本音で話し合う場の必要性
現在、日本経済が置かれている状況は、極めて厳しいと言わざるを得ません。
そんな中、各企業においては、その未来を経営層や企画セクションなどにいる一部の人が考えるのではなく、社員一体となって知恵を出し合い、当事者として行動を起こしていくことが重要とされています。
そのためにはまず、組織で働く人たちが役職や立場を超えて、未来や不安、想いや課題などについて、本音で語り合うことが必要。
とはいえ、オフィスの中や飲み会の場では、本音など出るはずがなく、話し合いも表面上のものになってしまうこともしばしば。
こうした問題を解決するための場として作られた施設が、今回ご紹介する「TAKIVIVA」です。
TAKIVIVA
「TAKIVIVA」は、北軽井沢にオープンした、火を据えたオープンエアな空間で話し合いができるビジネス向けの宿泊型ミーティング施設。
ここでは「TAKIBIcation」と呼ばれるビジネス合宿サービスを提供し、企業や組織の人々が安心して本音で語り合える時間と空間づくりを支援しています。
いつもの環境・思考・常識を覆し、「生きる」ことをリアルに感じられる場所を目指しており、どう生きるべきか、どう働くべきかを見つめ直す施設として注目を集めています。
そんな「TAKIVIVA」には、多くの施設があり、焚き火を筆頭にさまざまな火を体験できる独創的な空間が楽しめます。
主要屋外ゾーン
<炊火食房(たきびしょくぼう)>
定番のアウトドア料理に偏るのではなく、薪火と炭火を使い、日本古来の「かまど」や「囲炉裏」の真価を再認識できるような場がこちらの炊火食房。
建屋からかまど・囲炉裏まですべて手作りなのが最大のウリです。
屋根の下で20~40人が作る、食べる、のプロセスを通して親交を深め、参加者同士の心身をほぐす場となることでしょう。
<炎舞台(えんぶたい)>
「TAKIVIVA」の象徴ともいえる、直径9mのファイヤーピットが目印。
見上げるほど大きな火のキャンプファイヤーをはじめ、丸太を燃やす「スウェーデントーチ」を中心に立て、それぞれが思い思いに火を囲むことができます。
30~50人規模で、同じ火の方向を見つめ、「個」と「集団」の全体のつながりを深める場とするのにオススメです。
<火野間(ほのま)>
じっくりと薪を燃やしながら語らえる、火野間(ほのま)。
焚き火を中心に据え、ひとりでも、ふたりでも、5~6人でも一定の距離間で「じぶんの物語」を語り、「だれかの物語」を聞く場として使うのにぴったりな場所です。
こちらでは、薪割り、梵付け作りや、レインボー焚き火、焚き火マシュマロといったアクティビティから、お炊き上げ座談会などのレクリエーションまでを楽しむことができます。
主要屋内ゾーン
<SHELTER(シェルター)>
浅間高原に点在する、火山の避難施設から着想してできたSHELTER。
堅牢なコンクリートの建物を、きびしい自然に対峙する人間の砦ととらえ、都市の人々を迎え入れる拠点としています。
80名ほどが着席できるホールと、少人数用のミーティングルームが併設されています。
<ReGo(りごう)>
シェルター2階に上がると、心地よく感じられるスケールと照度にこだわり、ミニマルにデザインされたReGoが現れます。
狭さが心地よく感じられる空間で外界の刺激をブロックし、ひとり静かに内省する場所として使うのがオススメ。
「TAKIVIVA(タキビバ)」
所在地:群馬県吾妻郡長野原町北軽井沢1990-5647
面積:約10,000㎡(約3300坪)
開業:2020年9月1日(火)
「TAKIVIVA」サイトURL:https://takiviva.net/
「TAKIBIcation」サイトURL:http://www.scholar.co.jp/takibication/
文/中山 圭
【Profile / 中山 圭】
東京都立川市出身。広告代理店、出版社2社での広告営業を経て2019年に独立。趣味はルアー釣り、カメラ、音楽(ベース)。学生時代に始めたバス釣りで、2年もの間釣れなかったことから、ルアー釣りにのめり込むことに。ここ数年はバラした70cm以上のGTを追い求めて、南の島遠征を繰り返している。将来の夢は風景写真で入賞を果たすこと。モットーは、“釣果と景色は足で稼ぐべし”。