「何回かキャンプ経験を積んだし、必要最低限の道具もそろったし、そろそろレベルアップしたいな」という方、まずはキャンプギアに目を向けてみましょう。
さらにキャンプを楽しみたい方必見、キャンプレベルが上がる、上級者向けキャンプギアを厳選して紹介します。
さらにワンランク上のキャンプギアを
いくらか経験を積むと、キャンプでの設営&撤収手順や荷物のまとめ方、本当に必要な道具がわかるようになってきます。
慣れてきたら、キャンプでやってみたいことに挑戦したり、ギアにこだわってみたりと冒険したくなりますよね。
荷物はなるべく少ないほうがよいですが、ギアがあればあるほど快適かつ楽しく過ごせるのも事実です。様子を見ながら道具を増やし、自分の憧れをかなえていきましょう。
実際にどんなギアがあればキャンプの自由度が増すのか、今回はワンランク上のキャンプを目指す方にオススメのギアを4つご紹介します。
オススメ1:鍛造ペグ
テントを買ったときに付属していたペグはどのようなものですか? アルミ、プラスチック、まだそのペグ、使えそうですか?
テントの縁の下の力持ちであるペグ、形や長さもさまざまな種類がありますが、今回は材質に注目した「鍛造ペグ」をオススメします。
金属をたたいて成形することを鍛造と言い、たたくことで物質内の隙間を圧着させ、強い金属に仕上がるのです。つまり鍛造ペグは、非常に頑丈なペグということです。
芝生、硬いグラウンド、石がゴロゴロしたテントサイトなど、いろいろな地質にも対応してくれるのが鍛造ペグです。
重さがあり持ち運びには不便ですが、そのぶん頑丈でガンガン地面に打てるうえ、固定力はバッチリなので強い風にも屈しません。
最近では黒だけでなく、赤、黄色、青などカラーバリエーションも豊富でオシャレです。
ペグダウンがしっかりできているかどうかでキャンパーとしてのレベルも違ってくるものです。ペグの買い替えを考えている方はぜひ鍛造ペグもチェックしておいてください。
オススメ2:ハンモック
リラックスの定番になりつつあるハンモックは、誰もが一度憧れるものですよね。包み込まれてユラユラ揺れるだけでも楽しいものです。
キャンプにもだいぶ慣れて、テントでの寝泊りに飽きてきた方はハンモックに挑戦するのもアリです。雨や虫が気になる方は専用の防水タープをつけましょう。
ハンモックにはオーソドックスな木にくくりつけるタイプ、ポールが付いた自立タイプ、そして寝るのではなく椅子として使うチェアタイプがあります。
木にくくりつけるタイプは、設置する木の選定からロープワークなど、使うまでの過程も楽しめます。
キャンプ場に目ぼしい木があるか心配な方は自立タイプを、寝そべるより座ってゆっくりしたい方はチェアタイプを、自分の好みや目的に合わせて選びましょう。
素材はネット生地が特にオススメです。伸縮性が高いためどんな人にもフィットしやすいです。突然の雨が降ってもハンモックに水がたまることがなく、乾くのもとても早いです。
ほかにも、触り心地の良い綿や軽くてコンパクトにたたみやすいナイロン素材など、寝心地や扱いやすさはそれぞれ異なるので、自分が何を優先したいかを基準に選ぶとよいですね。
オススメ3:ハンギングドライネット
こちらは紙皿キャンプを卒業し、カトラリーや食材にこだわっている方にオススメします。
ハンギングドライネットという名前のとおり、吊るしたネットに食器を入れて乾かす便利アイテムです。折りたたみ式のものがほとんどなので、荷物がかさばる心配もありません。
洗った食器をテーブルなどに広げて乾かすと、スペースをとりますし、せっかくのリビングスペースが台無しです。このアイテムは、吊るして使うため狭いスペースでも使えます。居住性、快適性をアップしてくれるでしょう。
また、ハンギングドライネットのメリットは食器の乾燥だけではありません。
細かい網目が虫や焚火の灰から守ってくれるので、食器だけでなく食材の保管にも適しているのです。余った食材を取りあえず入れておくこともできます。
オススメ4:ファイヤースターター
ファイヤースターターはキャンプ上級者なら一度は挑戦してみたい「ブッシュクラフト」に必須のものです。
ブッシュクラフトとは「自然の中で生きる知恵を身に着ける」ことを目的とした、可能なかぎり自然の中にあるものを利用してアウトドアを楽しむというキャンプスタイルです。
よって持ち込む道具は必要最低限。焚火はもちろん、マグやスプーン、玄人はなんとテントまで木やナイフを使って自分で作りだしていきます。
そのブッシュクラフトの3神器と呼ばれるのが、工作に必要な「ナイフ」、ライフラインの水を確保するための「水筒」、そして料理にも暖をとるにも欠かせない「火おこしアイテム」です。
火おこしアイテムと言っても着火ライターのようなものではなく、オススメしたいのは「ファイヤースターター」です。
石を擦り合わせて火花を散らす火打石と同じような要領で火をおこす道具で、手のひらサイズなので持ち運びがとてもラクです。
使い方はいたってシンプル。まずヘラでマグネシウムの棒を削ってマグネシウムの粉末を、木くずや解いた麻ヒモなどに落とします。あとは、その粉末に目がけてヘラで棒をしごいて火花を飛ばして着火させます。
慣れるまではコツが必要ですが、さほど難しくありません。着火した後は小枝などを使って徐々に火を大きくしていきましょう。
自分でいちから火をおこせるようになったら、もう立派なキャンプ上級者です。ぜひ手に入れておきたいアイテムの一つですね。