探して2年。やっと見つけた理想のジャグ
キャンプで非常に便利なアイテムであるジャグ。これがあれば炊事場まで水を汲みに行く必要はなく、洗い物や手洗いがサイトで済ませられる。さらには飲料水を入れればすぐにコップに入れて飲めるので、1つあればかなりラクに過ごせる。
筆者は仕事で様々なジャグを見てきたが、正直これといった理想のものが見つからなかった。本格的に探して2年、やっといいものを見つけられたので、購入して使ってみた。
そのジャグが、COLAPZ(コラプズ)というブランドの「コラプシブル ウォーターキャリー&バケツ」だ。
キャンプでジャグを使うメリット3点
ジャグがあることでのメリットは大きい。理由は3つある。
①炊事場まで都度、水を汲みにいく必要がない
自分のサイトから炊事場が遠い際に非常に重要なポイント。フリーサイトにしても区画サイトにしても、トイレや炊事場に近いサイトは早く埋まってしまうため、万が一いい場所が取れなかったことを考えるとジャグがあると安心だ。
②大量の水をサイトに置いておける
手洗いや食器洗い、さらに犬の水分補給など、とにかく水を多く使うキャンパーにはありがたい。
③ペットボトルのゴミを減らせる
コンビニやスーパーでペットボトルの水を購入している人にとっては重要かもしれない。キャンプ場によってはゴミを持ち帰る必要があるところがあり、少しでもゴミを減らしておきたい人もいるはず。ジャグがあればそれを減らせるのは大事なのだ。
ジャグを購入するうえで重視したポイント3点
では、そんな大事なジャグを購入する際に重要なポイントはどこなのか。おもに3つのポイントがある。
①コンパクトになる(折りたためる)
ジャグはたためないボックスタイプか、蛇腹式やソフトタイプなどたためるタイプの2種類がある。
前者は車の積載と家の収納スペースに余裕がある人なら問題ないが、軽自動車に乗る人やマンション住まいの人だと不便に感じる。その点で、現代のキャンプニーズからすると後者のほうがスペースの節約という意味では利便性が高い。
②水が出続けるコック構造
次に、水が出続けないタイプと出続けるタイプの2種類がある。
前者は昔ながらのボタンタイプにあり、水を入れるだけならいいが手を洗ったり食器を洗ったりするにはやや不便。後者は焼酎コックと呼ばれるタイプにあり、手を離して使えるし、少量の水を出すこともできるため、一石二鳥なのである。
③キャンプサイトになじむデザイン
折りたためてしかも水が出続けるコックを装備したジャグはいくつかあるが、その多くは蛇腹にたたむタイプになってしまう。値段も手頃なので便利ではあるが、筆者のことで言えば、ウッドやアイアンを基調としたサイトにそういったアイテムがなじむかというと、正直浮いてしまうことが考えられる。チープ感はできれば排除したい。
となると、ミリタリーテイストだったりステンレス製だったりと、少しでも見栄えがいいものを選びたいところだ。
COLAPZ(コラプズ)のジャグは機能だけでなく見た目もオシャレ
ということで、ジャグの購入ポイントを説明したところで、本題の購入した商品を紹介する。こちらはイギリスのCOLAPZ(コラプズ)が販売する「コラプシブル ウォーターキャリー&バケツ」。
同社はガーデニングやキャンプで使えるバケツ、じょうご、フレキシブルな排水管などを製造しており、鮮やかなカラーや携帯性に優れたものを開発し、世界中に利用者がいるそうだ。
商品名にもあるように、この商品は水を運んだりバケツとして水を溜めたりすることができる。つまり、ジャグだけの機能ではなく様々な場面でも使えるのが特徴だ。
容量8リットル&安心素材採用
容量は最大8Lで、残量がわかるようにフロントに透明の生地を配置。一般的なジャグは全体が透明のプラスティックを使用しているが、このウォーターキャリーは安っぽく見えないスタイリッシュなデザインに仕上げている。
しかも、素材はBPAフリーかつ食品工業用の再生プラスチックを使っており、身体に悪影響を与えにくい仕様もポイントだ。
サイズは25×22×22cmで、大きすぎず小さすぎないちょうどいい大きさ。ゴム製のやわらかい素材で覆われたハンドルがついており、手を痛めずにラクに持ち運べる。
