キャンピングカー好き注目のカートラジャパン2019へ行ってきた
キャンプの人気が高まるに比例して成長しているキャンピングカー市場。日本RV協会が行う「キャンピングカーショー」も人気だが、昨年から開催される「カートラジャパン2019」も注目度が高まっている。
そこで、2019年9月20日(金)〜22日(土)に幕張メッセで開催された同イベントを取材。そのなかで、実際に乗って遊びたいと感じたキャンピングカーを紹介する。
そもそも「カートラジャパン」とは?
カートラジャパンとは、クルマ(car)と旅(travel)をテーマにした総合展示会。一般社団法人日本カートラベル推進協会と、セミナーやイベントの企画や運営をするイノベントが協同で行い、キャンピングカーの展示やキャンプ用品の販売、車中泊アイテム、トークショー、ワークショップなどを行う。
印象的なキャンピングカー5選を紹介!
会場で見た数々のキャンピングカーのなかから「これはいい!めっちゃ乗りたい!」と思ったクルマを紹介しよう。
クルマ1:ゴードン・ミラー「GMLVAN C-01(コヨーテ)」
キャンプでも使えるカー用品を展開するゴードンミラーは、トヨタ・ハイエースと日産:NV200をベースとしたキャンピングカーも手がける。イベントでは、後者のNV200の新カラーであるコヨーテが初お披露目された。
天井から床にかけてふんだんに天然木を使い、ログハウスのようなおしゃれな室内に。後部座席は通常のスタイルと運転席と背中合わせするスタイルにチェックすることができる。
さらに荷室の台はチェアとして使うこともでき、後部座席と対面で食事をすることも可能。フルフラットにして車中泊にすれば、どこでもおしゃれな旅ができるだろう。
クルマ2:グリーンバディ「A-TYPE」
埼玉トヨペットとキャンピングカー専門店トイファクトリーがコラボしたブランド「グリーンバディ」は、ハイエースを中心としたトヨタカーをキャンピングカー仕様にしたライン。
このA-TYPEは、3列目のシートを外して4ナンバーに登録した低コストのクルマだ。
内部では台所前の空間と後部座席で計3名が就寝でき、カップルだけでなく家族でも車中泊が可能。
オプションでFFヒーターや冷蔵庫を搭載できるので、冬キャンや長旅をする人なら選んでもいいだろう。ガソリン車とディーゼル車の2種から選べるのも特徴だ。
クルマ3:トイファクトリー「ホンダ・N-VAN 101TentCar」
グリーンバディと同じトイファクトリーブースに展示していたN-VANのキャンピングカーバージョンも必見。軽自動車を改造して車中泊をする「軽キャン」が注目を集めているが、その流れで新たに投入したモデル。
商用車ということもあり室内空間は広々。その利点を生かして、フルフラット+専用マットのコンフォートフルフラットベッドキットを搭載し快適な車中泊空間を実現。
さらにサイドオーニングやルーフキャリアを設置して、キャンプだけでなく遊びも一緒に楽しめる趣味カーにしたところが魅力だ。
クルマ4:ネクストライフ「リトルモンスター」
スズキの商用車エブリイを改造した軽キャン。鉄板を打ち付けたような外装と四駆に近づけた足回りは、まるでミニカーを大きくしたような遊び心あふれるスタイルに仕上げている。
2人が泊まれる広々した寝室やベッド下の収納スペースはもちろん、シーリングタイプの天井ライトなど細かい部分に利便性を追求。
インバーター350W&100VコンセントやUSB付12Vシガーソケットも設置し、スマホやカメラを充電するのに便利な電源周りも確保したところも特徴。
クルマ5:フォルクスワーゲン「T3 カナベル」
ワーゲンが過去に販売したバンの中でもっとも有名な車種といえば、T2 ワーゲンバス。その後継車両であるT3 カナベルは、空冷エンジンから水冷エンジンに切り替わり、エアコンやパワステなども標準装備された現代的なクルマとされている。
カートラジャパンでは、創業60年の歴史をもつ内装会社・古崎がこの車両の内装をリノベーションして展示。
後部座席をなくして中央に1枚の天然木をぜいたくに設置。それを囲うように両サイドにベンチを設置することで、外で優雅な時間を過ごせるように工夫した。
天井のデザインやフロアライトの設計も同社にて行い、クラシック感を残しながら上質なキャンピングカーに昇華した好例だ。
キャンピングカー展示の他に行われたこと
会場では、インスタグラマーのYURIEさんと大工&バンライフビルダーの鈴木大地さんによる「サンシー号フルリノベーション大作戦」が実施。
これは、YURIEさんが所有する自家用車を鈴木さんと一緒に作り変え、DIYの楽しみ方を提案するもの。果たして、どんな内装に仕上がったのだろうか……?
屋外会場では飲食店と、モバイルハウス(DIYして居住場所を作った車)を集めた「モバイルハウスヴィレッジ」を展開。YouTubeといった動画共有サイトやInstagramといったSNSを使って活動する人たちが登場し、撮影会や情報交換が頻繁に行われた。
さらに、東南アジアを中心に見られるオート三輪車「トゥクトゥク」の試乗会も開催。普通免許で運転できるうえ、時速80km出せることから高速道路も運転ができるとのこと。
屋内会場と屋外会場を行き来しており、多くの人が利用して乗り心地を試したり楽しんだりしていた。
キャンピングカーでより充実した休日を過ごそう
業界人だけでなく一般の人も入場して楽しむことができたカートラジャパン2019。新しいキャンピングカーの流れも肌で感じることができ、これからのカーライフがより充実できるヒントが得られた人もいるはず。これを機に、いろんなキャンピングカーに乗ってみては?
カートラジャパン2019の公式ホームページはこちら
撮影・文/小川迪裕(オガワミチヒロ)
【Profile/小川迪裕(オガワミチヒロ)】
フリーランス編集者、ライター。得意ジャンルはキャンプとファッションで、雑誌からWEBまで幅広く寄稿する。最近はタブロイドやイベント冊子の製作、イベントの企画、ブランドPRなどもやる何でも屋に。