”キャンプ場銀座”道志の魅力に迫る/第1回
通称「道志みち」と呼ばれる国道413号線。
神奈川県相模原市から山梨県の山中湖までの東西を横断する全長71.7 kmのこの国道は、そのほとんどが道志川沿いです。
このエリアは一般的に「道志(どうし)」と呼ばれ、古くから様々なタイプのキャンプ場が点在する“キャンプ場銀座”となっています。
この「道志」エリアは、神奈川県の相模原市と山梨県南都留郡道志村とにまたがっています。
本記事では山梨県側の道志村にスポットをあて、キャンプ場を中心とした知られざる道志村の魅力を全5回で探っていきます。
道志村はキャンプだけじゃない! アクティビティも充実
道志村はキャンプのイメージが強く、アウトドア・アクティビティがないと思われているふしがあります。しかし、道志村にも魅力的なアウトドア・アクティビティが存在しています。
おすすめアクティビティをピックアップして紹介します。
マウンテンバイクとリバーウォーキング 「Doshi Deer Trail」
注目のアクティビティのひとつがDoshi Deer Trailです。
株式会社リトル・トリーが運営するこのDoshi Deer Trailは、道志の自然を五感で感じることができるマウンテンバイクのツアーです。
半日(3時間)、もしくは1日(6時間)のツアー、そして山林に整備された専用コースを走る3つのプログラムが用意されています。
加えて、そのなかで林道を使用したツアーは初級と中級、そして専用コースは上級と、参加者のレベルに応じたツアープランがあるので、初心者からやりこんでいる人までさまざまな人が楽しめます。
またマウンテンバイクのレンタルもあるので、装備や機材を持っていないという方も安心です。
このDoshi Deer Trailは、もともと林業の観点からスタートしています。
水源でもある道志の森林を守るには、山の整備は欠かせません。マウンテンバイク用のコースを整備することは山の整備につながり、それを活用することで森林の持つ価値を再発見できるとわかったのです。
Doshi Deer Trailは森林の価値を楽しく伝えるために生まれました。
森林を守るという理念も大事ですが、まずは先にマウンテンバイクで道志の森を楽しんでもらいたい、体験してもらいたいと代表の大野さんは言います。
楽しい体験をすることで、そこから一緒に森林を守る必要性を学びとして伝えるのがDoshi Deer Trailのコンセプトです。
マウンテンバイク以外にも、リバーウォーキングツアーもあります。マウンテンバイクはちょっと苦手だけど自然を楽しみたいという方にオススメです。
安全面を考慮し、あらかめリバーウォーキングできるコースを設定していて、その時の水量や参加者の状況に応じて臨機応変に沢に入りウォーキングをします。所要時間は約3時間で、途中、沢登りや滝登りも楽しめます。
リバーウォーキングへの参加は小学生から可能で、ヘルメットやハーネス、マリンシューズ(大人のみ)など必要な用品・用具は、現地で用意されています。
Doshi Deer Trail 詳細
マウンテンバイクやリバーウォーキングのツアーはいずれも事前の予約が必要です。
<マウンテンバイク>
・半日コース 5,000円(高校生以上)/子ども 2,500円(小学2年生~中学生)
・1日コース 8,000円(高校生以上)/子ども 4,000円(小学2年生~中学生)
※別途マウンテンバイクのレンタル費が発生
<リバーウォーキング(約3時間)>
・大人(高校生以上) 5,000円
・子ども(小学生~中学生) 2,500円
※ヘルメット、ハーネス、マリンシューズ(大人のみ)など備品レンタル付
住所:山梨県南都留郡道志村岩瀬6889-2
TEL:0554-56-9676
詳細はこちら
問い合わせはこちら
道志ならではの食&もの作り体験「みなもと体験館道志・久保分校」
国道413号線を神奈川県側からアプローチした場合、県境の両国橋を越え5kmほど走ると、道志の豊な自然を体験できる「みなもと体験館道志・久保分校」があります。
ここは廃校を利用した体験施設で、道志の食体験、もの作り体験、環境学習など道志の自然を体験することができます。