出る量を調整しやすい秀逸コック
気になるコック部は、バーを傾けることで水を出せる簡単構造。
少量出したいときは少しだけ傾け、反対側まで完全に傾けると手を離しても水が出続けるようになる。
これはとても便利で、手洗いや食器類を洗う際にはコックから手を離して使いたいもの。水が出続けるコックの構造は、キャンプをしたことがある人なら魅力に感じるポイントだろう。
フタには固定する部品はなく、簡単に取り外せる。いくつか機能があり、右上のキャップは水を汲むための注入口で、キャップが紛失しないようにバンドが付いている。
左上の「AIR FLOW」と刻印されたキャップは後ほど詳しく説明するとして、左下のキャップはジャグとして使用しない際にコックと交換して付けるもの。
貯水用のバケツや収納する際にはキャップで口を塞ぎ、コックをフタに収納。本体をたたむ際にジャグが邪魔にならないように配慮されている。いやはや、よく考えられた構造だ。
小さく折りたたむ方法もいたって簡単
“コラプシブル(=折りたたみ可能な)”を商品名にあるように、この商品の魅力である小さくする方法を紹介しよう。
まずは先ほど簡単に説明した、フタにあるAIR FLOWと刻印したキャップを開く。これは中の空気を抜く栓になっている。
あとは本体をひねりながらつぶしていく。購入時から折りたためるクセが付いているので、苦労せずラクにたためる。
開けていた栓を閉じる。ちなみに、ジャグとして使用する際にこの栓で空気を抜いておくと、中が密閉してフタが取れないようになる。
最後にフタに付いているゴムバンドを1周して固定すれば完成。30秒くらいで小さくできるので、手間なくできるのもうれしい。
収納すると6×22 ×22cmととても小さくなり、iPhone SEと並べるとその小ささがわかるだろう、
収納袋も付属。コンテナやキャリーケースに入れて持ち運べるので、車に積む際に邪魔にならず、家での保管も安心だ。
さらにうれしいポイントもあり
このほかのうれしいポイントが、スタンドが付属していること。ハニカム型のデザインを採用し、ジャグを8L満水まで入れても問題なく耐えられる仕様。もちろんたたんでコンパクトになるので、持ち運びもラクちんだ。
また、底面を見ると湾曲した溝がある。これは指を引っかけるためのもので、中の水を出す際にここを持てば容易に持ち上げることができる。この商品をバケツとして仕様する際には便利だ。
注意点と気になる点はあるか
まず注意点だが、このウォーターキャリーは静止した状態で使うぶんには問題ないが、車で移動する際に起きる揺れに耐えられないそうで、倒れてしまう可能性がある。これは説明書にも記載されている事項なので、使用する際には気をつけよう。
また、こちらの商品は楽天で購入したが、価格は8,250円である。ホームセンターなどでは見た目や機能にこだわらなければ、ジャグは2,000円くらいで買えることを考えると、その4倍になる。
スタンドが付属していることに加え、ジャグとバケツになる一台二役の機能を考慮すると、筆者としては問題ない範囲だが、人によっては高すぎると感じる人もいるかもしれない。
コラプズのウォーターキャリーは一軍キャンプギア確定!
理想のデザインと機能性、そしてあまり見受けられなかったデメリット。コラプズのウォーターキャリーは、筆者の一軍ギアに即決定するほどいい製品だと思った。ジャグや水入れに使いたい人は、ぜひ参考にしてみてはいかがだろうか。
コラプズ「コラプシブル ウォーターキャリー&バケツ」商品紹介
価格:8,250円
サイズ:25×22×22cm
収納サイズ:6 ×22 ×22cm
容量:8L
【文/撮影】小川迪裕
【Profile/小川迪裕(オガワミチヒロ)】
フリーランス編集者、ライター。得意ジャンルはキャンプとファッションで、雑誌からWEBまで幅広く寄稿する。最近はタブロイドやイベント冊子の製作、イベントの企画、ブランドPRなどもやる何でも屋に。
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※この記事は2021年の記事を再編集して再掲したものです。