冬キャンで欠かせない防寒対策とは?
近年のアウトドアブームにより、冬でもキャンプを楽しみたいという人が増えてきています。冬は空気が澄んで星空もきれいに見えますし、夏に比べてキャンプ場が空いているというのも魅力です。
しかし、そこに立ちはだかるのが寒さという壁。冬キャンプをより快適なものにするために、やっておくべき防寒対策をご紹介したいと思います。
ファッションで防寒
なにはともあれまずは自分の体から体温を逃さないことです。特に冷えは足からくるので、足元の防寒対策は重点的に行なっておきたいところ。確実に持っていくべきアイテムを3つご紹介したいと思います。
・ダウンパンツ
登山家の間ではもはや常識ともいえるマストアイテム。軽量で高い保温性を持つダウンパンツは、冬キャンプにももってこいです。最近では表生地に難燃性の高い素材を使用したパンツもあるため、焚き火や調理などで火を扱う際にも安心です。
ダウンなので、小さくたたんでコンパクトに持ち帰れるのも魅力です。
・テントシューズ
冬キャンプでは、テント内で過ごすときやシュラフで寝るときも意外と足が冷えることがあります。それを防いでくれるのがテントシューズ。ダウンが入っているタイプから、防水、防風まで、高機能でおしゃれなテントシューズが各メーカーからリリースされています。
就寝時だけでなく、テントのなかで過ごすリラックスタイムにもルームシューズのような感覚で使えるので、ひとつは持っておきたいアイテムです。
・ウィンターブーツ
最強の冬の足元防寒グッズといえばこれ、ウィンターブーツ!
ウィンターブーツは冬キャンプにとどまらず、雪山や凍結した道路でも大活躍のアイテムです。防水・撥水性はもちろんのこと、高い保温性や透湿性も兼ね備えた商品が多く出ています。
ソールも硬化しにくい素材が使われていたり、グリップ力が強かったりと高機能。一足あると、寒い季節のふだん使いにも重宝します。
暖房器具で防寒
次にご紹介するのは暖房器具です。キャンプというとアナログなイメージがありますが、AC電源付きサイトのあるキャンプ場も増えてきています。これにより、使える防寒グッズも自宅と変わらないほど幅が広がりました。
・焚き火台
電気が使えるようになったとはいえ、やはりキャンプらしいギアも使いたいもの。そこで便利なのが焚き火台です。ひと昔前は、キャンプ場でも地面で直接薪を燃やす直火が一般的でしたが、今はサイトに焦げ跡が残ってしまうことから、直火が禁止されているキャンプ場も増えてきました。
そこで登場したのが焚き火台。冬は暖房器具になりますし、焼きマシュマロのような調理にも使えて重宝します。
・ホットカーペット
テント内の暖房器具といえば、他にもストーブやあんかなどがありますが、電源があるのならホットカーペットを使わない手はありません。
ホットカーペットは薄くてかさばらないですし、この上でシュラフを使えば保温効果がさらに高くなります。寒さで目が覚めることなく、あたたかく寝られるというのは、冬キャンプを快適に過ごすうえで重要です。
・カセットガスストーブ
コンビニやホームセンターでも購入できるガス缶を使ったカセットガスストーブは便利。手軽に持ち運べてテントの外でも中でも使えます。焚き火は火がついて暖を取れるまで少し時間がかかりますが、ストーブならその間にも素早くあたたまるので重宝します。
デザインもおしゃれでカラフルなものがたくさんあるので、自然とキャンプの気分を高めてくれます。
ただし、テント内の換気はこまめにしてください。
料理で防寒
体を外から温めたら、最後は中からも温めておきたいところ。体が温まると寝付きや朝の目覚めがよくなります。キャンプ中、活動的に過ごすためにも、食事は重要な防寒対策と言えるでしょう。
しょうがやスパイスを使った料理、鍋物などは冬キャンプの定番です。
・おでん
おでんのいいところは、温めっぱなしにしておけばいつでもおいしく食べられるところです。作りきりの料理だと、食べごろを逃すと冬はすぐに冷めてしまいますが、おでんはストーブの上などでだらだらと温めていてもおいしいので、食べごろを逃す心配がありません。
材料を家で準備していけばあとは温めるだけのラクちんキャンプ料理です。
・チャイティー
しょうがをひとかけすりおろしたチャイティーはまさに冬キャンプの味方! もともとしょうがは冷えによって滞りがちになった血液の流れをよくして、体温を上昇させる働きがあるとされています。
起床時や就寝前などに飲むとさらに効果的。
・ホットサラダ
お好みの野菜をさっとゆでてドレッシングであえるだけのホットサラダ。ドレッシングに黒こしょうやクミンなどのスパイスを加えておけば、ぐっと体のあたたまるメニューになります。
ホットサラダは余ったら、翌朝のホットサンドの具材としても使えます。その他、シチューやカレーなど、意外と流用しやすいメニューです。
栄養がかたよりがちなイメージのあるキャンプめしですが、おいしく食べられる野菜のメニューも取り入れられるといいですね。
冬キャンプは準備次第で寒くない
いかがでしたでしょうか。冬のキャンプというと寒そうなイメージがありますが、便利なグッズや食材の力を借りれば怖くありません。しっかり防寒して、素敵な冬キャンプを楽しんでくださいね。