40cmあります。
厚さは計りようがないくらい薄いんですが、例えるならコピー紙ですかね。
表面はツルツルで、質感は完全なるビニール。
そして、静電気でやたらと埃を吸い寄せる感じ。
デコボコした表面は、「もしやエンボス加工を施してあるのではなく穴なのでは?」との疑いも出てきました。
そこで陽に照らしてみましたが、透け感はまったくないので無気孔だと思います。
実践レポ
果たしてこのビニール素材のようなグリルシートは本当に使えるアイテムなのか。
熱で溶けてしまうことはないのか。
BBQを想定して、炭火調理の実験をちょっしてみようと思います。
そこで登場するのが、 エコココロゴス・ラウンドストーブ2 です。
エコココロゴス・ラウンドストーブ2 はヤシガラを成型した炭で、1個でステーキが14枚も焼けるほどの火力を持っています。
この実験でBBQグリルとして使うのは、SOTO デュアルグリル ST-930 です。
SOTO デュアルグリル ST-930 は網焼き調理だけでなく、グリドル調理、焚き火台としても使え、後片付けのしやすい炭壺にもなるスグレモノ。
デュアルどころか3つも4つも機能を持ち褪せているのです。
BBQなら本来この網の上で調理をしますが、いかんせん網焼きはくっつきやすい。
しかも網にこびりついた焦げの後始末が面倒。
そこで登場するのが、このグリルシートなのです。
あくまでも、このビニールのようなシートが熱で溶けなければって、話が前提にありますけどね。
SOTO デュアルグリル ST-930 に「グリルシート」を被せてみました。
ご覧のように、「グリルシート」の下ではガンガンに エコココロゴス・ラウンドストーブ2 が燃えてます。
そこにくっつきやすい食材のトップに挙げられる鶏手羽を乗せてみます。
しかも予熱などせず、意地悪をしていきなり焼きに入ります。
するとすぐに鶏手羽からケムリが立ちはじめ増田。
鉄板やスキレットでは熱が伝わるまで時間がかかるので、こんなすぐには焼きはじめられません。
「グリルシート」の計測不可能な薄さの成せる技です。
どんどんケムリが上がってくるので焦げつかないか心配になります。
そこでひっくり返してみることに。
「グリルシート」の端っこを掴んでみますが、直接熱源に触れていない部分はまったく熱くないのです。
鶏手羽をひっくり返してみると、すでに焼けてきています。
ちょっと焦げも確認できますが、「グリルシート」にはまったくくっついていないのです。
裏側をしばらく焼いて鶏手羽を持ち上げてみます。
そこでクローズアップしてみると、鶏手羽から出た肉汁が「グリルシート」に広がっているのが確認できます。
仕上がりを確認
まずは鶏手羽を「グリルシート」で素焼きにしてみました。
仕上がりを見ていただければ一目両線。
鶏皮1ミリたりとも「グリルシート」に持って行かれていないことが確認できます。
素焼きだと鶏皮でる脂で「グリルシート」にはくっつきにくくなっているということでしょか。
それではと、鶏手羽のBBQダレ焼きバージョンも実験。
ところがこちらも同様に、鶏皮1ミリたりとも「グリルシート」に持って行かれていないんです。
そしてSOTO デュアルグリル ST-930 を 確認してみますが、「グリルシート」が熱で溶けてグリル網にくっついちゃってるって被害もまったくありません。
それどころか、グリル網がこんなにキレイなら洗う必要もないでしょう。
いつものBBQ調理なら、このグリル網焼きの後片付けが大変なんですよね。
特に網の縦線と横線が交わるところにこびりついた汚れが落ちにくい!
「グリルシート」を確認
「グリルシート」が溶けている様子を確認することはできません。
でも「グリルシート」の下でグリル網を使用していた痕跡を確認できます。
そして肉汁なんかも残ってますね。
さてそれは、洗い落とすことができるんでしょうか。
中性洗剤を使用し、スポンジで軽く表面を拭き洗いしてみます。
すると肉汁が簡単に浮いてくるのがわかります。
2〜3擦りしただけなので、10秒も洗ってませんよ。
それでも汚れが取れている感じなので洗い流してみます。
確認してみましたが、汚れが完全に落ちてます!
しかもグリル網を使用していた痕跡も消えてました!!
こんなふうに丸めることもできるビニール素材のような柔らかな「グリルシート」。
それでいて溶けることなく、しかもお手入れ簡単。
タレ焼きにしてもくっつくことなく、美味しく調理ができるスグレモノ。
まさに、BBQで大活躍を予感させるキラーアイテムでした!
【関連記事】
セリアで売ってるキッチン用ストックボトルって、アウトドアで超便利かも!
BBQのテーブルを独占! ボリューム満点な業務スーパーの新商品!
100円ショップでキャンプバーナーが発売! キャンドゥで買ったギアを実践辛口レポ!
家でもキャンプでも煮込み料理が秒で完成! カルディの食材ってヤバくない?!
myギアとして1本は持っておきたい! 100円で超絶使えるダイソーのBBQアイテム!
【アマゾン】で気になっていたキャンプギアを買ってみたらヤバイくらいイケてた!
【コストコ】一番人気「プルコギビーフ」で、2泊3日キャンプの7食を実践!
photo:ULALA
text:アマキン
【PROFILE/アマキン】
本業はクリエイター。アウトドアアクティビティ、DIY、クッキングを得意とすると豪語しながら、すべてはプロフェッショナルには遠く及ばない「素人にしては、まあ上手だな」程度のレベル。それでも「アマチュア界の王様」と名乗る。