家族みんなでゆっくり過ごせるテントってどんなものがあるのでしょう?「ファミリー向け」とひと口に言っても種類が豊富で、やはり迷ってしまいますよね。
ここではファミリー向けの4種類のテントについて、メリットだけでなくデメリットも一緒に紹介していきます。
タイプ1 ドーム型
ドーム型テントといえば基本のテントと言われるくらいベーシックなテントです。その名のとおり、コロンとしたドーム状の形をしていて、ポールを交差させることで強度を出せる仕組みになっているのも特徴です。
ドーム型テントのメリット
レンタル用のテントにドームテントが多くあるように、設営方法もわかりやすく誰でも簡単に設営しやすいので、初心者を中心に人気です。支えとなるポールも少ないくコンパクトなので、持ち運びも比較的ラクです。
自立型のテントなのでペグを打てないような場所でも設営できます。大きいものなら、テント内で大人が立つことができるくらいの天井高もあり、荷物の出し入れなど作業などにも困りません。
丸いシルエットは風の抵抗を受けにくいので、急な天候の変化で強い風が吹いても影響を受けにくく安心です。設営だけでなく撤収も素早くできるので、子どものいるファミリーにはメリットでしょう。価格も他のタイプに比べてリーズナブルな価格帯からあるのもポイントです。
ドーム型テントのデメリット
初心者向けということもあり、同じようなテントを持っている人とキャンプ場で出会う確率は高いです。個性を出したい人にはちょっと物足りないかもしれません。
ひさしがついているようなテントと違い、ドーム型テントには寝床しかありません。そのため日差しや雨よけなど、場合によっては別にタープを張る必要があります。
タイプ2 トンネル型
トンネル型テントはツールーム型テントとも呼ばれ、テントの中にリビングと寝室という2つのスペースがあるテントのことです。
トンネル型テントのメリット
まず、なんといってもメリットになるのはその大きさです。ファミリーでキャンプをするのに十分なスペースを持っています。
手前の部分はリビングとして使えるスペースになっていますが、タープを張っただけのリビングスペースと異なり、ファスナーによる開閉式のため、急な雨のときなどにも便利に使えます。
大型ですがコツさえつかめば、比較的簡単に短時間で設営することができます。テントとタープを別々に買うよりはリーズナブルに購入することができるため、近年高い人気が続いています。
トンネル型テントのデメリット
ファミリーで使うとなると、かなり大型となるので、重量はある程度ガマンしなければなりません。また、大きさのあるテントなので狭い場所では設営できません。
いちばんのデメリットは、自立式のテントではない点です。ペグを打てないような地面の固い場所では設営は難しいです。非自立式は立て方にコツがいるので、慣れるまでは時間がかかったり、ひとりでの設営も難しいです。
また、熱がこもりやすいというデメリットもあります。寝室部分からリビング部分まで続くアウターテントが長いため、干すときにはそれなりのスペースが必要になります。
タイプ3 ベル型
ベル型のテントはサイド部分が立ち上がっていてベルのような形をしているのでそう呼ばれていますが、モンゴル民族が居住しているゲルにも似ている特徴的なワンポールテントです。
ベル型テントのメリット
キャンパーがあこがれるテントといえばこのベル型のテントです。ワンポールテントと呼ばれるだけあって、設営の際には広げたシートを1つのポールを支柱にして立ち上げるだけで完成するので、構造的にはとても簡単です。
天井高もあり居住空間がとにかく広いので、ベッドやラグなどを持ち込むことができます。こだわりのおしゃれな空間を作れるのがベル型テントの最大のメリットであり、楽しみでもあるでしょう。
出入り口も大きく開くので通りやすいです。コットン素材のものが多いので、中で薪ストーブを使うこともできます。もちろん換気には十分気をつけて、就寝時は必ず火を消すことを忘れないようにしましょう。
ベル型テントのデメリット
コットン素材(キャンバス地)のものが多く、雨に弱いというのが最大のデメリットです。少々の雨で雨漏りするようなことはありませんが、ぬれた後はかなりの重さになります。乾かすのもひと苦労です。
防カビ加工が施されていないとカビが心配ですので、防カビ加工されているものを選ぶのがおすすめです。円すい状になっているため場所によっては腰をかがめる必要があります。価格は比較的高めになっています。
タイプ4 ロッジ型
1970年代ぐらいまではテントといえばロッジ型だったくらい古くから愛用されてきた形です。ログハウスなどがそのまま小さくなったようなかたちをしています。
ロッジ型テントのメリット
居住スペースが広いのが最大のメリットです。大家族や大人数でキャンプをするにはもってこいのテントでしょう。家の形をしているので、腰をかがめる必要がありませんし、隅々までデッドスペースなく使えるので居住性の高いテントといえます。
寝室のほかにリビングスペースも確保できるのでタープは必要ありません。存在感のある大きさはキャンプ場で目立つこと間違いなしです。
ロッジ型テントのデメリット
ポールや固定するロープが多く、必然的にペグも多いので、設営の手間がかかります。初めて購入する最初のテントというよりは、中級者・上級者向けのテントと言えるでしょう。価格も高価なものが多いです。
自分たちに合ったテント選びが大事!
テントを選ぶ際は、どんなふうに使いたいか、テントの中にいる自分たちの姿をイメージしてみるとよいでしょう。
家族構成に加えて、テントで何をして過ごすのか、眠るときはどうするかなど、自分たちのキャンプスタイルを考えて、見た目だけでなく使いやすいテントを選ぶことが大切です。