小商い、スポーツ、食と福祉、民宿街再生など多彩なテーマで開講!
都市と地方をつなぐ交流プロジェクト「ココロココ」は南房総市からの委託を受け、ローカルビジネス講座「南房総2拠点大学2018」を2018年9月1日、10月11日、11月3日、2019年3月上旬に開講。
副業から地域課題の解決まで、目指す働き方に応じて、ローカルビジネスを学べる2コースをご用意。
講師陣には、全国で活躍する伊藤洋志さん(ナリワイ)、信岡良亮さん(株式会社アスノオト)のほか、南房総でプロジェクトを実践・検討している瀬戸川賢二さん(南房総サイクルツーリズム協会)、丸山孝明さん(株式会社代官山ワークス)、馬場未織さん(南房総リパブリック)といった多彩なプレイヤーをお招きしています。
2017年度に引き続き、美しい海と豊かな里山に囲まれた南房総の地で開催されるローカルビジネスを学ぶ講座「南房総2拠点大学」
自分ではじめる「小商いコース」、チームではじめる「社会起業コース」の2コースに分かれ、講師陣・ローカルビジネス実践者とともに企画を考えていきます。
昨年の受講者の中には、すでに小商いを始めている人も多数!
2018年は、より実践・継続しやすいサポート体制を整えて、皆さんのご参加をお待ちしています。
空き施設や古民家活用などの動きも注目される南房総で、新しい仕事のカタチを考えませんか?
~自分ではじめる~小商いコース
個人の関心・技術を南房総とかけ合わせ、まずは副業からでもはじめられる仕事づくりを学びます。講師には「ナリワイ」の伊藤洋志さんをお迎えし、さまざまな分野の小商い、ビジネスアイディアに具体的・実践的なアドバイスをいただきます。
参加対象者
・自分で取り組んでみたいテーマがある
・まずは副業で小さく始めてみたい
・複数のナリワイを持つことに興味がある
講師:伊藤洋志さん
仕事づくりレーベル「ナリワイ」代表。
1979年生まれ。香川県丸亀市出身。京都大学農学部森林科学専攻修士課程修了。やればやるほど技が身に付き、頭と体が丈夫になる仕事をナリワイと定義し、次世代の自営業の実践と研究に取り組む。
シェアアトリエや空き家の改修運営や「モンゴル武者修行」、「熊野暮らし方デザインスクール」「遊撃農家」などのナリワイに加え、野良着メーカーSAGYOのディレクターを務め、「全国床張り協会」といった、ナリワイのギルド的団体運営等の活動も行う。廃材による装飾チーム「スクラップ装飾社」メンバー、「働く人のための現代アートの買い方勉強会」の共同主催も務める。著作『ナリワイをつくる』(東京書籍)は韓国でも翻訳出版された。ほか『小商いのはじめかた』『フルサトをつくる』(ともに東京書籍)。
「小商いというのは小さいということだけではなく、誰でも身一つで生活と調和した仕事にアクセスできるという意味で、経済を少し民主化する社会活動でもあります。自分の仕事を作ることが結果的に住みよい社会をつくることにつながるという一石二鳥作戦、興味ある方はチャレンジしてみてください。」
~チームでまなぶ~社会起業コース
南房総の資源や課題をベースに、南房総で事業を始めている団体のビジネスモデルをベースに、グループで企画を立案します。各テーマごとに、実際のローカルビジネス実践者の方をプロジェクトリーダーにお迎えし、より実践的なビジネスを考えます。
テーマ
1:スポーツとコミュニティ
2:食と福祉
3:民宿街再生
4:新しいツーリズム
5:Coming soon…
参加対象者
・地域資源や課題をベースにしたローカルビジネスに興味がある方
・いずれ自分で起業したいと考えている方
・チームでプロジェクトに取り組みたい方
【 テーマ1 】スポーツとコミュニティ
概要
