薪スタンドを使用するメリットはとても多い
キャンプで焚き火をするとき、薪はどのように置いていますか?
もし地面にそのまま置いているのであれば、薪スタンド(薪置き)の使用をおすすめします。
「薪を置くための道具なんて、わざわざ持って行くほどのもの?」と疑問に感じる方もいることでしょう。
しかし薪スタンドを実際に使用してみると、以下のようなメリットがあることがわかります。
- 薪が地面の湿気を吸わない
- 薪を取りやすい
- 木のクズが散らかりにくい
- 薪の移動がしやすい
- 地面に置くよりもスッキリとして見栄えが良い
薪に余計なスペースを取られることもなくなるので、テント内で薪ストーブを使用する方にとっては必須と言っても良いでしょう。
薪スタンドを取り扱っているメーカー自体が少ないなか、バンドックから販売されている「薪キャリースタンド」は飾り気のない無骨な雰囲気がキャンパーの心を刺激するアイテム。
バンドックの製品らしくお手頃価格なうえにとても使いやすく、「焚き火にはこれがないとはじまらない!」と思えるほど優秀な製品です。
シートの生地はコットン100%
薪を乗せるシートには厚手のコットンが使用されています。生地自体がかなり丈夫で、薪を何本乗せても、どれだけ雑に扱っても問題なさそうです。
さらにコットンには火の粉で穴があきにくいという特徴もあります。焚き火台のすぐ近くで使用するときも安心感があり、焚き火の楽しさを邪魔することもありません。
コットン製品ならではのナチュラルな風合いも特徴的で、ブラック一色の脚とマッチしてビンテージ感のあるたたずまいを演出しています。
パップテントやポリコットン製のワンポールテントなどとはとくに相性がよく、周囲の空間をコーディネートするための道具としても一役買ってくれるでしょう。
薪を持ち運ぶバッグとして使用できる
広葉樹の薪は見た目以上に重いもの。さらにヒモで束ねられた薪はとても持ちにくいため、両手でしっかり持って運ばなくてはなりません。
木のささくれが手に刺さったり服にひっかかったりしないように、車からテントサイトまで運ぶのはなかなか大変です。
その点、薪キャリースタンドにはスチール製の頑丈な持ち手がついているため、トートバッグのような感覚で薪を運搬できます。
キャンプの準備や撤収をするときだけではなく、あとから焚き火台の場所を移動するときや、夜露がつかないようにテントの前室にしまうときにも便利です。
また、キャンプ場で枝拾いをする場合においても、一度に大量の枝を持ち運べるので効率が格段にアップします。
あらかじめ薪を準備していく方、現地で調達する方の両方にとって、薪キャリースタンドが役に立つことは間違いありません。
組み立てが非常に簡単
薪キャリースタンドの組み立ては、まず4本の脚を広げてショックコードでつながれているパイプを接続します。そしてそのパイプにシートを取り付けるだけで完了です。
シートに薪を乗せている状態では少々やりづらさを感じるものの、慣れると10秒で組み立てられるようになります。
収納するときは組み立てと逆の手順で、シートを取り外して脚を分解するだけ。準備も撤収もとてもスピーディーにおこなうことができます。
コンパクトに収納可能
収納時のサイズは約14×14×40cmと、細長くて邪魔にならない大きさ。テントやタープなどと一緒にコンテナに収納できるサイズ感です。
脚がスチール製のため、重量は1.75kgとアルミ製の製品とくらべると少々重め。
高耐久性でどっしりと安定しているスチール製と、軽量で持ち運びが楽なアルミ製のどちらが良いかは、好みが分かれるところです。
収納袋はスペースに余裕があり、本体を少々雑に収納しようとしても無理なく入ります。
キッチリたたまないとケースのジッパーが閉まらない製品とはちがい、ストレスを感じることがありません。
ただ、欲をいうと収納袋に持ち手がついているともっと使いやすかったのではと感じます。ここは自分でカスタムして持ち手をつけてみるのも良いでしょう。
焚き火を愛するすべての人におすすめしたいキャンプ用品
キャンプを楽しむうえでは、焚き火はかなり重要なものと考えている方も多いはずです。
ゆらめく炎とパチパチとはじける音がもたらす癒やしであったり、焚き火を囲んでの会話であったりと、焚き火に求めるものは人それぞれ。
そしてその楽しい時間において主役となる焚き火台は、各々が持つこだわりが強く反映される道具でもあります。
そのお気に入りの焚き火台をさらに快適に使用するため、焚き火をサポートする製品にも注目してみてはいかがでしょうか。
薪の運搬を手軽にし、テントまわりの見た目にも良い影響を与えてくれる薪スタンドは、新たな標準装備として長く愛用し続けることができるツールです。
バンドック 薪キャリースタンド 商品詳細
使用時サイズ:46×43×39cm
収納時サイズ:14×14×40cm
重量:1.75kg
素材:スチール、コットン
価格:4000円(税抜)
写真・文/斎藤純平
【Profile/斎藤純平】
キャンプ、バイクツーリング、スキューバダイビングを趣味とするアウトドアライター。加えてこれから狩猟を始めようかと画策中。何をするのにも基本的にすべて一人で、キャンプもツーリングも思い立ったら即出発。読み手にとって本当に役に立つ情報を発信します。