国内最大手アウトドアブランド・モンベルの協力により、オリジナルチャリティーグッズを2016年12月1日より製作、販売。
「ホームレス状態を生み出さない日本」を目指し、ホームレスの人・生活困窮者を対象に仕事やシェルターの提供、相談事業を行ってるHomedoor(ホームドア)。シェアサイクルHUBchariを中心に、当事者の特技を生かした仕事づくりに力を入れているNPO法人です。
Homedoorでは、これまでホームレス状態からでもできる仕事づくりを中心に活動してきました。元ホームレスのAさんは、「生活保護には頼らず、自分で働いたお金でアパートを借りたい!」と3ヶ月間一生懸命働き、貯めたお金でアパートに入ることができました。しかし、めいっぱい働きながらギリギリまで節約しての路上生活は過酷です。そこでHomedoorでは、ホームレスの人がすぐに入れて、無理なく働きながら生活できる住まいを提供したいと考え、シェルターを開設することになりました。今回製作したグッズの売り上げは、その運営に使われます。
家があるからこそ、アウトドアは楽しめる!
キャンプに登山、グランピング…近年、老若男女を問わずアウトドア人気が高まっています。たまに自然の中で思いっきり過ごすと良い気分転換になりますが、アウトドアは「家」という日常空間があればこそ楽しめるもの。
一方で、家のないホームレスの人たちは、「今夜はゆっくり寝られるかな…」「ここだったら追い出されたり襲われたりしないかな…」と不安を感じながら毎日を過ごしています。一度ホームレス状態になってしまうと、そこから脱出して再び住まいを得るのはとても困難です。働いてお金を貯めようと思っても、住所や連絡先がないと仕事を見つけることすらできません。
モンベルクラブファンドよりホームレス支援団体にオリジナルグッズを提供
自然やアウトドア・スポーツを愛するモンベルクラブ・メンバーとその気持ちを共有したい、そんな思いから始まったのが、『モンベルクラブ・ファンド』です。モンベルクラブ会員さま1人につき年間50ポイントが基金に貯まり、「モンベルが自然環境や社会に対してできること」を考え、自然保護や社会貢献、冒険・探検などの活動を行う非営利団体や個人に対して支援しています。
「なぜ、豊かと言われる日本でホームレスが生まれるのか」まずは“知る”ことから
ホームレス問題は身近に感じにくい社会問題です。無知や偏見から、「ホームレスの人は怠けている」「自己責任だ」と片付けられてしまうことも少なくありません。アウトドア用品メーカーの作ったチャリティーグッズを購入することで、ホームレスの人が路上生活を脱出し住まいを得る(インドア)ことを応援することができます。普段あまり感じられることのない「帰る家があること」の大切さを、アウトドアを楽しみながら考えてみませんか。