一度使ったら手放せない魅惑のバーベキューアイテム
私は昔からソロキャンプが大好きで、天気の良い休日はたいていどこかのキャンプ場に出かけています。
誰かに気を使うこともなく、好きなときに好きなことをして、ひとりの時間を楽しんでいます。
そしてやはり、一番の楽しみは食事の時間。開放的で爽やかな自然の中においては、バーベキューの肉が何倍にもおいしく感じられます。
毎回、今日は何を焼いて食べようかと、買い物の段階からワクワクが止まりません。
そんな私から、今回皆さんに紹介したいのがこのガス式卓上バーベキューコンロです。カセットコンロの名作を数々リリースしているイワタニのもので、その名も「炉ばた焼器 炙りや」シリーズ。名前からしておいしそうです。
これがまた非常に使いやすくて、家でもソロキャンプでもしょっちゅう使っています。そのためかなり使用感がありますが、そこはご愛嬌ということで……。
ガス式だから使い方が究極的にシンプル
この卓上バーベキューコンロの魅力は、なんと言っても手軽に使えることにあります。
まずはカセットガスをセットし、
つまみを回して点火します。
アミが熱くなったら食材を乗せて、あとは焼けるのを待つだけ。
焼きあがりました。ここからは食べたいものをどんどん焼いて、よく冷えたビールと一緒に楽しみましょう。
このような感じで、バーベキューをやりたい時にすぐ始められます。
準備にほとんど時間がかからないので、昼間の時間が長い夏の時期には、仕事から帰った後でもバーベキューができてしまいます。
家に帰ってからの楽しみがあると、仕事中もワクワクしてしまいます。
炭火に負けないくらいおいしい
ここまで読んでいただいた方のなかには、こう思っている方もいるのではないでしょうか?
「ガスで焼いた肉がうまいのか?」 と。
そのような方こそ試してみてほしいんです。炭火で焼いたものにも劣らない味わいです。焼いた肉がガスくさくなることもありません。
事実、高級な和牛の肉を提供している焼肉屋さんでも、このタイプのコンロが使用されていることがあります。
おいしさの秘密は遠赤外線。この卓上バーベキューコンロは食材を直接火であぶるのではなく、ガスの火で熱したプレートからの熱で焼く構造になっています。
この構造により、炭火で焼いたように肉がおいしく焼けるのです。
火力の調整が簡単にできるのも便利なところ。肉が焦げないようにと急いで食べる必要もなくなります。
串焼きにも対応
折りたたまれている串焼き用のバーを起こすと、このように串焼きを並べられるようになります。焼肉だけでなく、焼き鳥も楽しめちゃうなんて、もう最強です。
自分でカットした食材を串打ちしてオリジナルの串焼きを作るのも楽しいですし、スーパーや精肉店から生の焼き鳥を買って焼くのも簡単でおすすめです。
ビールやハイボールに合う料理は数あれど、焼き鳥にかなうものはそうそうありません。
ソロキャンプにて美しい景色を見ながら、焼き鳥をほおばり酒を流し込む。まさに至福のひとときといえるでしょう。
後かたづけが圧倒的に簡単
楽しいバーベキューのあとに待ち構えている後かたづけ。たくさん食べて飲んだあとは、とくに面倒に感じるものです。何人かでおこなうキャンプであれば、のらりくらりと面倒な作業をかわすこともできるでしょうが、ソロキャンプではそうもいきません。
炭を使用したバーベキューだと、残った炭を処理する必要があります。ゴミを出さないためには、炭が燃え尽きるまで待たなければなりません。
火が消えるまで待てないからといって、コンロに入っている炭に水をかけてしまうと、その場が汚れてしまううえに、あとからコンロを掃除するのが大変です。
そのうえ炭を捨てる場所があるキャンプ場ならまだいいのですが、そうでない場所では持って帰るほかありません。そのへんに放置なんていうのはもってのほかです。
その点、卓上バーベキューコンロであればそのような手間は一切ありません。やることといえばアミ・プレート・油うけのトレーの汚れを取るだけです。
炊事場があるキャンプ場ならその場で洗ってもいいですし、油汚れが固まる前ならウェットシートで拭くだけでも大丈夫です。
そのままポリ袋にでも入れておいて、家に帰ってから洗うという手もあります。
ただひとつ弱点が・・・
ソロキャンプで手軽にバーベキューができる卓上バーベキューコンロにも、弱点がひとつあります。それは風に弱いということ。
夏の時期であれば、多少風があっても問題なく食材を焼くことができます。一方で気温が低い時期ですと、風でコンロの火があおられると焼けるのに時間がかかります。
そのため、気温が低くて風が吹いているシチュエーションでは、風対策をする必要があります。
風をしのぐことができれば方法は何でもいいのですが、このようなアイテムがあると便利です。
これは「ウインドスクリーン」という風よけを目的としたバーベキューグッズです。ステンレスのプレートが何枚も連結されてできています。
ウインドスクリーンはガスバーナーやアルコールストーブなどを使用するときにも役に立つ道具で、キャンプをする方であればかならず1個は持っておくべきものです。
これがあれば、もう風に影響されることはありません。いつでも、どんな場所でも卓上バーベキューコンロが満足に使用できるようになります。
ソロキャンプでひとりバーベキューをしよう
最近はソロキャンプをする方がかなり増えているようですが、ひとりでバーベキューをする人はあまり見かけません。
「バーベキューはみんなでやるから楽しい」という方もいることでしょうし、「ひとりでバーベキューをするのがなんとなく恥ずかしい」と思う人もいるかもしれません。
ですが、私は「バーベキューは準備や後かたづけが面倒だからやらない」という方も多いのではと考えています。
そのような”ズボラ”キャンパーさんたちに向けて、こんなに素晴らしいものがあるということを伝えたかったのです。
ここまで卓上バーベキューコンロの魅力をご紹介してきましたが、やはり実際に使って実感してほしいなと思います。きっと、一度使ったら手放せない存在になることでしょう。
撮影・文/斎藤純平
【Profile/斎藤純平】
キャンプ、バイクツーリング、スキューバダイビングを趣味とするアウトドアライター。加えてこれから狩猟を始めようかと画策中。何をするのにも基本的にすべて一人で、キャンプもツーリングも思い立ったら即出発。読み手にとって本当に役に立つ情報を発信します。