今治市大島に一棟貸しの宿がオープン
造船、タオルの地場生産が盛んな都市としても知られている愛媛県今治市の属する大島。
中世に瀬戸内海を舞台に活躍した村上水軍が本拠地を置いたとしても知られている島で、美しい自然豊かな地として人気があります。
この度、そんな大島にある人々の道しるべ「善根宿」として利用されていた伝統ある古民家が、四棟から成る一棟貸しの宿※「足るを知る木洩れ日る」(タルヲシル コモレビル/呼称:タルビ)としてオープンしました。
※宿泊可能な建物は三棟。(2022年1月現在は一棟)
足るを知る木洩れ日る
設計したのは、種子島在住の建築家・内野康平。
瀬戸内海が一望できるシチュエーションは、贅沢という言葉意外見つからないほどの景色を堪能できます。
建物の家具などは、細部までこだわった完全オリジナル。
2023年に二棟目、2024年に三棟目が完成予定なので、何度も通い、移り変わる形を眺めながら、一緒に作り上げる気持ちで滞在してみるのも面白いかもしれません。
また、宿の企画コンセプト作成は、様々な店舗やデザインなどを手がけるユニット「IS NEAR」が手がけており、彼らの得意とする人や場所の持つ本来の姿を際立たせるいわゆる「ヴァナキュラー的構想」により、今後、大島にあるタルビの存在が大きくクローズアップされそうです。
宿の特徴
一棟は蔵をリノベーションして作ったバーラウンジ。蔵の持つしっとりとした空気に映り込む光を楽しめるバーラウンジで、宿泊者は自由に利用することができます。
雰囲気あるバーは、都会のそれとは違う一種独特の空間で、タイムスリップしたかのような、素敵な時間を楽しめること間違いなしです。
建物では日々の何気ない光や素材の移り変わりをシンプルに体感することができ、近くで水揚げされる豊かな大島の海の幸を自身で調理して食べられるなど、普段の生活の延長としても楽しむことができそうです。
2021年に完成した一棟目は二階建ての宿は、中(日常)と外(旅)の境目をなくすコンセプトがあり、一階の部屋は部屋と庭の境目のないつくりで、寝ながらも開放的に自然を体感することができます。
開放感のあるお風呂から望む景色は空と湯船の境目が消える演出となっており 、贅沢な時間を過ごすことができます。
サイクリング旅行にもおすすめ
大島があるしまなみ海道といえば、サイクリングが大人気。 サイクリストにうれしいサイクルスタンドも完備しているため、サイクリング旅行として訪れるのもオススメ。
庭ではバーベキューなども楽しめるため、グランピングが好きな人ならこのスタイルに共感を覚える人も多いのではないでしょうか。
宿には桜並木が続いており、そのため一年中その美しさを楽しみながら宿泊できるのも嬉しいポイント。
春には満開の桜、初夏や夏には葉桜、秋には紅葉、そして冬には枝模様を堪能することができます。
また、一、二階ともに、ワーケーションでの利用可能なカウンタースペースを用意しており、椅子と座椅子で好みに合わせて活用することができます。
そして、何より見晴らしのよい環境下で仕事をできることが最高のシチュエーションとなるため、いつもと環境を変えて仕事してみたい人にもオススメすることができる宿となっています。
「足るを知る木洩れ日る」公式HP
https://www.tarubi.com/
◇所在地
愛媛県今治市吉海町田浦378
◇アクセス
尾道方面より、しまなみ海道大島北ICより車で約15分
四国今治市方面より、しまなみ海道大島南ICより車で約15分
TEL:090-8228-4291
MAIL: info@studiokanro.co.jp
予約:1泊1名あたり8,000円~※詳しくは公式HPより
文/中山 圭
【Profile / 中山 圭】
東京都立川市出身。広告代理店、出版社2社での広告営業を経て2019年に独立。趣味はルアー釣り、カメラ、音楽(ベース)。学生時代に始めたバス釣りで、2年もの間釣れなかったことから、ルアー釣りにのめり込むことに。ここ数年はバラした70cm以上のGTを追い求めて、南の島遠征を繰り返している。将来の夢は風景写真で入賞を果たすこと。モットーは、“釣果と景色は足で稼ぐべし”。