2017年4月に南房総地域広域での自転車環境の整備や地域活性化への寄与を目指して、地元の自転車クラブを中心として南房総(あわの国)サイクルツーリズム協会が民間の任意団体として発足しました。南房総は信号や交通量も少なく、景観・景色が綺麗であり、何より首都圏から近いことからサイクリング環境としては圧倒的に優位です。同協会では現状、クラブハウスやスポーツレンタサイクルを運営しているが発足間もない事もあり収益基盤が脆弱です。全国的にサイクルツーリズムが脚光を浴び取り組む地域が増えてきているものの運営がうまくいかない事例も散見されています。
企画内容
本テーマでは他地域と比較しながら、南房総流のサイクルツーリズムを学びつつ、サイクルツーリズム協会が持続して発展するために取り組むべき事業はどんな形か(レンタサイクルの活性化、スポンサー探し、グッズ売り上げ、ツアーの活性化など)を企画していきます。
なお、現状のサイクリングやクラブハウスに留まらず、それらを活用したシナジー効果のあるビジネス案(他ツーリズムとの連携、飲食店の併設、サイクリング以外のスポーツの取組やその他)もふまえた企画も考えていきましょう。
テーマ対象者
サイクリングによるまちづくりに興味のある方。任意団体やNPOの運営に興味のある方。スポーツを活用したビジネス企画に取り組みたい方。
プロジェクトリーダー:瀬戸川賢二さん
「南房総市地域おこし協力隊」インバウンド観光プロデュ―サー、「南房総サイクルツーリズム協会」共同事務局長
外資系投資銀行で勤務後、2016年12月より南房総市初の地域おこし協力隊員となる。様々な活動の中で南房総のサイクリング環境の優位性に着目し、サイクルツーリズムの発展に注力している。2017年4月発足の「南房総(あわの国)サイクルツーリズム協会」の発起人かつ共同事務局長を務める。同協会では現状、平群クラブハウスやクロスバイクでのレンタサイクルを運営しているが今後、南房総地域広域での自転車環境の整備や地域活性化への寄与を目指していく。
【 テーマ2 】食と福祉
概要
南房総市も多くの地域同様、年々人口減少と高齢化が進んでいます。また、エリアも広範囲に渡るため、移動手段を持たない住民にとって食事1つとっても用意をするのが簡単ではありません。
一方、人口約5000人、高齢化率50%を超える四国の山あいの町、徳島県神山町。少子高齢化のこの町で高齢者や地元で働くワーカーを中心に地元の農産物を使ったお弁当を配達する配食サービス「tomos(灯す)」。お弁当を届けた際に、電球交換や草刈り、家具の移動やゴミ捨てなどちょっとした困りごとも有料で行い、また町の地域包括センターとも連携し、利用者の顔色や食べ残しなどで体調を把握し、異変があれば町地域包括支援センターに知らせます。
企画内容
本テーマでは、「株式会社代官山ワークス」による神山町のtomosサービスを事例に、地域における「食と福祉」「農業と福祉」「都市部と農村部」の関係性を学びつつ、地域コミュニケーション(人と人の縁)を地域サービスに発展させながら安心して暮らせる町づくりとはどのような事業なのか、また持続可能な里山ビジネスとはどのような事業なのかを企画していきます。具体的には、tomosサービスはどのような形で南房総で展開できるか。さらには、宅配網を使った配食以外のサービス展開について企画します。
テーマ対象者
地域における食や福祉、農業に興味のある方。地域内外での宅配や流通を用いた起業を考えたい方。
プロジェクトリーダー:丸山孝明さん
株式会社代官山ワークス 代表取締役社長、農業プロデューサー
大分県中津市出身。明治大学政治経済学部卒業後、出版会社、外車ディーラー、ITベンチャーを経て、2013年2月株式会社代官山ワークスを設立。2013年9月より小規模生産者の販売チャンネルを都内で作るべく「太陽のマルシェ」を企画運営。
現在では、東急百貨店、三菱地所、東京メトロ、クックパッドなどの企業や墨田区、北九州市などの自治体とも「食(農業)×コミュニケーション」をテーマにしたマルシェや食イベントを実施。2016年7月から徳島県神山町にサテライトオフィスを開設し、高齢者向けの「配食サービス」+「お手伝いサービス」をセットにしたtomos(ともす・灯す)サービスを2017年5月より開始。また、2015年5月には、北海道のこだわり食材と情報誌がセットになった定期購読誌「北海道食べる通信」を創刊し、農山漁村と都市をつなぐ新しい仕組みで日本の食の常識を変えていく。
