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酒屋さんが選ぶキャンプ必須アイテム!便利な 「グラウラー」の実力とは?

ビールをテイクアウトするのに便利なグラウラー

先日、酒類販売業免許(飲食店がお酒を開封しない状態で提供する資格)について紹介した。この資格を持つことで、缶や瓶だけではなく、タップで容器にビールを注ぎ、量り売り(テイクアウト)できるようになる。

【関連記事】スタンレーのグラウラーでビールのテイクアウト(量り売り)を試してみた!

このようにビールのテイクアウトができる店は、近年少しずつ増えているが、持ち帰る際に便利なアイテムがグラウラーという容器。今回は、酒屋さんのスタッフの私物を拝見しながら、グロウラーの機能や特徴について紹介する。

今回紹介してもらうのは、東京の狛江にある「ビアセラー東京」の木村渓佑さん。同店のオープンから現在も働くスタッフで、実はキャンプも大好きというキャンパー!

よく行く場所は奥多摩のキャンプ場で、理由は「近くにビールのテイクアウトができるお店があるので、立ち寄って購入してキャンプで飲むのが楽しみ」だからとのこと。

ビアセラー勤務のキャンパー木村さんが持っているグラウラーを拝見

では、さっそく木村さんが持っているグラウラーを見てみよう。

右からクリーンカンティーン(現在は廃盤)、32オンスのハイドロフラスク(現在は廃盤)、64オンスのハイドロフラスク(こちらはお店で販売しているものだが私物もあり)、そしてグラウラーワークスの4点。

最初にクリーンカンティーンのグラウラーから。こちらは同ブランドを代表するリフレクトボトルに、グラウラーとして使えるゴムパッキン付きのフタに変更したもの。

保冷性能はそこまで高くはないが、18/8ステンレススチールという丈夫な素材を使っており、ガシガシ使っても壊れずに気兼ねなく使えるのが魅力。

「ビールを入れて持ち運ぶとき、パッキンの密閉性が低いと炭酸ガスの圧力に負けて液体が漏れてしまうことがあります。クリーンカンティーンのパッキンは非常に丈夫で、最初に購入したグラウラーですが、3年経っても壊れていません」

次にハイドロフラスク。小さいほうは旧式で今では販売されておらず、大きいほうは今も販売されている現行品。構造はほぼ同じで、口が広くて持ち運びしやすいハンドルがついているのがお気に入りポイント。

「一般的な水筒でも採用されているスクリュータイプのフタですが、ハイドロフラスクは炭酸ガスが漏れないようにフタの溝(奥)にゴムパッキンを内蔵しているので、圧力に負けることがありません。また真空断熱構造を採用していて、一晩中寝かせてもあまり温度が変わらないことに驚きました」

続いては、アメリカのポートランドを拠点とするグラウラーメーカー「GROWRER WEREKS(グラウラーワークス)」のアイテムは非常に斬新!

このUKEGは、グラウラーとしてだけでなくビアサーバーとしての機能が特徴で、フタに交換式の炭酸ガスカートリッジを装備し、本体に付いているタップからビールを出せるのだ。

「こちらも長く使用していますが、グラウラーとビアサーバーの両方の機能を兼ね備えているのが優秀ですね。保冷性も高く、グラウラーメーカーということもありフタの密閉性も高いです。タップでビールを入れられるので、お店さながらの味を楽しめます」

グラウラーとして使う際はゴムパッキンの有無をチェック

木村さんの私物を拝見したところ、大事なのは見た目や保冷性ではなく「フタの密閉性が高いか」ということ。こちらは筆者がビールのテイクアウトをした際に使ったスタンレーのグラウラー。

「もちろんデザイン性が高ければ映えますし、保冷性が高いことに越したことはないです。しかし、密閉性が低いとビールに空気が触れて酸化してしまい、香りや味が衰えてしまいます。ゴムパッキンが付いていると、ある程度密閉性は高くなるので、購入する際はチェックしてください」

ちなみに、キャンプへ持っていく際はクルマの揺れで炭酸ガスの圧力が強まったり、太陽にさらされてぬるくなったりしやすい。クーラーボックスに入れて保冷したり、グラウラーがあちこち揺れないように固定したりなどして、持ち運ぶのがおすすめとのこと。

ビールを飲むときはどんなグラスに入れるのがおすすめ?

グラウラーは持ち運びの容器なので、コップやグラスなどにビールを移さないと飲めない。ではどんなグラスがおすすめなのか、木村さんに聞いてみた。

「USパイントグラスに入れて飲むのがおすすめです。定番は16オンス(437ml)で、素材が厚いので一般的なガラスグラスより保冷時間が少し長いです。ビールの香りが立つようになっているので、楽しみながら飲めます」

グラウラーで手軽にビールを持ち帰ろう

今回は、木村さん愛用のビールのテイクアウトにおすすめのグラウラーを紹介しました。なお、ビアセラー東京でもグラウラーをいくつか販売しているそうなので、お話を聴きながらグラウラーを購入して、テイクアウトを試してみてはいかがだろうか。

「ビアセラー東京」 ショップ情報

東京狛江市和泉本町1-12-1 1F

TEL:03-5761-7130

問い合わせ先:info@beer-cellar-tokyo.com

http://www.beer-cellar-tokyo.com

【文/撮影】小川迪裕

【Profile/小川迪裕(オガワミチヒロ)】

フリーランス編集者、ライター。得意ジャンルはキャンプとファッションで、雑誌からWEBまで幅広く寄稿する。最近はタブロイドやイベント冊子の製作、イベントの企画、ブランドPRなどもやる何でも屋に。


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