ご当地食材を堪能できる食体験
うどんの手打ち体験やそうめん流しならぬうどん流し、道志ポークを使ったピザ作り、バウムクーヘン作り等が体験できます。
道志村には蕎麦もありますが近隣自治体にご当地麺「吉田のうどん」があるように、文化的にはうどんが主流なのだそう。みなもと体験館では、そのうどん打ち体験ができます。
また、クレソンが入った緑色のバームクーヘン作りも人気。
あまり知られていませんが、道志村はクレソン栽培に適した環境のため、村内各地にクレソン畑があり、隠れた名産品となっているのです。そんなことからクレソン入りのバームクーヘンが誕生。
バームクーヘン作りでは、竹にクレソン入りの生地を巻き付けて炭火で焼きあげます。バームクーヘンがどのように作られるか、実際に体験できるので、お子さんと一緒にやると盛り上がるはず。
”myはし”作りも楽しめる!もの作り体験
道志の自然素材を使ったキーホルダー、おはし、鉛筆立てなどを作ることができるものづくり体験も家族連れにオススメです。
間伐材やまつぼっくりなど、豊富な道志の自然素材が用意されていて、電動糸のこぎりなどを使い、DIYで作ります。
キャンプに行く前にみんなでおはしづくりをして、”myはし”でバーベキューなんていうのも面白そうです。
また、併設の農園では収穫体験もでき、季節に応じたイベントが実施されています。
「みなもと体験館」では、自分が食べるものや使うものを自分で作る体験ができます。ふだんはなかなかできないことなので、大人も子どもも創造力を刺激されるはず。
みなもと体験館道志・久保分校 詳細
各種体験は随時可能ですが、事前予約が必要です。
施設利用料金 大人:500円(高校生以上)/子ども(4歳以上):300円
各種体験料金例
・うどん打ち(2名~) 700円/食
・道志ポークピザ 900円/枚
・クレソンバームクーヘン 2,000円/本
・おはし作り 850円
・鉛筆立作り 600円
・木工体験 1,500円
住所:山梨県南都留郡道志村2167
TEL:0554-20-4688
詳細はこちら
※コロナウィルス感染拡大防止のため、手指の消毒やこまめな手洗い、マスクの着用をお願いしております
※予約状況によっては、入館人数制限をさせていただいております
ファミリーにオススメのキャンプ場を紹介!
最後に、ファミリーキャンプにオススメのキャンプ場をご紹介します。
子連れの場合は、ソロキャンプや友達とのグループキャンプのときとはキャンプ場選びの基準が変わってきます。
家族で使いやすい特徴を持ったキャンプ場ですので、ぜひ参考にしてみてください。
センタービレッジキャンプ場
センタービレッジキャンプ場は道志ならでは自然を体験できるキャンプ場です。場内に持萩沢(道志川の支流)という清流が流れ、自然を満喫するには最高の雰囲気が味わえます。
ファミリーにオススメとした理由は、このキャンプ場はテントサイトが段々畑的になっているため、隣接するサイトとも密接しておらずプライベートな空間が確保されているから。
ファミリーキャンプでは、子どもが近隣のサイトに迷惑をかけないかと悩むキャンパーさんもいますが、センタービレッジキャンプ場は自然とそうなりにくい構造となっています。
また、クオリティの高いバンガローも設置されているのも高ポイント。多くはデッキ付きで、そのデッキには屋根付きも多く、なかにはロフト付きのタイプもあります。
キャンプ初心者のファミリー、天候を気にせず楽しみたい方にはぴったりの施設です。ファミリー層の利用が多い閑静なキャンプ場なので、キャンプデビューを考えているご家族にもオススメです。
センタービレッジキャンプ場 詳細
住所:山梨県南都留郡道志村12311
TEL:0554-52-2885/関東地区フリーダイヤル 0120-80-2885
開設:4月中旬~11月中旬
予約方法:電話
詳細はこちら
※コロナウィルス感染拡大防止のため、受付や炊事場等の共用部ではマスクの着用及び手指の消毒をお願いしています。
【文/撮影】ランドメール・鈴木
【Profile/ランドメール・鈴木】
神奈川県横浜市出身、広告会社経営。キャンプをはじめクルマ、マ