【 テーマ3 】民宿街再生
概要
南房総市富山地区にある弓なりに広がる岩井海岸。昭和の時代から海水浴で栄えたこの岩井海岸は多数の民宿が立ち並ぶ民宿街を形成しています。JR「岩井」駅から徒歩10分、高速バス「富楽里」バス停からもほど近い好立地にあるエリアですが、近年、海水浴客の減少および高速道路整備に伴い、宿泊客は年間を通して減少傾向にあります。
企画内容
本テーマでは、岩井エリアが引き続き海水浴客を支える民宿街として機能しながら、新たな層を呼び込み、さらなる活気を生むための再生方法を考えていきます。
企画内容としては、岩井民宿街にて実際の空き施設をピックアップし、利活用方法を企画していきます。地元富山地区の地域団体「i.PLANNER」の強力な協力の元、南房総と東京での二地域居住をしながら建築ライターとして全国のまちづくり事例に知見をもつ馬場未織さん(NPO南房総リパブリック)をメンターに迎え、グループワークしていきます。
テーマ対象者
ローカルのまちづくりに興味がある方〜運営主体者として講座後に事業を始めたい方まで。
プロジェクトリーダー:富山地区地域団体「i.PLANNER」
地元の青年会活動等を通じ、自らで住む街を変えていきたいという思いから2017年5月より富山地区内の出身者40歳以下のメンバーにて地域団体を結成する。地域を知ることから始めようと取材をまわり、その魅力をSNSを通して発信。既存イベントにて、かき氷屋として出店し、地域での周知も高める。
現在は、主に岩井海岸を資源としたスポーツコミッション事業や新規イベント企画、ビーチクリーンを行なっている。今後、衰退する岩井民宿街の活性化を自らの問題と捉え、地元の団体として魅力の発信をしながら、地域全体のリノベーションおよびサポートを行なっていく。
馬場未織さん
NPO南房総リパブリック 代表理事、建築ライター
2007年より「平日は東京で暮らし、週末は南房総の里山で暮らす」という二地域居住を実践、2011年NPO法人南房総リパブリック設立。里山で自然体験学習をする「里山学校」、断熱改修の知見を共有する「南房総DIYエコリノベワークショップ」、南房総市の空き家調査、空き公共施設の再生事業などを手掛ける。著書に『週末は田舎暮らし』(ダイヤモンド社)、『建築女子が聞く住まいの金融と税制』(学芸出版社)など。
【 テーマ4 】新しいツーリズム
概要
観光名所を巡る従来の旅行に加え、近年は特定のテーマを定めた体験型の旅行スタイルが普及し始めています。旅行先での人や自然との触れ合いを重視し、地域の立場から特性を活かすことが一番であり、活性化につながる新しい旅行の仕組みであると同時に、多様化する旅行者のニーズに則したツーリズムが必要とされています。
産業観光・エコツーリズム・グリーンツーリズム・ヘルスツーリズム・文化観光などがありますが、南房総市では、特に地域創生事業の一環として温暖で陽気な気候、内房・外房の海がもたらす恵み、内陸に拡がる里山と森林資源地域資源を活用して、健康増進に寄与するツーリズムを推進しています。
企画内容
本テーマでは、南房総の関係人口の増加と地域経済の活性化を図るべく、新たなツアープログラムを考えていきます。マリンスポーツ/自転車/登山といった「スポーツ」から、ヨガや森林浴のような「リトリート」やDIY/料理/農業などといった「体験」や「学習」、人々やコミュニティとの「交流」といった幅広いスタイルの中から、自分の関心に合った企画を立ててみましょう。首都圏に近い特性を活かし、「企業研修」や「2拠点生活」体験と絡めてみても良いでしょう。
