防寒対策が欠かせない冬キャンプの寝床づくり
冬のキャンプを快適に楽しむためのポイントといえば、就寝時の防寒対策です。
「予想以上に寒くて眠れない」となれば、ストレスはマックス。キャンプの思い出も台無しになってしまいます。
今回は、ポカポカ気持ちよく眠るために必要な冷え対策や、冬ならではの注意点、おすすめ防寒グッズを紹介します。
底冷え対策で快適に眠れる寝床をつくる
冬キャンプでテント泊をする際は、「底冷え対策」をしておくと安心です。
というのも、就寝時に冷えを感じる原因のひとつは、地面から上がってくる”冷え”。
この地面から上がってくる冷えをカットできれば、テント内の快適性はぐんとアップします。
では、具体的にどのような対策をとると効果的なのでしょうか? 以下の3つの対策を、組み合わせて実践してみてください。
【冬キャンプで快適に眠れる寝床の作り方1】グランドシートは厚みと断熱性重視
地面から上がってくる冷気をシャットアウトするための、最初のシートがグランドシートです。
テント底面のダメージや汚れを防ぐ目的で使われるグランドシートですが、冬キャンプの防寒対策にも欠かせないアイテムの一つ。
ある程度の厚みがあり高い断熱性能を誇るシートであれば、1枚敷くだけでテント内部(寝床)の快適さがずいぶん変わってきます。
なお、グランドシートはテントの底面とぴったりなサイズ感のものを選びましょう。
グランドシートが大きすぎてテントの外まではみ出てしまうと、雨が降ったときに雨水がたまって浸水や底冷えの原因になってしまうので要注意。
もしもグランドシートとテントのサイズが合わずはみ出てしまったら、グランドシートを内側に折って外から見えない状態にしておくと雨対策になって見映えもよくなります。
【冬キャンプで快適に眠れる寝床の作り方2】床面に層を作って温かさを逃さない
冬キャンプの寒さ対策のコツは、レイヤーにあります。
グランドシートを敷いたらテント内部の床面にも層を作って、温かい空気を逃さないようにしましょう。
おすすめはテントマット(インナーシート)+毛布+ウレタン系マットの組み合わせです。
この上にシュラフを置いて寝床を作れば、冷えを感じるリスクも低くなるでしょう。
それでも寒さを感じる場合は、毛布とウレタン系マットを増やして、さらに分厚い層にするのがおすすめです。
【冬キャンプで快適に眠れる寝床の作り方3】コットを使って地面から離れる
キャンプの荷物が増えるというデメリットはありますが、地面からの冷え対策に有効なのがコットの使用です。
コットを使って身体を地面から浮かせてしまえば、さらに冷えを感じにくくなります。
コットを使う場合、その上にインフレータブルマットを敷くのがおすすめ。冷たい地面と身体が設置するのを避け、空気の流れを遮断して背中の冷えを感じにくくしてくれます。
空気を入れて使用するインフレータブルマットは、寒さ対策だけでなく寝心地もアップするのでおすすめです。
さて、ここまで紹介したのは、グランドシートやコットを活用して”外”からの冷えを遮断するための工夫。
次はよりダイレクトに温もりを感じられる、”内”からの工夫について紹介します。
どれも簡単にできることばかりなので、冷えが気になるタイミングで気軽に実践してみてください。
【冬キャンプで快適に眠れる寝床の作り方4】シュラフ内に湯たんぽを入れる
冬キャンプの必需品といえば、湯たんぽです。昔からある防寒アイテムですが、シュラフの中に湯たんぽを入れるのは登山家なども実践している方法。
お湯を入れてタオルでくるみ、シュラフ内部の足元部分にセットしておくと、まるで電気毛布を入れたときのような優しいぬくもりを感じられます。
なお、お湯を湯たんぽに注ぐ際は必ず安定した場所で行い、身体にかかってヤケドをしないよう注意してください。
またお湯を入れたばかりの湯たんぽは非常に高温なので、タオルで包んだりお湯の温度を調整したりと工夫をして使用中の低温ヤケドにも気をつけましょう。
【冬キャンプで快適に眠れる寝床の作り方5】シュラフ内に毛布を入れる
湯たんぽがないときや安全面が心配な人は、毛布をシュラフの中に1枚入れるだけでも体感温度が変わってきます。
日中にも活躍するブランケットのほか、シュラフ(寝袋)の中に入れて暖かさや快適性をアップするインナーシュラフの使用もおすすめ。
最近ではニトリや無印などで軽量の毛布が販売されており、冬キャンプに持っていく人も多いのだとか。
ブランケットや毛布は寝床用に、1枚余分に持っていくと安心です。
冬キャンプの就寝時に注意するべきポイントとは?
冬のキャンプでは、ストーブを使う方も多いのではないでしょうか。
テント内を素早く暖めてくれ、非常に便利なアイテムではありますが、就寝中も使い続けると一酸化中毒の危険性が高まります。
また火事のリスクもあるので、就寝中は電源を切っておくと安心です。
とはいえ、特に幼い子どもと一緒に冬キャンプを楽しむときには、厳しい寒さをガマンしすぎるのもおすすめできません。
無理せず電源サイトやを利用し、ホットカーペットや電気敷き毛布を活用することで、冷えを感じにくくなります。
低温やけどにだけは注意しながら、ぬくぬくベッドタイムを楽しんでみてください。
冬キャンプで快適に眠れる寝床を作るための対策アイテム3選
暖かい寝床作りは、賢いアイテム選びからスタートしましょう。
寒さ対策に役立つ3つのアイテムを紹介します。
-32度対応 マミー型寝袋 FX-402D/Bears Rock
アウトドア専門メーカーの「Bears Rock」の製品で、寝心地と保温力にこだわって作られたアイテムです。
使用限界温度は-32度と、冬用寝袋として非常に頼もしいスペックです。
ふんわりとした中綿に包み込まれるような、寝心地の良さを味わえるでしょう。中綿には3Dファイバー中空化学繊維を組み込むことで保温力をアップ。
またシュラフに入った瞬間のヒヤッと感も軽減しています。丸洗いも可能なので、汗をかいても安心です。
ゆったり大きい2人用キャンプマット/WAQ
200cm×160cmと、ゆったりとした大きめサイズのキャンプマットです。
弾力性と断熱性に優れていて、地面からの冷えをしっかりシャットアウトしてくれます。
しっかりとした素材にも関わらず、コンパクトに畳めて軽量なので持ち運びも楽にできます。
ハサミでカットできるので、用途に合わせてサイズを調整することも可能です。
ヒートユニット・アンダーシュラフマット /LOGOS
メタルファイバーヒーティングで発熱する、ポカポカ快適マットです。
USB式のモバイルバッテリーで給電が可能で、電源サイト以外でも使えるというメリットがあります。
シュラフの中に敷くマットとしてはもちろんのこと、ブランケットや敷物としても活用可能。
冬キャンプのさまざまな場面で活躍してくれるでしょう。
冬キャンプで快適に眠れる寝床の作り方
テントの内部はしっかり暖まっているように思えても、シュラフに入って横になったとたん、寒さが気になるケースは少なくありません。
寒さが原因で眠れないとしたら、残念なキャンプの思い出になってしまうでしょう。
就寝中の冷えを防止するためのポイントは、事前準備にあります。
ポカポカ専用アイテムもしっかりと準備して、気持ちよく眠れる冬キャンプを目指してみませんか?
※この記事は2021年の記事を再編集して再掲したものです。