人のキャンプサイトを覗くと、普段見ることのないアイテムを発見できるからとても楽しいです。COC(コールマン・アウトドア・クラブ)サマーミーティングに訪れていたデラさんのキャンプサイトも最近発売されたばかりの新商品なのか、それともデッドストック状態でビンテージ品が手に触れないままだったのか、わからないギアがいっぱいでした。
まあ明らかにビンテージ品だろうと思うけど、テントのロゴプリントなんかを見ると、汚れもひび割れもなく、まだ新品のようです。「Holiday II 9×7 MODEL 8425A797」とはっきり読み取ることができます。床面積9フィート×7フィートなので、メートル換算すると約2.74m×2.13m。日本に置き換えるなら、千利休も愛した三畳間ですね。
「茶室の窓」と思えば、この三角窓なんかは、かなり「粋」ですよね。室内からぼんやりと外を覗けば、夏のアウトドアなら緑一面。秋には紅葉、冬なら銀世界、春には若草が萌え。窓からのシルエットは三角だから、トンガリ山にも例えられそうです。
炎のロゴマークには「COLEMAN FLAME RESISTANT」の文字も読めます。このテントは難燃繊維で作られているってことでしょう。ビンテージ品とはいえ、昔からそういった最新素材が使われていたんですね。
このテントが大きな体積を占めるので、ほかのキャンピングギアも青で統一となったそうです。しかも青となると、なかなか見つからないんだとか。クーラーボックスはやはりビンテージ品のコールマン ローボーイ。このクーラーボックスを置いている木の台は、デラさんがDIYした作品。
ウォータージャグはコールマン 1ガロンジャグ。ウォータージャグもクーラーボックスも相当古そうなモデルですが、まるで新品同様です。ウォータージャグを乗せている木製のラックは出雲林業のi-Rbase RACK2ですから、現行品というより新製品。
キッチンペーパーまでブルーに統一してるのが驚き。
しかもラックの下段にあるブルーのバーナーはイワタニ カセットフー マーベラス。コンパクトで使いやすく、しかもグッドデザイン賞を獲得するほどカッコいいアイテムで、マーベラスファンは大勢いることでしょう。そんなマーベラスファンも首をかしげるカラーリング。販売されたラインナップには存在しない色なのです。
それもそのはず、デラさんはキャンプサイトに似合うように、ブルーに塗り替えしたのです。そのおかげで、カラーコーディネイトはバッチリだし、しかも現行品なのにクラシカルな色合いとなりました。
photo:ULALA
text:アマキン
【PROFILE/アマキン】
本業はクリエイター。アウトドアアクティビティ、DIY、クッキングを得意とすると豪語しながら、すべてはプロフェッショナルには遠く及ばない「素人にしては、まあ上手だな」程度のレベル。