ビールが美味しい季節がやってきた!
先日、ビールのテイクアウトとおすすめのグラウラーを紹介したが、今回はグラウラーで持ち帰ったビールをどうしたらおいしく入れられるかを紹介!
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ポイントを押さえれば、キャンプや暑い日に一杯飲みたくなるビールが、感動するほどおいしくなる。
おいしく入れる方法を教えていただいたのは、東京の狛江にある人気酒屋「ビアセラー東京」スタッフの木村さん。
3年前のアメリカ旅行をきっかけにクラフトビールの世界にハマり、同店で働きながら普段の生活でもキャンプでもビールを飲む愛好家だ。
ビールをおいしく入れるポイントは3つ!
ビールの味を楽しむには、
① ビールとグラスがある程度冷えていること
② 泡を多く作りすぎない
が大事と木村さんは話す。
「ご存知の人もいると思いますが、ビールはぬるいと炭酸ガスが抜け、ただの苦い飲み物になってしまいます。そのため、冷蔵庫などに入れてギリギリまで冷やしておくのが大事です。
ただし、居酒屋などで出されるキンキンに冷えたグラスは、爽快感だけが前面に出てしまいビール特有の味がわからなくなるケースがあります。冷やしすぎず、ぬるすぎないほどがビールをおいしくさせるのです」
「ビールをおいしく飲むには、ビールと泡の黄金比 7:3で入れるのが定番です。しかし、このバランスを初心者が入れるのは、ちょっとコツが必要になります。
黄金比で入れられるか心配な人は、泡を少なめに入れるようにしましょう。泡が多めになった場合、早めに飲まないと酸化したものがビールと混ざり、味を損なうことになります」
木村さんおすすめの方法でビールを入れてみた
では実際に、木村さんがおすすめするビールをおいしく入れる方法でいざトライ!
まずはグラスを洗浄し、その後に水道水を満タンになるまで入れ続ける。キャンプであれば、炊事場をお借りするか、ジャグや汲んだ水を満水まで入れてもよし。
「先にグラスを洗っておくことで、残った汚れを取り除けます。グラスを冷やす際、あらかじめ冷蔵庫に入れておくのもいいですが、水道水に浸しておくだけでも冷やせます。時間がない人はやってみてください」
次にグラウラーに入ったビールをグラスに注ぐ。その際、グラウラーのハンドルは指を入れ、手のひらでグラウラーをしっかり持つようにするのがコツ。
「注ぎ方は特段これが絶対ではありませんが、ハンドルを握って注ごうとすると腕を高い位置まで上げないといけないため、非常に苦しい体勢で注ぐことになります。この方法で注げば、力に自信がない人でも手軽に注げます」
注ぐ際は、グラスの側面をつたうようにゆっくり入れること。そして上から1/3くらいまで注いだらそのままビールに当たるように入れよう。
「ビールを一気に入れると、炭酸ガスが活発化して泡が大量に出てしまいます。そのため、活発にしないようにゆっくりと注ぐのがポイントです。グラスを傾けておくと、側面をつたって注ぎやすくなります」
今回は2名分のビールを注いでみた。1杯目(奥のグラス)はうまくいかなかったが、2杯目(手前のグラス)は成功! 肉料理と一緒においしくいただくことができた。
なお、グラウラーでビールを注ぐ方法について補足すると、アイテムによってハンドルの形状が異なる場合がある。たとえば写真右のクリーンカンティーンはハンドルレスだが、細長タイプなのでそのまま持って注げる。
また中央2つのハイドロフラスクは、一方の手でハンドルを、もう一方の手で底を持って入れたり、片手で底を持ってワインのように注いだりと、こちらは状況とお好みに合わせて使ってもらいたいとのこと。
グラウラーで美味しいビールを飲もう
これからビールがおいしくなるシーズン。いつものように瓶や缶で飲んでもいいが、たまには贅沢して酒屋さんでビールをテイクアウトしてみるのも面白いだろう。
木村さんおすすめの注ぎ方を参考にして、おいしくいただいてみてはいかがだろうか。
「ビアセラー東京」 ショップ情報
東京狛江市和泉本町1-12-1 1F
TEL:03-5761-7130
問い合わせ先:info@beer-cellar-tokyo.com
http://www.beer-cellar-tokyo.com
【文/撮影】小川迪裕
【Profile/小川迪裕(オガワミチヒロ)】
フリーランス編集者、ライター。得意ジャンルはキャンプとファッションで、雑誌からWEBまで幅広く寄稿する。最近はタブロイドやイベント冊子の製作、イベントの企画、ブランドPRなどもやる何でも屋に。