有名ブランドなのに180円で買える超手頃ドリッパーを発見
「Kalita(カリタ)」といえば、3つ穴のコーヒードリッパーとして世界中で知られる日本の有名コーヒー器具メーカー。
銅製やホーロー製の本格的な商品からプラスティック製のコスパが高い商品まで幅広く展開するが、今回紹介するのはなんと180円+税と破格の価格のドリッパー。
実際のサイズ感やコーヒーを淹れた感想も含めて紹介する。
ウエストバッグに入る小さいサイズが魅力
今回紹介するカリタ「カフェ・ウノ」は、1人分のドリップコーヒーを淹れられる商品。サイズは約120×56×44mmで、重量は約30g。手の上に載せられるほど小さく、高さが低く横長の作りなので収納にも便利。
カリタを代表する3つ穴を採用し、他の円錐タイプの1つ穴と比べてスムーズにコーヒーを落としてくれる。これによって、コーヒーの苦味が抽出される前にすぐに水分が落ちるため、すっきりした味わいに仕上がるのが特徴だ。
筆者が愛用するアークテリクスのバッグ「マカ2」を用意してみた。ご覧のとおり、余裕で入るほどコンパクト! これならソロキャンプのときに、コーヒーを飲みたくなったらすぐに取り出して飲める。
キャンプだけでなく、デイキャンプや登山でも使えるので、持ち運びがしやすいのがポイント。カラーはイエローのほか、グリーンとピンクもあり、どれもかわいらしい色を展開している。
ドリッパーなので、コーヒーを抽出するのにはペーパーフィルター(ろ紙)が必要になる。「カフェ・ウノ」は「101」という1〜2人用のもっとも小さいペーパーを推奨。40枚入りで170円。カフェ・ウノと合わせても350円なので、それでも非常にお買い得……。
ペーパーをセットする方法は簡単で、まず横の接着部を折り、次に底の接着部を折れば完成。注意点は、2箇所の接着部を互い違いに折ること。
これによってペーパーとドリッパーが密着しやすくなり、抽出したコーヒードリッパーに付いてスムーズに下へ落ちる。これは毛細管現象と同じ原理とされている。
互い違いではなく同じ方向に接着部を折ると、重なった部分に厚みが増し、ペーパーとドリッパーとの間に隙間が生まれやすくなる。そうなるとペーパーに付いた水分が残りやすく、ドリッパーへコーヒーが付かないため下に落ちにくくなるのだ。
話は逸れたが、実際に101のペーパーをドリッパーにセット。ペーパーフィルターにはホワイトとブラウンの2種類があり、前者はホワイトに漂白したもので、ブラウンは漂白していないペーパー本来の色で作られている。価格は変わらない。
筆者はそれぞれで抽出したコーヒーを飲んだことがあるが、正直あまり変わらなかった。しかしコーヒーの愛好家が言うには、「ブラウンのほうが紙の香りがコーヒーに移る」とのこと。ん〜なんとも奥深い!
実際に抽出してみた感想は?
ではドリッパーをマグの上に載せ、コーヒー豆をペーパーに入れて実際にドリップしてみる。ドリッパーは横長の形状のため、コーヒーが下へ落ちるところを見られる。そのおかげで、あとどのくらいでコーヒーを淹れられるかがひと目でわかる。
モノによってはマグの口を覆うほど大きいドリッパーもあるが、それだとどのくらいコーヒーが落ちているかがわからず、入れすぎてしまう心配がある。
今回はハイマウントの「ミニドリップポッド300ml」を使用。12投でお湯を使い切りドリップが完了し、スッキリしながらもはっきりとしたコーヒーの味を楽しむことができた。
「カフェ・ウノ」で淹れている様子をYouTubeにもアップしたので、興味がある人は合わせて見ていただきたい。
「カフェ・ウノ」を使用する際の注意点
「カフェ・ウノ」は高さがあまりないため、コーヒー豆とお湯の注ぎすぎには注意。本体より高くセットすると、外にあふれる恐れがある。コーヒー豆は1人分の10gを目処にセットし、お湯も本体より上へあがりすぎないように調整して入れよう。
淹れ終わったらコップから本体を外す必要があるため、いったん置いておく別のコップや容器を用意しておこう。それによってテーブルを汚さずに済む。さらに、別の容器に移す際は本体が熱くなっているため、気をつけて持つようにしよう。
カリタのドリッパーでキャンプを有意義に!
筆者はコーヒーの専門家ではないので、コーヒー豆の種類や挽き具合、お湯の温度など細かいところまではあまりこだわらない。
自分と同じような考えの人は、価格も手頃で持ち運びがしやすいカリタの「カフェ・ウノ」はきっと魅力に感じること間違いなし! ぜひ一度、試してみてはいかがだろうか。
カリタ「カフェ・ウノ」商品紹介
価格:180円+税
サイズ(約):120×56×44cm
重量(約):30g
カラー:イエロー、グリーン、ピンク
商品の詳細はこちら
【文/撮影】小川迪裕
【Profile/小川迪裕(オガワミチヒロ)】
フリーランス編集者、ライター。得意ジャンルはキャンプとファッションで、雑誌からWEBまで幅広く寄稿する。最近はタブロイドやイベント冊子の製作、イベントの企画、ブランドPRなどもやる何でも屋に。