タイベック®️を活用した災害時寝袋
“2018年9月6日に起きた北海道胆振東部地震。大規模な土砂崩れが発生し、全道295万世帯が停電となり、復旧までに数日の時間を要した。寒冷地で冬季に停電が起きた場合、オール電化住宅、FFストーブをはじめとして、電気を使用するほぼすべての暖房機器が使用できなくなることが想定される。
自治体が用意する避難所では、ブルーシートと毛布の備蓄がある程度。冬用備蓄品として、アルミ製エマージェンシーブランケットも備えているケースもあるが、保温効果が一時的で、通気性もないことから、身体からの発汗で内部が大量に結露し、その水分により衣服が濡れて低体温症の誘発に直結する恐れもある。
寒冷地用寝袋の使用が必須であるが、高額なので避難想定人数分を備蓄することは財政的に難しく、また非常にかさばるので資機材倉庫のスペース確保が問題と考えられる。”
冬季の災害においては、上記のような心配の声があり、冬季避難所の防寒対策は大きな問題だった。そこで、旭・デュポン フラッシュスパン プロダクツ株式会社は、日本赤十字北海道看護大学 災害対策教育センター長 薬学博士の根本昌宏氏と災害時の寝具として、タイベック®︎シルバー製デュポン™️ タイベック®️ソフトウェアESB(緊急避難用寝具 寝袋タイプ)を開発した。
タイベック®️シルバーはアルミニウムの高い赤外線反射率で内側の熱放射を抑えるという特徴を活かし、温熱を確保しながらも透湿・防水性能も持ち合わせている。そのタイベック®️シルバーを使用して作られたデュポン™️タイベック®️ソフトウェアESB(緊急避難用寝具 寝袋タイプ)は、災害時の緊急避難用だけではなく、野外イベントやアウトドアシーンでの使用もOKだ。
デザイン面では、首元にはフードのひもや寝袋内部からも閉められる2枚引き手のジッパーを採用。また、内側に毛布を入れて固定できる工夫も。
デュポン™️タイベック®️ソフトウェアESB(緊急避難用寝具 寝袋タイプ)の特徴
保温性
デュポン™️タイベック®️ソフトタイプにアルミ蒸着を施したタイベック®️シルバーを使用。ソフトタイプのタイベック®️の柔らかな風合いに加えて、アルミコーティングによって体温の熱を逃しにくく、暖かさをキープ。
透湿性
タイベック®️製なので、適度な透湿性があり、ムレにくい。
軽量
タイベック®️は軽いので、圧迫感がなく、快適に睡眠できる。約300グラム(1個あたり)
省スペース
たたむとコンパクトになるので、保管スペースも節約できる。縦25cm×横12cm×高7cm (1個あたり)
低コスト
単層での高機能不織布を採用し、使用部材を低減することで低コストを実現。
使い切り製品
災害時においては、感染症対策や衛生面からの観点から、使い切りでの使用を想定。
サーモグラフィデータ
色が赤い(温度が高い)ほど、熱(体温)が毛布や寝袋を通り抜けて、外部に逃げていることを意味している。