2021/09/01

【驚愕の簡単さ！セリアの「ごはんが炊ける袋」が最強キャンプ道具だった】-レビュー

キャンプ料理を作るうえで「鍋でごはんを炊くこと」は、もっとも必須なスキルといってもいいのはではないでしょうか。とはいえ、今まで電気の炊飯釜でしか、お米を炊いてこなかった方にとって、鍋でごはんを炊くことはかなりハードルの高い未知への挑戦です。

半分以上のお米が鍋に焦げtyいてしまったり、芯が残っていて食べられなかったり、たくさんの失敗を経験してきた方も少なくないはずです。今回ご紹介する、セリアから発売された「ごはんが炊ける袋」は、今までにない驚きの簡単さで、アウトドア初心者でも失敗なく、湯炊きでごはんが炊けると話題の商品です。

110円（税込）で4袋入りの商品です。
サイズ：12×14.8cm（マチ4cm）

素材は反対側が透けるほどの薄さで、サラリとした触り心地です。底面が広がるように4cmほどのマチが付いています。

お米を計量して袋に入れます。

今回は目安としてパッケージに記入されていた、2種類の分量の米を計量し、湯炊きします。

左：2/3合（どんぶり1杯分／約100g）
右：1/2合（茶わん1杯分／約75g）

入口の二重になっている部分に指を入れます。

くるりと反対側へ、ひっくり返します。

上部を包むような形でフタができます。

密封されてはいませんが、米がこぼれることなく湯炊きができるのでご安心ください。

さらにおいしさをアップできると記載されていたのが、米を入れた袋ごと水洗いすることです。水流が強いと、袋から米が出てきそうになるので優しく洗いましょう。

沸騰した湯の中に15分間入れて湯炊きします。鍋のフタは取った状態で、中火で加熱しましょう。フタをすると、とろみのある湯が吹きこぼれてしまうので注意しましょう。

15分間中火で加熱した状態です。湯量がかなり減っているのがわかります。湯炊きの際には、たっぷりの湯の中で茹でるようにしましょう。

鍋の中に残った湯を全て捨て、フタをして15分間蒸らします。パッケージには、残り湯はスープやフリーズドライ食品にも使用できると記載がありました。

茹で汁にはお米の栄養もたっぷり残っているので、他のお料理とタイミングが合えば、捨てずに再利用するのもいいですね。

どちらもふっくらとごはんが炊き上がりました。米がかなり水分を含んで膨らんでいて、2/3合の袋のほうはこれ以上分量が多いと、穴が空きそうな状態でした。

このことからも、1つの袋に入れられる最大量は2/3合だと言えるでしょう。

炊き上がったごはんを、袋から取り出しお皿に移します。米が一粒一粒しっかりばらけて、芯の残り具合もちょうどよく、ふっくらとした食感で申し分ないおいしさのごはんでした。通常ごはんを炊くときのような米研ぎ作業はしていませんが、ぬか臭さもなかったです。

1/2合、2/3合と2種類の炊き上がりを検証しましたが、米の固さ、おいしさにそれほど差はありませんでした。袋を利用することで、水の計量や、火加減の調整の必要もなく、ここまでのおいしさのごはんが炊けるとはかなりの驚きでした。

コンパクトに収納できるので、キャンプだけでなく、災害時などいざという時の非常用に準備しておいても役に立つことでしょう。

米の固さが残ってしまった場合や、冷めたごはんを温めたい場合には「もう一度茹でればいい」というのもうれしいポイントです。アウトドア料理ではなかなか難しい、冷めたごはんの温めなおしにも活躍しそうです。

茹であげ後に袋を開けてお皿に移すとき、袋の内側にごはんが若干残りました。袋は簡単に手で開くことができるので、スプーンなどでこそげとるといいでしょう。

この袋がひとつあれば、キャンプだけでなく災害時にもかなり重宝するアイテムです。実際に使用してみると、野外で手軽にごはんを炊きたい時に、これ以上のものはないと言えるほどの簡単さを実感しました。

まだ鍋でごはんを炊飯することに慣れていない、初心者キャンパーの方はぜひ一度お試しいただきたいです。

【PROFILE／さとう　あい】

宮城県仙台市在住の料理家。料理教室の運営や、レシピ提案などのフードコーディネーター業をする傍ら、ライターとしても活動中。やんちゃ盛りの2児の母であり、子どもと海や川、山などアウトドアへ出かけ、休日は自然の中で遊ぶのが日課。