暑い日に必要な保冷剤
暑いキャンプは、冷たい飲み物が欲しくなるのもそうだが、生モノが腐らないように保冷しておく必要がある。
その際に便利なのが保冷剤で、総合キャンプ用品メーカーからコスパ重視の国内メーカーまで幅広いところから発売されている。
今回紹介するのは、アメリカから上陸した保冷剤。しかも、成り立ちを聞くとどうもただ者ではない。一体どんなブランドなのか、実際に使ったレビューとともに紹介する。
医療用向けに開発された液体技術を活用
今回紹介する「クーラーショック」は、やわらかい素材でできたソフトタイプ保冷剤。硬いボックス型のハードタイプが一般的で、この時点で差異性が現れている。
サイズはS・M・Lの3種類用意され、小さいクーラーから大きいクーラーまで用途にあったものを使えるのが特徴。厚みは約0.2mmと、他の保冷剤と比べて圧倒的に薄い。
前述したように、同ブランドはアメリカで開発された商品。特筆すべきは、ソフトタイプなのに保冷力にすぐれているところ。その秘訣は、医療技術を生かしている点にある。
医療現場では、血液を輸送するのに規定の温度で運ばなければならず、なおかつ成分が変わらないように長時間維持することが求められる。
クーラーショックは、血液を最適な状態で運べるようにゲル化技術を開発。同時に、アルミニウム、ポリエチレン、ナイロンの3層でできた特製ケースも採用。この2つを組み合わせて保冷剤として販売したのだ。
自分はSサイズを購入。8時間ほど冷凍庫に入れておけば完成するので、使用しないときに保冷しておけばしっかり冷えた状態で使える。
メーカーによると、凍ったクーラーショックはクーラー内でマイナス7.8℃を維持できるように作られており、Lサイズのクーラーショックを1個使用すると、15L容量のクーラーでは1日中保冷力が持続。2個あれば2日間保冷できるとのこと。
中を見てみると、透明の粒が入っている。店頭で販売されている際はゲル化されておらず、そのまま冷やしても使えない。あらかじめ準備をする必要がある。ここからは、ゲル化させる方法を紹介する。
クーラーショックの準備方法
まずパックのフタを開け、水を入れる。Sサイズは355ml。口が細いため、外に漏れないか心配な人はジョーゴなどを用意しておこう。
水を入れ終わったら、付属の栓を口に入れてしっかりと固定する。
最後にフタをすれば完成。要は水を入れて栓をすればいいだけなのでラクちんだ。
あとは冷凍庫に入れて8時間以上放置すれば保冷剤として使える。入れた水は、中にもともと入っていた成分と溶け合いジェルになるので、水を入れる作業は一度だけでオッケー。これで何度でも使える。
一度ジェル化したものを外に出してはいけないため、封を開けないようにしよう。子どもが飲み物と誤って開けないように!
実際にキャンプでクーラーショックを使ってみた
梅雨が明けたころにキャンプをする機会があったので、クーラーショックを使うことにした。長時間、冷凍庫で冷やしていたものはキンキン! 念のため、Mサイズも購入して2個で冷やすことにした。
最初はソフトクーラーに入れて運び、キャンプ場でハードクーラーに入れ替えてドリンクを保冷するのに使用。
2日間は快晴に恵まれ、都内では気温が35℃まで上がっていたが、宿泊したキャンプ場は30℃前後。湿気もあまり感じられず、快適に過ごせた。
2日目になって、クーラーに入っていたドリンクがどうなったのだろうか。
ビールを取り出したところ、十分に冷えておりおいしそう! ハードタイプを入れた別のクーラーでは、中に入っていたドリンクがぬるい状態だったが、クーラーショックのほうは大健闘。これからも使っていきたいと感じたのであった。
価格はハードタイプよりやや高め
ちなみに、Sサイズの値段は777円+税、Mは1,188円+税、Lは1,814円+税。某メーカーのハードタイプ保冷剤はSで150円+税、Lで367円+税となっている。
使用する素材や大きさが異なるが、ハードタイプよりやや価格は高い。
クーラーショックでドリンク・生モノを保冷しよう
1泊のキャンプで本領を発揮してくれたクーラーショック。
連泊のことを想定してもう少し買い足そうか考えているところだが、その際はどのくらい内容物が冷えるのか楽しみ。
暑い日のキャンプに、ぜひ使ってみてはいかがだろうか。
クーラーショック 製品紹介
価格:S/777円+税、M/1,188円+税、L/1,814円+税
サイズ:S/16.5×19×2.5cm、M/25.5 × 25.5 × 2.5cm、L /25.5 × 35.5 × 3.8cm
クーラーショックの公式ページはこちら
【文/撮影】小川迪裕
【Profile/小川迪裕(オガワミチヒロ)】
フリーランス編集者、ライター。得意ジャンルはキャンプとファッションで、雑誌からWEBまで幅広く寄稿する。最近はタブロイドやイベント冊子の製作、イベントの企画、ブランドPRなどもやる何でも屋に。