企画内容としては、南房総での実際のツアープログラムを企画していきます。南房総市公認プロモーターとして都心から人を呼び込む活動をし、今春に旅行業登録した永森まさしさん(合同会社AWATHIRD)と南房総市地域おこし協力隊で観光プロモーションを担当し、ヘルスツーリズムを推進する相川千晶さんをメンターとして、グループワークします。
テーマ対象者
従来の観光ではない旅行に関心のある方~南房総で自分のツアープログラムを企画実施したい方。
プロジェクトリーダー:永森まさしさん
合同会社AWATHIRD、南房総市公認プロモーター
東京都武蔵野市出身。慶應大学環境情報学部卒業。東京で広告や環境関連の仕事をする中で、週末の「エスケープ」の場所として南房総に通い始める。2011年新宿に「日本」をテーマにしたシェアオフィス/イベントスペース「HAPON新宿」を創設、ローカルへの関心を一層高める。
その後、生活拠点を南房総に移し、現在は月に数回東京に通う2拠点生活を実践。南房総市公認プロモーターとして、移住ツアーや創業支援事業にも携わり、東京と房総をつなぐ活動を行う。南房総市では合同会社AWATHIRDを設立し、旅行業も登録。房総は東京圏の住民が旅行や滞在を通して心身をリフレッシュするのに最適の場になると考える。また、南房総三芳にて3千坪の里山を借り受け、週末シェア里山プロジェクト「ヤマナハウス」を運営している。
相川千晶さん
南房総市地域おこし協力隊
都内IT系企業にて、医療やエンタメ等webメディアの新規立ち上げ、企画、編集業務に携わる。2017年11月より南房総市地域おこし協力隊員として着任。豊かな海・里山・食といった自然資源を“健康”という視点から新たな価値を加え、観光に活用していく取組みとして、南房総市が力をいれている新しい観光(ヘルスツーリズム)の推進業務全般に携わる。
市の職員と、2016年末に立ち上がった(一般社団法人)南房総健康ラボと足並みをそろえて日々邁進中。一児の母。
【 テーマ5 】Coming Soon
参加申し込み者の属性や希望も踏まえて、5番目のテーマを調整中です。
8月中旬ごろ発表予定。
■第2回講座のゲスト講師
講座第2回目には、他地域の事例を学ぶための講師として、「株式会社アスノオト」代表の信岡良亮さんをお招きしています。起業や、地域でのビジネスについて実践的なお話をしていただく予定です!
信岡 良亮(のぶおか りょうすけ)さん
株式会社アスノオト 代表取締役/ 株式会社 巡の環 取締役
1982年生まれ。大学卒業後東京でITベンチャー企業に就職するが、大きすぎる経済の成長の先に幸せな未来があるイメージが湧かなくなり、2007年に退社。
小さな経済でこそ持続可能な未来が見えるのではないかと、島根県隠岐諸島の海士町という人口2400人の島に移住し、2008年株式会社巡の環を仲間と起業。6年半の島生活を経て、過疎を地方側だけの問題にせずに全ての繋がりの関係性を良くすることを次のステップとし、2014年活動拠点を東京に移す。都市と農村の新しい関係を創ることを目指し2015年株式会社アスノオト創業。都市と地域を繋げる共創的人材育成カリキュラム「地域共創カレッジ」を主催。共著に「僕たちは島で、未来を見ることにした」(木楽舎)
講座概要
講座日程
第1回:2018年9月1日(土)@南房総
第2回:2018年10月11日(木)@東京
第3回:2018年11月3日(土)@南房総
第4回:2019年3月上旬予定 @東京
参加費 :無料(交通費、飲食費等の実費負担有)
主催 :南房総市
企画運営:ココロココ編集部×AWATHIRD
イベント概要チラシ:2kyotenkoza_2018_pstr.pdf
応募締切
2018年8月18日(土)
お申込みフォーム https://goo.gl/forms/oA7jknJGwSpct6yq1
お問い合わせ先
株式会社ココロマチ
担当者名:ココロココ編集部 奈良・丸橋
電話 03-6432-4185
メール cocolococo@cocolomachi.co.jp